日 時: | 2019年5月25日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: |
広瀬 訓 (RECNA副センター長) 中村 桂子(RECNA准教授) |
パネリスト: |
ナガサキ・ユース代表団第7期生 中島 大樹、 高見 すなお |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする中村准教授 | 講演をする広瀬副センター長 |
ユース7期生(中島、高見) | 会場のようす |
2019年度初回となる核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」が、5月25日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。講師は、RECNAの広瀬 訓副センター長と中村桂子准教授が務めました。また、後半のパネル討論にナガサキ・ユース代表団第7期生の中島大樹と高見すなおが参加しました。
「核軍縮の最前線から~NPT準備委員会から垣間見えるもの~」と題し、講師の2名からは4月29日~5月10日にニューヨークで行われた2020年NPT再検討会議第3回準備委員会での議論の様子が報告されました。まず初めに中村准教授が2020年に向けた最後の準備委員会である今会議の役割について説明し、続いて核軍縮をめぐる各国の意見の対立などを紹介しました。次に広瀬副センター長が、米ロが長年棚上げしていたはずの核シェアリングをめぐる議論の再燃に言及しながら、NPT体制を維持するための核不拡散と核の平和利用について報告されました。その次に準備委員会の会議に参加したナガサキ・ユース代表団7期生のメンバーを入れてパネル討議をおこないました。ユースの2名からは、世界の若者とのネットワークの構築をきっかけとして、核兵器の脅威に対する意識を広げ、周囲の人を巻き込んでいく必要を感じているとの発言がありました。これに対し、広瀬副センター長は、民主国家では「核兵器廃絶」を主張する議員を選ぶのは我々であり、それが一番近道で確実な道なのではないかと提案し、また中村准教授は、日本における核問題に対する関心の低さに触れ、核兵器禁止条約の話題や署名活動を通じてこの問題の緊急性・重要性を広めていくことが急務であり、危機感を持って臨むべきではないかと結びました。
講座には約85名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による熱い意見交換が行われました。
講演およびパネル討論の録画 |
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配布資料1: | 核軍縮の最前線から(中村 桂子)(PDF) |
配布資料2: | レジュメ:核軍縮の最前線から(広瀬 訓)(PDF) |
配布資料3: | 核軍縮の最前線から(広瀬 訓)(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。