2024年7月26日

RECNA編集、テイラー&フランシス社発行の英文国際学術誌『平和と核軍縮』(略称J-PAND)は、第7巻1号を刊行いたしました。全20本の記事はいずれも無料でお読みいただけます。前号に引き続き、「グローバル核政治における『不可逆性』の問題」と題した特集の第二弾をお届けします。今回は、各国の事例研究に焦点を当てています。さらに、RECNAが中心となった「北東アジアにおける核使用リスクの削減(NU-NEA)プロジェクト」による論文も多数掲載しています。

英語原文ページは こちら

日本語ページは こちら(各論文の抄録のみ)
 

Category お知らせ
2024年7月23日

進む核軍拡―核弾頭ポスターから読み解く(2024年度 第2回 核兵器廃絶市民講座)

講 師:中村 桂子(RECNA准教授)
    鈴木 達治郎(RECNA教授)
日 時:2024年7月6日(土)13:30~15:00 (講座終了後 RECNAと語ろう)
会 場:長崎原爆資料館ホール+オンライン配信
主 催:核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共 催:長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

★ 動画が公開されました。 動画(YouTube)へ

◆『世界の核弾頭データ』2024年版のポスターや解説等はこちら
世界の核弾頭一覧2024

 

>> 2024年度核兵器廃絶市民講座について(核兵器廃絶長崎連絡協議会HP)

 

プラネタリーへルスと核廃絶―地球と人間の健康のために(2024年度 第1回 核兵器廃絶市民講座)

講 師:吉田 文彦(RECNAセンター長)
    春日 文子(長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科/プラネタリーヘルス学環 教授)
日 時:2024年5月18日(土)13:30~15:00(講座終了後 RECNAと語ろう)
会 場:長崎原爆資料館ホール+オンライン配信
主 催:核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共 催:長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

★ 動画が公開されました。 動画(YouTube)へ

 

>>2024年度核兵器廃絶市民講座について(核兵器廃絶長崎連絡協議会HP)

 

2024年7月19日

NPT Blog 2024

RECNA NPT blog    Youth NPT blog

今年7月22日から8月2日にかけ、2026年核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた第2回準備委員会がジュネーブで開催されます。核をめぐる厳しい国際情勢の中、核軍縮・不拡散の今後の行方を左右する次回再検討会議に向けた重要な議論の場となります。多くの方の関心に応えるべく、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)は、会議期間をカバーする形で教員を派遣し、論点整理や課題、意義などを現地から簡潔にレポートする「NPTブログ」を今年も発行することといたしました。
また、世界各国から多数の政府関係者・専門家・NGOが集まるこの会議に、ナガサキ・ユース代表団第12期生も参加し、現地からレポートをお届けいたします。

RECNA教員のレポートは RECNA NPT Blog 2024 に、ナガサキ・ユース代表団第12期生のレポートはYouth NPT Blog 2024に掲載しますので、是非ご覧ください。

★過去の教員ブログは こちら から、過去のユースブログは こちら から、ご覧いただけます。

 

Category お知らせ
2024年7月17日

REC-PP-20 改訂版/英語版

現在、核兵器禁止条約(TPNW)の締約国と署名国は、関係組織や専門家の協力を得て、1.核兵器を前提とする安全保障に関する懸念やリスクをどのようにしてより明確にするか、2.核抑止に基づく安全保障パラダイムに挑戦するために必要な議論は何かについて、論点や勧告を含む報告書を第 3回締約国会議に提出すべく、協議を進めています(オーストリアがコーディネーター)。
上記の取り組みに貢献するために、RECNAは7月5日にポリシーペーパーNo.20「核兵器のない世界のために— TPNW第3回締約国会合に向けた議論」 を刊行しましたが、本日、その改訂版を公開いたしました。 このポリシーペーパーには、新たに「5. TPNWを避ける日本の論理(非論理?)と今後の道筋(要旨)」追加収録しています。
また、あわせて英語版も刊行しました。


■核兵器のない世界のために― TPNW 第3回締約国会合に向けた議論 改訂版(2024年7月)
河合 公明, 鈴木 達治郎, 西田 充, 樋川 和子, 山田 寿則

[全文閲覧] 

■For a World Free of Nuclear Weapons:Discussions Toward the Third Meeting of the States Parties to the TPNW (July 2024)
Kazuko HIKAWA, Kimiaki KAWAI, Michiru NISHIDA, Tatsujiro SUZUKI, Toshinori YAMADA

[全文閲覧] 


★ 既刊のレクナポリシーペーパーは こちら

 

Category お知らせ
2024年7月11日

この特別論文は、RECNA、ノーチラス研究所、アジア太平洋核不拡散・軍縮ネットワーク(APLN)のウエブサイトに同時に公開されます。国際著作権許可4.0 に基づいて公開されます。

 

核兵器使用後の国際情勢を政治的に分析する
 
Rabia Akhtar


「北東アジアにおける核使用リスクの削減にむけて」(NU-NEA)プロジェクト
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
アジア太平洋核不拡散・軍縮リーダーシップネットワーク(APLN)
ノーチラス研究所
 
2024年7月11日

 

NU-NEAプロジェクトでは、地域における核使用リスク削減にむけて政策提言をまとめたが、その一環として重要課題について専門家に委託した論文の中で、すでにJournal for Peace and Nuclear Disarmamentに発表されたものを公表する。

 

要  旨

現在の国際情勢、とくに北東アジアにおける情勢は、核保有国の存在、並びに領土をめぐる対立、そして地政学的な緊張増加により脆弱な状況に置かれている。この現実を考慮に入れたうえで、本論文は北東アジアにおける核使用がもたらす影響について分析する。考えうる政治権力の移行、反核グループの役割の進化、そしてより広く安全保障政策への影響について、徹底的に分析を行う。論文は、さらに核兵器使用がもたらす複雑な正・負の結果を含めたいくつかのシナリオも検討する。それらの分析に基づき、本論文は、破滅的な核使用を防ぐために、軍備管理や紛争解決に向けた真摯な対話の重要性を強調した提言を行う。全体として、本論文は北東アジアにおける核兵器がもたらす多層的な課題を包括的に分析し、世界をより安全にするための貴重な洞察を示すことになる。最近の国際情勢は、軍備管理に必要な国際構造を弱体化させる方向に進んでおり、核不拡散体制への脅威も増加させている。本論文は、核抑止力を柔軟に進化させ、先進技術を戦略的に利用し、関係国間の脆弱性のバランスを改めて構築していくことの重要性を強調している。

キーワード: 核兵器、アジア太平洋、北朝鮮、軍備管理、核抑止

著者紹介
Rabia Akhtar博士は、ラホーレ大学(パキスタン)社会科学部学部長・教授である。国際政治学の教授であり、またラホーレ大学統合社会科学校の安全保障、戦略、政策研究センターの創設者・センター長である。米カンサス州立大学の安全保障学で博士号を取得。専門は、南アジアの安全保障、抑止論、誤情報とディープフェイク、核兵器とAIなどの先端技術、パキスタンの外交政策・安全保障政策、南アジアの地域安全保障など多岐にわたる。また、カーン首相の外交問題審議会メンバー(2018~2022)、米大西洋評議会、英国BASICの客員研究員も務める。この他、NATO防衛大学、ISODARCO、ハーバード大学Managing the Atomプロジェクトなど、多くの研究機関で研究を行ってきた。

この論文は本人の分析であり、所属機関の研究とは無関係である。

英語版のみとなりますが、全文(PDF)こちら からご覧いただけます。

◆本プロジェクトの概要は こちら
◆本プロジェクトの特別論文の一覧は こちら

NU-NEAプロジェクト

 

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2024年7月5日

2024年度版『世界の核弾頭データ』解 説

2024年度版『世界の核弾頭データ』では、例年の「解説しおり」をリニューアルし、「解説リーフレット」と「デジタル解説」を公開しました。

解説リーフレット(PDF)
⇒「世界の核弾頭データ」ポスターの2024年版を手がかりに、核兵器をめぐる世界の現状をわかりやすく解説しています。

デジタル解説:核兵器について考えよう
⇒ 核兵器をめぐる世界の状況をわかりやすくQ&Aで解説しています。

解説リーフレット2024

世界の核弾頭データ
解 説
2024.6

[デジタル解説:核兵器について考えよう]
[解説リーフレット(PDF)]

ポスター2024

★ ポスターには英語版、韓国語版もあります。こちら からご覧いただけます。

★ ポスターの元となったデータは「世界の核弾頭一覧」からご覧いただけます。

★ 前年度以前の版は こちら からご覧いただけます。

解説リーフレットの作成方法

リーフレット作成用PDFをA3用紙に”短辺綴じ”で両面印刷し、余分な上下を切り取り、観音折りにします。
How to make brochure

 

Category お知らせ

REC-PP-20

核兵器のない世界のために― TPNW 第3回締約国会合に向けた議論(2024年7月)
 河合 公明, 鈴木 達治郎, 西田 充, 樋川 和子, 山田 寿則

[全文閲覧]※7/12 修正版に差替 

現在、核兵器禁止条約(TPNW)の締約国と署名国は、関係組織や専門家の協力を得て、① 核兵器を前提とする安全保障に関する懸念やリスクをどのようにしてより明確にするか、② 核抑止に基づく安全保障パラダイムに挑戦するために必要な議論は何かについて、論点や勧告を含む報告書を第3回締約国会議に提出すべく、協議を進めています(オーストリアがコーディネーター)。
上記の取り組みに貢献するために、RECNAはこのたびポリシーペーパーNo.20「核兵器のない世界のために―TPNW第3回締約国会合に向けた議論」を刊行することとしました。

★ 既刊のレクナポリシーペーパーは こちら

 

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2024年7月2日

この特別論文は、RECNA、ノーチラス研究所、アジア太平洋核不拡散・軍縮ネットワーク(APLN)のウエブサイトに同時に公開されます。国際著作権許可4.0 に基づいて公開されます。

 

「核先制不使用」は米中間の核リスク削減に今でも役に立つ
 
Adam Mount


「北東アジアにおける核使用リスクの削減にむけて」(NU-NEA)プロジェクト
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
アジア太平洋核不拡散・軍縮リーダーシップネットワーク(APLN)
ノーチラス研究所
 
2024年7月2日

 

NU-NEAプロジェクトでは、地域における核使用リスク削減にむけて政策提言をまとめたが、その一環として重要課題について専門家に委託した論文の中で、すでにJournal for Peace and Nuclear Disarmamentに発表されたものを公表する。

 

要  旨

「核先制不使用」宣言は、米中の核危機状況を根本的に変える可能性は少ない。中国の核軍拡により、自国の長期にわたる「(先制不使用)宣言政策」の意義と持続性に深刻な疑念が起きている。しかし、「先制不使用」は、米中間における核リスク削減に依然重要な役割を果たしうる。第一に、両国とも、先制使用への依存を減らしていくための現実的な計画や態勢を整えることができる。第二に、先制不使用に関する両国間の議論は、それぞれの国における核兵器の役割について貴重な対話の場を提供することができる。実際に、ただ宣言することよりも、その議論をすることがより良い結果をもたらすことができる。

キーワード: 核兵器、先制不使用、中国

著者紹介
アダム・マウント博士は、全米科学者同盟(FAS)の上級研究員である。博士の研究分野は米国の核戦略、通常兵器による抑止、先進的な外交政策である。博士は、リード・カレッジで学士号を取得、ジョージタウン大学政府学科で終始、並びに博士号を取得している。

この論文は本人の分析であり、所属機関の研究とは無関係である。

英語版のみとなりますが、全文(PDF)こちら からご覧いただけます。

◆本プロジェクトの概要は こちら
◆本プロジェクトの特別論文の一覧は こちら

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