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RECNA図書

核廃絶というゴールに向けて、核軍縮や核不拡散などの問題をどう考えていけばいいのか。これらの分野の知識・知見を整理し、研究成果や有用な情報を専門家や市民と広く供用すること、そして次世代に伝えていくことが、RECNAの大切な役割と考えています。そうした目的から、「RECNA図書」の出版及びこのウエブページでの紹介を行っています。すべてのRECNA叢書に加えて、RECNAポリシーペーパー、その他のRECNA関係図書から選んだものをここに掲載しています。より多くの方にお読みいただければ幸いです。

★ RECNA叢書 RECNAポリシーペーパー][その他のRECNA関係図書


RECNA叢書8 (2023年3月)

RECNA叢書8核なき世界への選択―非核兵器地帯の歴史から学ぶ
エクゼキエル ラコブスキー 著, 鈴⽊ 達治郎, 中村 桂⼦, 山口 響 監訳

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-06-4

電子書籍: [Kindle版]

本書の目的は、核のない世界に向けて、非核兵器地帯(Nuclear Weapons Free Zone: NWFZ)の成立条件や安全保障への貢献について、その歴史から学ぶことである。すでに世界の大半の国は「非核兵器地帯」に属しており、「核のない世界」を実現している。北東アジアの非核化にむけて、過去の教訓から学ぶことは重要であり、日本語版には「北東アジア非核兵器地帯」の章も追加されている。NWFZ設立には⻑い年月を要するが、そのための条件を整えることは今日からでも可能である。北東アジアの非核化を推進するすべての人にとって、本書は必読の書である。

 


RECNA叢書7 (2022年3月)

RECNA叢書7核兵器禁止条約を動かす
山口 響 監訳 ; 菊地 昌廣 , 田井中 雅人 , 松尾 一郎 , 山田 寿則 訳

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-04-0

電子書籍: [Kindle版]

核兵器禁止条約がついに発効し、「核兵器なき世界」実現のためにどう条約を使えばよいのかに世界の関心は移っている。核兵器禁止の規範をどう広め、条約をどう普遍化するのか。各国が条約の精神をどのように実務に変え、履行していくのか。条約は実際に核兵器を廃棄させるツールとして役に立つのか。長崎大学編集の国際学術誌『平和と核軍縮』より、海外の研究者による論文10本を精選して翻訳し、こうした問題に答える。

 


RECNA叢書6 (2021年3月)

RECNA叢書6第三の核時代:破滅リスクからの脱却
吉田文彦, 水本和実, 向和歌奈, 遠藤誠治, 冨塚明, 鈴木達治郎, 永井雄一郎, 一政祐行, 目加田説子, 中村桂子, 広瀬訓, 毛利勝彦 著

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-00-2

電子書籍: [Kindle版]

世界は今、「第三の核時代」の真っただ中にある。冷戦期の「第一の核時代」とも、冷戦後に四半世紀続いた「第二の核時代」とも異なる、新たな潮流だ。米ロに加えて中国、さらにはインドやパキスタン、北朝鮮が核増強する。一方で、核兵器禁止条約発効という政策ベクトル逆転への力も作用し始めている。 いわば、危機と好機の混在が「第三の核時代」の大きな特徴だ。どのように危機を克服しながら好機を活かし、核リスクを極小化していくのか。核抑止依存から脱却して、核で壊される心配のない世界を未来世代に渡すための方策とは何か。多分野の専門家がハイリスクな現状に切り込み、「持続可能な平和」への処方箋を描く。

 


RECNA叢書5 (2020年4月)

RECNA叢書5核のある世界とこれからを考えるガイドブック
中村桂子 著

発 行: 法律文化社
ISBN: 978-4-589-04076-3

[Maruzen eBook Library](学内同時アクセス数3)

長崎大学の教養教育科目「核兵器とは何か」を受講した大学生との質疑応答から生まれた核問題の入門書。「核兵器が『減る』ってどういうこと?」「今の世界で核兵器が使われたらどうなる?」「核兵器禁止条約で本当に核兵器はなくなるの?」など、核兵器の基礎知識から最新の国際情勢まで広くカバーした38のQ&Aで構成。核問題を初めて学ぶ人から、あらためて学び直したい人まで、<いま知りたいこと>を平易に解説したガイドブック。

法律文化社: [書籍紹介] [注文用チラシ]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


RECNA叢書4 (2019年3月)

RECNA叢書4核兵器禁止条約の時代 : 核抑止論をのりこえる
山口響 監修

発 行: 法律文化社
ISBN: 978-4-589-03998-9

[Maruzen eBook Library](学内同時アクセス数3)

いま、核兵器をめぐって「規制」と「強化」という対立する2つの潮流がせめぎ合っている。この潮流について論究した英文学術雑誌 Journal for Peace and Nuclear Disarmament(J-PAND)から10本を精選し邦訳した論考集。『補論』にて、せめぎ合うダイナミズムを本書からどう読み取るのかを補った。

法律文化社: [書籍紹介] [注文用チラシ]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


RECNA叢書3 (2018年3月)

RECNA叢書3核の脅威にどう対処すべきか : 北東アジアの非核化と安全保障
鈴木達治郎, 広瀬訓, 藤原帰一 編

発 行: 法律文化社
ISBN: 978-4-589-03921-7

[Maruzen eBook Library](学内同時アクセス数3)

「ICAN」がノーベル平和賞を受賞し、「核兵器禁止条約」が採択されるなど核廃絶への機運が盛り上がるなか、一方で国際情勢において核の存在が増しつつある。北東アジアにおける核廃絶に向けての阻害・促進の両要因について、核抑止依存の実態、「トラック2」外交の可能性、および非核化プロセスの検証などに焦点をあて分析。

法律文化社: [書籍紹介] [注文用チラシ]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


RECNA叢書2 (2017年3月)

RECNA叢書2核のない世界への提言 : 核物質から見た核軍縮
ハロルド・ファイブソン [ほか] 著, 鈴木達治郎 監訳, 冨塚明 訳

発 行: 法律文化社
ISBN: 978-4-589-03848-7

[Maruzen eBook Library](学内同時アクセス数3)

核物質の専門家が科学技術の専門知識をもたない市民に向けて核物質の本質、実態と問題性を整理・解説。実現可能な核廃絶への道を提言する。

法律文化社: [書籍紹介] [注文用チラシ]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


RECNA叢書1 (2016年4月)

RECNA叢書1核兵器をめぐる5つの神話
ウォード・ウィルソン 著, 黒澤満 日本語版監修, 広瀬訓 監訳

発 行: 法律文化社
ISBN: 978-4-589-03775-6

[Maruzen eBook Library](学内同時アクセス数3)

「日本の降伏は原爆投下による」、「核には戦争を抑止する力がある」など、核兵器の有用性を肯定する論理が、史実に基づかない都合の良い〈神話〉に過ぎないことを徹底検証。核廃絶のための科学的な論拠と視座を提供する。

法律文化社: [書籍紹介] [注文用チラシ]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

★ RECNAポリシーペーパー RECNA叢書][その他のRECNA関係図書


REC-PP-14(2022年3月)

REC-PP-14「人道的軍縮」と市民社会:韓国の対人地雷対策の検証
目加田 説子

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-05-7

[全文閲覧] ※引用元:http://hdl.handle.net/10069/00041320

「人道的軍縮」としての核兵器禁止条約を運用していくにあたり、先行の条約から得るべき教訓は何なのだろうか。もちろん、核兵器は他の兵器とは異なる非人道的な属性を有しているのは論を俟たないが、人道主義をどのように政策に実装し、非人道的な被害に向き合っていくかという点では、先例が参考になる面も少なくないだろう。この論考では、対人地雷禁止条約の締約国ではないにもかかわらず、同条約の規範力を活用しながら、地雷除去や被害者救済を進めてきた韓国の事例に焦点をあて、「人道的軍縮」に欠かせない要素を考える。

 


REC-PP-12(2021年1月)

REC-PP-12核兵器禁止条約発効:新たな核軍縮を目指して
吉田 文彦 , 中村 桂子 , 広瀬 訓 , 西田 充 , 黒澤 満 , 鈴木 達治郎

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-02-6

[全文閲覧] ※引用元:http://hdl.handle.net/10069/00040469

核兵器禁止条約(TPNW)発効という歴史的な変曲点に立つ今、TPNW について考えるべきことを、このポリシーペーパーでまとめることにした。目次にあるように、6 本の論考で構成されている。TPNW を通じて、核廃絶へと近づいていくには何が必要なのか。何を活かしていけばいいのか。思考や議論を重ねて、解や一致点を模索していく挑戦の始まりである。

 


REC-PP-11(2020年7月)

REC-PP-11NPT発効50年:「核のある世界」に立ち向かう
吉田 文彦 , 鈴木 達治郎 , 広瀬 訓 , 中村 桂子 , 朝長 万左男 , 宮崎 智三 , 河合 公明

発 行: 長崎大学核兵器廃絶研究センター
ISBN: 978-4-910507-01-9

[全文閲覧] ※引用元:http://hdl.handle.net/10069/40136

NPT発効50年に合わせて北大西洋条約機構(NATO)は「数々の業績を残してきたとは言え、NPTが永続的に成功して当たり前などと考えてはならず、持続的な努力が求められている」との声明を出した。では、時代の変化に合わせて、具体的にどのような「持続的な努力」が必要なのか。このRECNAポリシーペーパーでは、NPTの成果と限界、課題等を分析するとともに、NPTを足場に核廃絶へ近づいていく方策について考える。NPTの未来を考察するにあたっては、日本の外務省が設置した「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」の議長レポート(2019年10月)も参考にする。

★ その他のRECNA関係図書 RECNA叢書][RECNAポリシーペーパー


岩波新書1946(2022年11月)

岩波新書1946迫りくる核リスク:〈核抑止〉を解体する
吉田文彦 著

発 行: 岩波書店
ISBN: 9784004319467

ウクライナ侵攻以後、核兵器が使用されるリスクが急激に高まっており、そのリスクはアジアにも迫ってきている。核の保有が核の使用を防ぐという“核抑止”は、頼みになるものなのか。著者はその実態を歴史と現状の分析から明らかにして、“核抑止”を解体する。核軍縮の未来も展望し、“核抑止”脱却に向けた政策を提言。

岩波書店: [書籍紹介]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


ピース・アルマナック2022(2022年5月)

ピース・アルマナック2022ピース・アルマナック : 核兵器と戦争のない地球へ
ピース・アルマナック刊行委員会 編著

発 行: 緑風出版
ISBN: 9784846122096

ピース・アルマナックは、核兵器廃絶、脱軍備、平和のために働く市民、自治体などの座右の書となることを目指している。年鑑として2021年度の主要な動向を記録すると共に、動向の検証、引用などの目的に有用な原典資料を翻訳・収録する。ウクライナ危機を目の前にして今こそ、平和の尊さを真剣に学ばなければならない。大学図書館・公共図書館の必備資料!

緑風出版: [書籍紹介]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


単行本(2022年3月)

ヒロシマの時代国際共同研究ヒロシマの時代:原爆投下が変えた世界
マイケル・D.ゴーディン, G.ジョン・アイケンベリー 編

発 行: 岩波書店
ISBN: 9784000245456

広島・長崎への原爆投下が世界にもたらした変化は巨大であった。「核革命」の広範な影響とその意
味を考えることなしに、現代を理解することはできない。全一七章からなる本書は、日米のみなら
ず世界各地の動向を踏まえ、歴史学と政治学を横断させた国際共同研究の成果である。「ヒロシマ」
をめぐるグローバル・ヒストリーの試み。

【RECNA関係者】
・核の害悪とグローバルな軍縮 / シャンパ・ビスワス 著 ; 鈴木達治郎 訳
・二一世紀における核のタブーの遺産 / ニーナ・タネンワルド 著 ; 吉田文彦 訳
・歴史と核時代における未解決な問い / フランシス・J・ギャヴィン 著 ; 吉田文彦 訳

岩波書店: [書籍紹介]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


単行本(2022年3月)

アジアの平和とガバナンスアジアの平和とガバナンス
広島市立大学広島平和研究所 編

発 行: 有信堂高文社
ISBN: 9784842055831

核兵器開発国を取り巻く国際関係の構造を分析すると同時に、軍拡に走り、核開発に走る国のガバナンスの仕組みを明らかにすることによって、アジアの脆弱な国際平和の構造と脆弱な人間の安全保障体制との関係性を明らかにする。

【RECNA関係者】
・国際原子力機関〈IAEA〉と核の民生利用 / 鈴木達治郎 著
・日本の安全保障政策とアメリカの核 / 太田昌克 著

有信堂高文社: [書籍紹介]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 


梅林宏道の仕事の深層1 (2021年9月)

梅林宏道の仕事の深層1北朝鮮の核兵器
梅林宏道 著

発 行: 高文研
ISBN: 9784874987698

北朝鮮とは日本の私たちにとって何か――。日本の近隣に新しい核武装国を生み出している事実ほど、日本の核軍縮外交の失敗を示すものはない。北朝鮮の核兵器とミサイル開発についてのファクト(事実)を整理・分析し、それを巡る国際政治の歴史と現状を考察する。日本をすっぽりと射程内に収めるノドンがいよいよ核弾頭をつける能力が見えてきた段階を見据え、私たちにとっての北朝鮮の核問題は何かを問う。その中で、北東アジア非核兵器地帯の構想の意味を考える新機軸の論考。

高文研: [書籍紹介]  図書館所蔵: [大学図書館] [公共図書館] [地域図書館]

 

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