日 時: | 2019年10月26日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: | 石田 謙二(長崎新聞社取締役編集局長/RECNA客員教授) |
聞き手: | 山口 響(RECNA客員研究員) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演する石田氏 | 石田氏と山口氏 |
会場の様子 | レクナと語ろう |
2019年度第4回となる核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」が、10月26日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「被爆地の新聞記者として」と題し石田 謙二 (長崎新聞社取締役編集局長/RECNA客員教授)が講師を務めました。
1981年に長崎新聞社に記者として入社された石田氏は、被爆40周年前後から原爆報道に本格的に取り組み始めました。ご講演では、長崎の被爆者や反核平和の動きをめぐる40年近い記者生活を振り返りながら、記者としての喜びやご苦労されたことなどを、山口響氏との対談形式で話されました。
最後に石田氏は、長崎のメディアと原爆報道全般の成果や問題点などについて言及され、今後の原爆報道のあり方についても意見を述べられました。
また質疑応答ではたくさんの質問が飛び交い、白熱した場面となりました。
講座には約60名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による熱い意見交換が行われました。
講演の録画 |
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※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
【特別市民セミナー】歴史と向き合う 被爆地から学んだこと(11月10日)
スーザン・サザード氏をお迎えして、著書『ナガサキ 核戦争後の人生』の日本語版刊行記念特別市民セミナー(基調講演およびトークセッション)を以下のとおり開催します。
日 時: | 11月10日(日)13:30-16:30 |
場 所: | 長崎原爆資料館ホール |
基調講演: | スーザン・サザード 氏(米国の作家、長崎平和特派員) 「歴史と向き合う 被爆地から学んだこと」 |
トークセ ッション: |
スーザン・サザード 氏 青来 有一 氏(芥川賞作家、長崎大学RECNA客員教授) アーサー・ビナード 氏(米国生まれの詩人・絵本作家) 吉田 文彦 氏(長崎大学RECNAセンター長) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) |
協 力: | みすず書房 |
後 援: | 長崎県・長崎市・長崎大学 RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター) (公財)長崎平和推進協会 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 |
《逐次通訳付・入場無料・事前申込不要》
本書執筆にかけた12年間の軌跡とそれが私自身に何をもたらしたか語ります。
私たちは被爆者の体験をどう刻み続けていくのか。それとも忘却の彼方へ追いやってしまうのか。その選択が日本と世界にどんな影響を及ぼすのか、探っていきます。
スーザン・サザード
アメリカのノンフィクション作家。アンティオーク大学LA校で修士号取得。2015年に刊行されたデビュー作、Nagasaki: Life After Nuclear War(『ナガサキ 核戦争後の人生』)によりデイトン文学平和賞、J・アンソニー・ルーカス書籍賞受賞。また「エコノミスト」「ワシントン・ポスト」「カーカス・レビュー」の年間ベストブックに選出され、21人目となる「長崎平和特派員」に認定される。
日 時: | 2019年9月28日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: | 青来 有一(芥川賞作家 / RECNA客員教授) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする青来有一氏 | 司会の吉田文彦教授を交えての質疑応答 |
2019年度第3回となる核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」が、9月28日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「核時代の文学-原爆文学のそれから-」と題し青来有一氏 (芥川賞作家/RECNA客員教授)が講師を務めました。
青来氏は、広島や長崎で被爆した原民喜や太田洋子、林京子の三人の作家をとりあげ、彼らが被爆経験をどう小説に書いたのかをたどり、被爆した経験がない人間が、原爆文学をこれからどのように書き継いでいくことができるのか、核時代の文学の可能性について考えを述べられました。多くの人々が原爆文学に関心を持ってくれなくなった現在、被爆体験をただ「継承」していくのではなく、その体験を世代や地域を越えて、多くの人々が語り合い「共有」することで、核の時代の新しい想像力もひろげることができるとして、今後はそのきっかけとなるように、現在の核兵器を巡る現状や危機感を作品にとりいれ、今の身近な問題として核時代の新しい原爆小説を書いていきたいと決意を語り、「核があるかきり、書くべきだ」と訴えました。
講座には約80名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による熱い意見交換が行われました。
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
RECNAニューズレター Vol.8 No.1 (2019年9月30日発行)