2018年12月18日
日 時: | 2018年11月3日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: | 太田 昌克(共同通信編集委員/RECNA客員教授) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする太田先生 | 会場の様子 |
平成30年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界をめざして」の第4回目が11月3日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「岐路に立つ日本の非核」と題し、太田昌克先生(共同通信編集委員/RECNA客員教授)が講師を務めました。
太田先生は冒頭で、トランプ米大統領が中距離核戦略(INF)廃棄条約からの離脱方針を示したこと及び核兵器廃絶決議が採択されたことについて触れ、その中で河野外務大臣が「日本は核保有国と非核保有国の橋渡しだ」と発言しながらも日本政府が核兵器禁止条約に反対したのは日本政府の核抑止力、核の傘への依存を深めていることを明らかにするものであると述べました。また、歴史的な米朝首脳会議の立役者として二人(韓国国家情報院長の徐薫(ソ・フン)氏と北朝鮮労働党統一戦線部の金英哲(キム・ヨンチョル)氏)の名をあげて会談の背景を分析しました。今後の情勢については、「インテリジェンス」「神のマント」「ねじれ」といったキーワードを用いて、記者の目線で最新動向を解説されました。最後に「日本政府の秘密メモとトランプ政権のNPR(核態勢見直し)」を比較して、日本の核抑止力依存政策と米国の核政策の関係について講演されました。
講座には約60名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による意見交換が熱く行われました。
講演の録画 |
配布資料 | 岐路に立つ日本の非核 朝鮮半島情勢も踏まえながら(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。