REC-PP-19
Nuclear Weapon in Changing World(2023年11月)
Kokoro Nishiyama, Alina Smyslova
[全文閲覧] ※引用元URI:http://hdl.handle.net/10069/0002000584
RECNAポリシーペーパーはこれまで、大学や研究機関、実務現場などでの業績を持つ専門家を主な筆者としてきた。今回は、これから研究や実社会での実績を積んでいく若い二人筆者である。
これを皮切りに不定期ではあるが、折を見ながら次世代の筆者によるRECNAポリシーペーパーを刊行していくことにする。今回はすべて英語の論考となっているが、日本語で書かれたものにも発表の機会を広げていきたい。
核廃絶に向けた核軍縮・不拡散関連の研究では次世代の育成が急務となっており、RECNAポリシーペーパーの新しい方針が、人材育成に資することができればと願っている。
[全文閲覧] ※引用元URI:http://hdl.handle.net/10069/0002000584
★ 既刊のレクナポリシーペーパーは こちら
RECNAニューズレター Vol.12 No.1 (2023年9月30日発行)
着任のご挨拶 「長崎から考える」 - 河合 公明 カーネギー国際平和財団との共同プロジェクト「核軍縮への新たな道程」を開始 ナガサキ・ユース代表団ウィーン活動報告 核兵器と国際政治、核兵器と国際人道法に関するRECNAポリシーペーパーを刊行 「北東アジアにおける核使用リスクの削減」(NU-NEA)プロジェクト 第2回「核なき未来」オピニオン賞 [全文閲覧]※引用元URI: http://hdl.handle.net/10069/0002000206 |
【公開ワークショップ】 第40回 RECNA研究会
「米国の核兵器政策の進展と北東アジアへの影響」
YouTubeで動画を公開しました! ※ 字幕(英語:自動生成)を表示し、
自動翻訳を日本語に設定すると、字幕が日本語で表示されます。(参照)
日時: 2023年10月16日(月)9:00-11:00
場所: 長崎大学文教キャンパス 環境科学部本館1階 A-12教室(オンライン配信あり)
アクセス: https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/access/bunkyo/index.html
文教キャンパスマップ (PDF)
◆ 開催概要 (PDF) ◆
私たちは今、かつてない核危機に直面しています。こうした中、核保有国の政策を分析し、新たな潮流が意味するものを見極めることが重要です。このたび、米国の有力なシンクタンクである「憂慮する科学者同盟(UCS)」のグローバル安全保障プログラムにかかわる科学者やアナリストが長崎大学を訪問することとなりました。この機をとらえ、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)とUCSは、長崎大学NURESCA(STAR創出プログラム「人新世における連帯的生存に向けて」)及び長崎大学核廃絶・核軍縮研究会の協力を得て、核問題に関する特別ワークショップを共催することといたしました。ワークショップは公開であり、オンラインでも配信されます。米国の核政策と北東アジアへのその影響について理解を深めたい方にとって、このワークショップが有益なものとなることを願っています。
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)/ 憂慮する科学者同盟(UCS) |
恊 力: | 長崎大学NURESCA(STAR創出プログラム「人新世における連帯的生存に向けて」)/ 長崎大学多文化社会学部核廃絶・核軍縮研究会 |
使用言語: | 英語(通訳は付きません) |
申込方法: | ※参加申込受付は終了いたしました。 |
お問合せ: | (E-mail) recna_staff@ml.nagasaki-u.ac.jp |
プログラム
司会進行 中村 桂子(RECNA准教授) | |
9:00-9:05 | 開会挨拶 吉田 文彦(RECNAセンター長・教授) |
9:05-9:20 | 「米国のミサイル防衛政策の概要とその影響」 ローラ・グレゴ(UCSシニア・サイエンティスト兼リサーチ・ディレクタ-) |
9:20-9:35 | 「米国のプルトニウム・ピット生産における問題点」 ディラン・スパルディング(UCSシニア・サイエンティスト) |
9:35-9:50 | 「北朝鮮のプルトニウム生産能力」 スルギエ・パーク(UCSシニア・サイエンティスト) |
9:50-10:05 | 「米中核戦争の可能性」 ロバート・ラスト(UCS中国アナリスト) |
10:05-10:20 | 「米国核・軍事予算の分析」 エリン・マクドナルド(UCS アナリスト) |
10:20-10:25 | 休憩 |
10:25-10:55 | 自由討論 モデレーター: 鈴木達治郎(RECNA副センター長) |
10:55-11:00 | 閉会挨拶 グレゴリー・カラーキー(UCS及びRECNA) |
登壇者
ローラ・グレゴ | |
UCSグローバル安全保障プログラムのシニア・サイエンティスト及びリサーチ・ディレクターとして、核兵器、ミサイル防衛、宇宙安全保障といった科学と公共政策の接点における研究を20年にわたって続けている。最近、マサチューセッツ工科大学(MIT)の核セキュリティ・政策研究所でスタントン核セキュリティ・フェローシップを修了した。UCSに加わる前は、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターで博士研究員を務めた。 | |
ディラン・スパルディング 発表資料(PDF) The Status of US National Laboratories |
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UCSグローバル安全保障プログラムのシニア・サイエンティスト。核兵器に関する技術的問題や核兵器がもたらす脅威を低減する政策を中心に研究している。ブラウン大学で物理学の学士号、カリフォルニア州立大学バークレー校で地球惑星科学の博士号を取得。インターン、NNSA備蓄核兵器維持管理フェロー、客員研究員・実験者としてなど、長年にわたって米国国立研究所に関わってきた。フランス原子力・代替エネルギー庁で博士研究員、ハーバード大学で生命起源イニシアティブ特別研究員を務めた。最近では、カリフォルニア大学デービス校で衝撃圧縮研究室を立ち上げ、学部で地質学を教えている。 | |
スルギエ・パーク 発表資料(PDF) Status on North Korea’s Fissile Material Production |
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UCSグローバル安全保障プログラムのシニア・サイエンティスト。核燃料サイクルのフロントエンドとバックエンド、核活動の監視と検証、核分裂性核物質の備蓄分析を中心に研究している。UCSに加わる前は、スタンフォード大学ドア・スクール・オブ・サステナビリティの研究員として、米国におけるレアアースのサプライチェーン問題を研究。また、スタンフォード大学国際安全保障協力センター(CISAC)のマッカーサー・スタントン核安全保障フェローとして、北朝鮮のウランや重要鉱物資源を含む地質資源の分析、放射性廃棄物管理に関する研究を行った。軍縮・核不拡散に関連しては、北朝鮮のウラン採掘・精錬プロセスに関する複数の論文を発表。スタンフォード大学で地質学の博士号を取得。博士論文では、極限環境下における核物質と土質材料の特性評価を行った。 | |
ロバート・ラスト 発表資料(PDF) China’s Nuclear Buildup and Potential for Conflict |
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UCSグローバル安全保障プログラムの中国アナリスト。中国の核兵器計画、中国のガバナンス、米中関係を中心に研究している。UCSに加わる前の2019年には、北京のノルウェー大使館で6カ月間の研修生として勤務。修士論文執筆中は、オスロのノルウェー国際問題研究所で研究員を務めた。ウィリアム・アンド・メアリー大学で国際関係学/中国語の学士号、ノルウェーのオスロ大学で中国文化と社会の修士号を取得。 | |
エリン・マクドナルド 発表資料(PDF) The US Nuclear Weapons Budget: The Sky’s the Limit? |
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2011年12月よりグローバル安全保障プログラムのアナリストとして従事。国際安全保障、軍備管理・不拡散、米中関係、東アジアの安全保障を専門としている。コーネル大学で行政学の修士号を取得。修士論文のテーマは中国の宇宙兵器政策。ダートマス大学で行政学の学士号を取得し、コーネル大学大学院を修了するまでの4年間、UCSグローバル安全保障プログラムでプログラム・アシスタントを務めた。UCSに戻る直前には、MIT国際科学技術イニシアティブでインターンシップをコーディネートした。 | |
グレゴリー・カラーキー | |
UCSグローバル安全保障プログラムのシニア・アナリスト兼中国プロジェクト・マネージャー。RECNA外国人客員研究員。核兵器および関連する安全保障問題に関して、日米中間の異文化間コミュニケーションの改善に取り組んでいる。2002年にUCSに加わる以前は、ピッツァー大学の域外研究ディレクター、グリーンマウンテン大学の行政学准教授、国際教育交換協議会の中国ディレクターを務めた。メリーランド大学カレッジパーク校で行政学博士号を取得。 | |
吉田 文彦 | |
RECNAセンター長。朝日新聞論説副主幹。外務省「核軍縮・不拡散に関する有識者懇談会」の委員を務めた。国際学術誌『平和と核軍縮』(J-PAND)編集長。大阪大学にて博士号(国際公共政策)取得。(2007年)。 | |
鈴木 達治郎 | |
RECNA副センター長。1951年生まれ。内閣府原子力委員会(JAEC)委員長代理(2010-2014年)を歴任。科学と国際問題に関するパグウォッシュ会議評議員(2007~09年、2014年~)。東京大学にて博士号(原子力工学)を取得(1988年)。 | |
中村 桂子 | |
2012年4月からRECNA准教授。核軍縮・不拡散や平和・軍縮教育の研究に従事。2012年3月まではNPO法人ピースデポの研究員/事務局長。モントレー国際大学大学院(現:ミドルベリー国際大学院モントレー校)で修士号(国際政策研究)を取得。 |
第2回「核なき未来」オピニオン賞 受賞式 を開催 [ENG]
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)は、募集した 第2回「核なき未来」に関するオピニオン のU-20の部 (16歳以上20歳未満)とU-30の部 (20歳以上30歳未満) それぞれで、最優秀賞、優秀賞各1名を発表し、授賞式を行いました。
青来有一審査委員長は、全体講評のなかで、「ユニークで斬新な作品の募集があった。これからも若い感受性を活かしてほしい。このオピニオン募集が、一般市民が核兵器の問題を考える機会となってほしい」と述べました。
なお、受賞作のうち最優秀作の2編は、2023年9月24日付長崎新聞の本紙に全文が掲載されました。( こちら は同紙電子版の記事)
【 第2回「核なき未来」オピニオン賞 授賞式 】
授賞式出席者の集合写真 | 取材に応じる4名の受賞者 |
日 時: |
2023年9月23日(土)13:00~14:00 (取材対応 14:00~14:30) |
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場 所: | 長崎大学 核兵器廃絶研究センター1階 会議室 |
次 第: |
1.開会挨拶: 鈴木 達治郎 RECNA副センター長・教授 2.受賞者発表・授与式・受賞者スピーチ ・U-20の部 優秀賞者発表・賞状、盾授与: 青来 有一 審査委員長 優秀賞者スピーチ 海野 遥香さん (オンライン) 最優秀賞者発表・賞状、盾授与: 青来 審査委員長 最優秀賞者スピーチ 馬場 みなこさん ・U-30の部 優秀賞者発表・賞状、盾授与: 青来 審査委員長 優秀賞者スピーチ アドリアーナ・ナザルコさん 最優秀賞者発表・賞状、盾授与: 青来 審査委員長 最優秀賞者スピーチ アディヤ・ケリムバエワさん 3.全体講評: 青来 有一 審査委員長 4.審査委員コメント: 山田 貴己 客員教授、小島 萌衣さん(オンライン)、畠山 澄子さん(録画) 5.写真撮影 |
取材対応: |
青来 有一 審査委員長、受賞者4名 鈴木 達治郎 RECNA副センター長(司会)、中村 桂子 RECNA准教授(通訳) |
第2回「核なき未来」オピニオン賞 受賞者を発表 [ENG]
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)は、昨年に引き続き、若い世代に広く核兵器問題の重要性を訴えるとともに、平和な国際社会の実現に貢献できる人材の育成を図ることを目的として、第2回「核なき未来」に関するオピニオン を募集しました。
このたび、U-20の部 (16歳以上20歳未満)、U-30の部 (20歳以上30歳未満) それぞれで、最優秀賞、優秀賞各1名を決定しましたので、 お知らせいたします。
【 受賞者: 最優秀賞 2名、優秀賞 2名 】
※ 年齢は応募時のもの。
U-20の部 最 優 秀 賞 |
馬場 みなこ(ばば みなこ)17歳
聖和女子学院高等学校 2年 長崎県佐世保市 在住 |
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U-30の部 最 優 秀 賞 |
Adiya Kerimbayeva(アディヤ・ケリムバエワ)27歳
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 災害・被ばく医療科学共同専攻 修士課程2年 長崎県長崎市 在住 |
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U-20の部 優 秀 賞 |
海野 遥香(うんの はるか)19歳
早稲田大学 文化構想学部 2年 東京都港区 在住 |
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U-30の部 優 秀 賞 | Adriana Nazarko(アドリアーナ・ナザルコ)25歳
ボウディン大学 国際関係・アジア研究科 2021年クラス (アメリカ)フロリダ州セントピーターズバーグ 在住 (日本)大阪府箕面市 在住 |
【 U-20の部 受賞者 以外の 最終選考対象者 20名 / 応募者総数 88名 】
【 U-30の部 受賞者 以外の 最終選考対象者 18名 / 応募者総数 34名 】
2023年度版『世界の核物質データ』解説しおり
2023年度版『世界の核物質データ』の解説しおりを公開しました。下のサムネイル画像等をクリックしてご覧ください。
★ ポスターには英語版、韓国語版もあります。こちら からご覧いただけます。
★ 核物質保有マップの元となったデータは次からご覧いただけます。
・分離プルトニウム保有量一覧(2023年6月)
・高濃縮ウラン保有量一覧(2023年6月)
★ 以前の版は こちら からご覧いただけます。
リーフレットの作り方
リーフレット作成用PDFをA3用紙に両面印刷し、二つに折った後、三つ折りにします。
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NPT Blog 2023
2023年7月31日(月)から8月11日(金)にかけ、核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会がウィーンにて開催されます。核をめぐる厳しい国際情勢の中、核軍縮・不拡散の今後の行方を左右する2026年の再検討会議に向けて重要な議論が行われると期待されます。世界各国から多数の政府関係者・専門家・NGOが集まるこの会議に、RECNAの教員とナガサキ・ユース代表団第11期生が参加し、現地からレポートをお届けいたします。
RECNA教員のレポートは RECNA NPT Blog 2023 に、ナガサキ・ユース代表団第11期生のレポートは Youth NPT Blog 2023 に掲載しますので、是非ご覧ください。
・RECNA NPT Blog 2023: Web版 / PDF版
・Youth NPT Blog 2023: Web版 / PDF版 ※ SNSによる情報発信 もご覧ください。