RECNA編集、テイラー&フランシス社発行の英文学術誌『平和と核軍縮』誌で、以下2本の論文を公開しました。いずれも無料でお読みいただけます。
・トランプと米核覇権の空白期(ピーター・ヘイズ)
Peter Hayes, “Trump and the Interregnum of American Nuclear Hegemony”
・北東アジアにおける安全保障環境の変化――米中紛争とその朝鮮情勢への影響(李成賢[リ・ソンヒョン])
Seong-hyon Lee, “The Shift of Security Environment in Northeast Asia: The US–China Conflict and its Implications for Korea”
日 時: | 2018年9月22日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: | 梅林 宏道(ピースデポ特別顧問/RECNA客員教授) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする梅林先生 | 会場の様子 |
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平成30年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界をめざして」の第3回目が9月22日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「在日米軍と北東アジアの安全保障」と題し、梅林宏道先生(RECNA客員教授/ピースデポ特別顧問)が講師を務めました。
梅林先生は講演の冒頭で、「今ほど、在日米軍や在韓米軍が何のために日本に在るのかということがシンプルに見えてくる時はないのではないか。北朝鮮も韓国も中国も、朝鮮戦争を正式に終わらせようといっているが、米国だけが「まだ終わらせたくない」。それはなぜか。ある意味、朝鮮戦争の継続が米国にとってメリットがあるということを表している。
今の情勢をシンプルに考えるとそこを突き詰めることが、なぜ、在韓米軍、在日米軍がいるのかを考える非常にわかりやすい入り口となる。今日はそういう問題意識をもって、朝鮮半島情勢を念頭においた在日米軍と北東アジアの安全保障について考えたい。」と述べられた。そして、米朝首脳会談の意義を強調されたうえで、「朝鮮戦争の停戦協定と在韓」、「在日米軍の関係」、「在日米軍駐留をめぐる日本の「異常」な解釈」及び「在日米軍と在韓米軍の規模と定義の変遷」について講演されました。
講座には約80名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による意見交換が行われました。
講演の録画 |
配布資料 | 在日米軍と北東アジアの安全保障―朝鮮半島を念頭に(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
日本記者クラブでラウンドテーブル及びマーク・スー博士(パグウォッシュ会議評議員)の記者会見が行われました。
11月9日(金)、日本記者クラブで報道機関を対象にしたラウンドテーブルを核兵器廃絶長崎連絡協議会とRECNA共催で開催しました。約10人のシニアライター、部長らが集まり、北朝鮮の非核化外交、北朝鮮内部の党・軍の関係などについて活発な意見交換が行われました。

ラウンドテーブルで語るマーク・スー博士(左側)
これに先立ち、マーク・スー博士(パグウォッシュ会議評議員)によって、現在の北朝鮮情勢とパグウォッシュ会議の取組及び日本への期待をテーマとする会見が行われました。
マーク・スー博士
韓国出身でベルリン在住の政治学者。パグウォッシュ会議の評議員を務め、これまでに約30回訪朝した。「制裁では北朝鮮の体制は変わらない。金正恩氏は対話を望んでいる。日本が国交を正常化することで、非核化や東アジアの平和につながることを期待する」
【日時】平成30年11月9日(金)14:30-15:30
【場所】日本記者クラブ(東京都千代田区内幸町 2-2-1 日本プレスセンタービル)
【司会】上田俊英 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)
【通訳】長井鞠子
こちら は記者によるリポートです。
日時: | 2018年10月10日(水)18:30-20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス 教養教育棟1階 A-14番教室 |
講師: | 長谷川 毅(カリフォルニア大学サンタバーバラ校 歴史学部名誉教授) |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をする長谷川先生 | 会場の様子 |
特別市民セミナーが10月10日(水)に長崎大学文教 キャンパスにて行われました。
「原爆、ソ連参戦と日本降伏の決定」と題し、長谷川毅先生(カリフォルニア大学 サンタバーバラ校歴史学部 名誉教授)が講師を務めました。
長谷川先生は、原爆投下を正当化するために米国でしばしば持ち出される次の2つの仮定を挙げられました。1、トルーマン大統領には日本を降伏させるためには、犠牲が極めて大きいと仮定された「日本本土への攻撃」か「原爆投下」の二つの選択肢しかなかった。2、原爆投下こそが日本降伏を導いた最大の原因であり、原爆投下なしには戦争は終了しなかった。しかし、長谷川先生はこれらの仮定を史実に基づいて強く批判し、日本への原爆投下は不要であったと結論づけました。
講演には約70名の市民が集まり、長谷川先生は質疑応答で、多数の質問や熱い意見を受けました。
講演の録画 |
配付資料: | 原爆、ソ連参戦と日本降伏の決定(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
日時: | 2018年8月24日(金)18:00-19:30 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス グローバル教育・学生支援棟3階 G38番教室 |
講師: | ジョン・ウォルフスタール (米国オバマ政権・核政策担当大統領特別補佐官) |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をするウォルフスタール氏 | 会場の様子 |
特別市民セミナーが8月24日(金)に長崎大学文教キャンパスにて行われました。
「”核なき世界”へどう進むか – 核軍縮に逆行するトランプ核戦略」と題し、ジョン・ウォルフスタール氏(米国オバマ政権・核政策担当大統領特別補佐官)が講師を務めました。
ジョン・ウォルフスタール氏はいかに核兵器が危険か、どうして悪なのか、なぜ道徳に反しているのか、人類にどうして影響を与えるのか、核兵器に依存することがいかに危険であるかを説明しました。核兵器廃絶のための課題には、物理的、軍事的、政治的、法的な4つの側面があると指摘し、それぞれの課題は複雑で難解ではあるが、最終的には核兵器をなくすために体系化して成文化しなければならないと講演しました。
講演には約80名の市民が集まり、ジョン・ウォルフスタール氏との質疑応答は大いに盛り上がりました。
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
日時: | 2018年6月23日(土)13:30~15:30 |
場所: | 森岳公民館(島原市) |
講師: | 朝長万左男(RECNA客員教授/原爆病院名誉院長) |
ナガサキ・ユース代表団6期生 | |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする朝長先生 | ナガサキ・ユース代表団6期生 |
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平成30年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界をめざして」の第2回目が6月23日(土)に森岳公民館(島原市)にて行われました。
「核兵器禁止条約をめぐる日本の課題:賢人会議の提言」と題し、朝長万左男先生(RECNA客員教授/原爆病院名誉院長)が講師を務め、講演に引き、ナガサキ・ユース代表団第6期生と朝長先生を囲んでの意見交換会も行いました。
第一部の講演は、賢人会議委員の日本人委員の一人だからこそ語れる「賢人会議」設立経緯の本当のところを講演で述べられました。設立に際し、「周囲は『結局は日本政府に利用されるのではないか』という意見も多かったが、よくよく考えると外務省や政府に物が言えるチャンスはそうない」と、朝長先生の心の動きと共に設立の過程を知れる講演でした。他に、島原での講演ということで原爆が島原に与えた影響やその報告書がアメリカの国立公文書館にあったことなども話されました。
第二部のナガサキ・ユース代表団第6期生と朝長先生を囲んでの意見交換会では、学生の率直な意見が市民の皆さんの関心を呼んでいました。「賢人会議のテーマが『橋渡し』というが、橋を渡すということは間には溝がある。ならばその溝を埋めるほうがよいのではないか。」という斬新な意見もあり、意見交換会はおおいに盛り上がりました。
講座には約115名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による熱い意見交換が行われました。
会場の様子 |
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講演の録画 |
配布資料 | 核兵器禁止条約をめぐる日本の課題:賢人会議の提言(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
ナガサキ・ユース代表団第6期生及びPeace Caravan隊が写真展を開催中です!
ナガサキ・ユース代表団第6期生及びPeace Caravan隊の活動をより多くの人々に発信し、核兵器問題の認知度を高め、人々の興味・関心を喚起すると同時に、今後、共に活動に携わる学生を募ることを目的とした展示会です。
【期間】10月1日(月)~10月14日(日)
【場所】長崎大学文教キャンパス 中央図書館 1階
詳しくは こちら をご覧ください。
【お問い合わせ】
〒852-8521 長崎市文教町1-14(長崎大学核兵器廃絶研究センター内)
TEL:095-819-2252 FAX:095-819-2165
核兵器廃絶長崎連絡協議会事務局(PCU-NC)
ナガサキ・ユース代表団第6期生が制作したショートフィルム(短編動画)を公開しました!
ナガサキ・ユース代表団第6期生は、ジュネーブの国連欧州本部で開催された『2020年核不拡散条約(NPT)再検討会議第2回準備委員会』への参加を中心に、様々な活動を行いました。第6期生が制作し、同委員会のサイドイベントで上映したショートフィルム「WE AND EYE ~Voice from Nagasaki Youth~」と、その反響から生まれたアート作品「希望の木」を追加公開しました。こちらから 是非ご覧ください。
【お問い合わせ】
〒852-8521 長崎市文教町1-14(長崎大学核兵器廃絶研究センター内)
TEL:095-819-2252 FAX:095-819-2165
核兵器廃絶長崎連絡協議会事務局(PCU-NC)
RECNAニューズレター Vol.7 No.2 (2018年9月30日発行)
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「核なき世界」へどう進むか オバマ氏の側近が講演 ― 吉田 文彦 米朝首脳会談の意義と今後の課題 ― 鈴木 達治郎 図書館ギャラリー展 ― 原田 怜奈 出前授業を通して ― 三浦 大輝 >>詳しくはこちら |
【特別市民セミナー】原爆、ソ連参戦と日本降伏の決定(10月10日)
長引く太平洋戦争を終結させるため、いかに日本を降伏させるのかをめぐっては、米ソ間に複雑で熾烈な駆け引きがあった。ポツダム会談から日本降伏決定に至るまでの米ソ間の駆け引きとはどんなものであり、トルーマンの原爆投下とソ連の参戦はいかに日本の降伏決定に影響したのか。
講師の長谷川毅氏は、アメリカで広く信じられている「原爆投下は日本を降伏させるための唯一の手段であり、また原爆投下こそが直ちに日本を降伏に導いた」という議論に挑戦し、国際的論争を巻き起こしている。また、戦争終結の決定を遅らせた日本の為政者の責任についても積極的に発言している。今回が被爆地・長崎への初訪問となる長谷川氏の講演に、じっくりと耳を傾けたい。
♦ 入場無料・事前申込不要 ♦ | ![]() チラシ(地図付)[PDF] |
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【講師】 | 長谷川 毅 氏 カリフォルニア大学 サンタバーバラ校 歴史学部 名誉教授 |
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【日時】 | 2018年10月10日(水)18時30分~20時 | |
【場所】 | 長崎大学文教 キャンパス 教養教育棟 1階 A-14番教室 |
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【主催】 | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) Tel: 095-819-2252 |