【特別市民セミナー】歴史と向き合う 被爆地から学んだこと(11月10日)
スーザン・サザード氏をお迎えして、著書『ナガサキ 核戦争後の人生』の日本語版刊行記念特別市民セミナー(基調講演およびトークセッション)を以下のとおり開催します。
日 時: | 11月10日(日)13:30-16:30 |
場 所: | 長崎原爆資料館ホール |
基調講演: | スーザン・サザード 氏(米国の作家、長崎平和特派員) 「歴史と向き合う 被爆地から学んだこと」 |
トークセ ッション: |
スーザン・サザード 氏 青来 有一 氏(芥川賞作家、長崎大学RECNA客員教授) アーサー・ビナード 氏(米国生まれの詩人・絵本作家) 吉田 文彦 氏(長崎大学RECNAセンター長) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) |
協 力: | みすず書房 |
後 援: | 長崎県・長崎市・長崎大学 RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター) (公財)長崎平和推進協会 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 |
《逐次通訳付・入場無料・事前申込不要》
本書執筆にかけた12年間の軌跡とそれが私自身に何をもたらしたか語ります。
私たちは被爆者の体験をどう刻み続けていくのか。それとも忘却の彼方へ追いやってしまうのか。その選択が日本と世界にどんな影響を及ぼすのか、探っていきます。
スーザン・サザード
アメリカのノンフィクション作家。アンティオーク大学LA校で修士号取得。2015年に刊行されたデビュー作、Nagasaki: Life After Nuclear War(『ナガサキ 核戦争後の人生』)によりデイトン文学平和賞、J・アンソニー・ルーカス書籍賞受賞。また「エコノミスト」「ワシントン・ポスト」「カーカス・レビュー」の年間ベストブックに選出され、21人目となる「長崎平和特派員」に認定される。
日 時: | 2019年9月28日(土)13:30~15:30 |
場 所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講 師: | 青来 有一(芥川賞作家 / RECNA客員教授) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする青来有一氏 | 司会の吉田文彦教授を交えての質疑応答 |
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2019年度第3回となる核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」が、9月28日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「核時代の文学-原爆文学のそれから-」と題し青来有一氏 (芥川賞作家/RECNA客員教授)が講師を務めました。
青来氏は、広島や長崎で被爆した原民喜や太田洋子、林京子の三人の作家をとりあげ、彼らが被爆経験をどう小説に書いたのかをたどり、被爆した経験がない人間が、原爆文学をこれからどのように書き継いでいくことができるのか、核時代の文学の可能性について考えを述べられました。多くの人々が原爆文学に関心を持ってくれなくなった現在、被爆体験をただ「継承」していくのではなく、その体験を世代や地域を越えて、多くの人々が語り合い「共有」することで、核の時代の新しい想像力もひろげることができるとして、今後はそのきっかけとなるように、現在の核兵器を巡る現状や危機感を作品にとりいれ、今の身近な問題として核時代の新しい原爆小説を書いていきたいと決意を語り、「核があるかきり、書くべきだ」と訴えました。
講座には約80名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、市民・学生による熱い意見交換が行われました。
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
RECNAニューズレター Vol.8 No.1 (2019年9月30日発行)
今年6月1~2日、韓国の有力シンクタンクである世宗(セジョン)研究所との共催で、ワークショップ「朝鮮半島の平和から北東アジア非核兵器地帯へ」を韓国で開催しました。
ワークショップには、日韓の専門家に加え、米国、ロシア、中国、オーストラリア、オーストリア、ドイツから専門家が参加し、朝鮮半島の非核化と、その先に描く北東アジア地域安全保障の構想について、さまざまな角度からの議論を行いました。
このたび、そこでの議論を基に、RECNAと世宗研究所の協力の下、政策提言書「朝鮮半島の平和から北東アジア非核兵器地帯へ」を作成いたしました。是非ご覧ください。
ナガサキ・ユース代表団第8期生を募集します!
2020年春、核軍縮・不拡散問題の国際会議である「2020年NPT(核不拡散条約)再検討会議」がアメリカ・ニューヨークの国連本部で開催されます。世界各国から多数の政府関係者・専門家・NGOが集まるこの会議に、「ナガサキ・ユース代表団」として参加し、最新の国際議論の動向を学ぶとともに、世界の人々とのネットワークを広げてみませんか。核兵器なき世界の実現に向け、「もっと学びたい!」「何かやってみたい!」熱意のある<若者>を募集します。
詳しくは 募集概要 をご覧ください。
【お問い合わせ】
〒852-8521 長崎市文教町1-14(長崎大学核兵器廃絶研究センター内)
TEL:095-819-2252 FAX:095-819-2165
核兵器廃絶長崎連絡協議会事務局(PCU-NC)
REC-PP-08
吉田 文彦 , 鈴木 達治郎 , 広瀬 訓 , 中村 桂子 , 冨塚 明 , 太田 昌克 , 梅林 宏道 , 朝長 万左男 , 山口 響
今、何が起きているのか――ロシアの「違反」を理由に、米国は二国間の中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄を決めた。同時に、条約の規制を受けずに INF を保有する中国を意識して、米国は海洋配備の核戦力強化で対抗する方針だ。三か国で唯一、核保有数を増加中の中国は海洋配備計画も加速している。そんな中国も意識してか、米ロは 2021 年に期限切れの新 START(新戦略兵器削減条約)の延長も決めないままだ。加えて、米国の「イラン核合意」離脱で米イラン関係が悪化し、武力衝突さえ懸念される。北朝鮮の核問題も、首脳会談によって最悪の事態は回避されているものの、今後の不透明感は消えていない。
>> 既刊のRECNAポリシーペーパー(政策研究報告)はこちら
RECNA編集、テイラー&フランシス社発行の英文国際学術誌『平和と核軍縮』は、第2巻1号を刊行いたしました。「核兵器使用が人間に与えたもの」「NPTにはまだ意味があるか?」「核の南アジアの20年危機、1998-2018」を特集しています。また、今号から、北東アジアの平和と安全保障に関するパネル(PSNA)ワーキングペーパーのコーナーも設けました。
今号は、歴代ローマ教皇の核兵器に対する見解をめぐる論文や、米国在住の歴史学者・長谷川毅氏に対するインタビューなど、盛り沢山な内容になっています。
いずれも無料でお読みいただけます。
英語原文ページは こちら
日本語ページは こちら(各論文の要約のみ。一部のインタビュー記事は日本語全文もあり)
2019年6月1日~2日、韓国・世宗研究所で日韓共同ワークショップ「朝鮮半島の平和から北東アジア非核化へ」(Joint ROK-Japan Workshop “From Peace on Korean Peninsula to North East Asia Nuclear Weapon Free Zone”)が開催されました。本ワークショップは、核兵器廃絶研究センター(RECNA)と世宗研究所の共催で、北東アジアの平和と安全保障に関するパネル(PSNA)(RECNAが事務局を務める)の協力により行われました。
会議は、緊張高まる国際情勢の中で、朝鮮半島の非核化、さらには北東アジアの非核化と安全保障について、日韓の研究者が中心となって議論し、具体的な政策提言を作成することを目的として開催され、議論はチャタムハウスルール(※)で行われました。日本と韓国からそれぞれ8名の研究者・専門家が招聘されたほか、米国、ロシア、中国、オーストラリア、ドイツ、オーストリアからも参加があり、計25名が、各国の最新情報を共有するとともに、非核化へのそれぞれの見解を述べました。
今後は、RECNAと世宗研究所が、PSNAの共同議長2人とともに、政策提言書を夏頃までにまとめることとしており、日本語と英語で作成される提言書は、ウェブに掲載されるほか、政策関係者への発送を予定しています。
※チャタムハウスルール: 率直な意見交換促進のために英国王立国際問題研究所が作った会議ルール。会議の情報は、その会議の発言者・情報元の特定されない形でしか公表できない
会議の概要は こちら をご覧ください。
日 時: | 2019年6月29日(土)13:30~15:30 |
場 所: | アルカスSASEBO |
講 師: | 吉田 文彦(RECNAセンター長) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
開会の挨拶をする調漸PCU-NC会長 | 講演をする吉田文彦RECNAセンター長 |
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司会の中村桂子准教授 | 会場の様子 |
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2019年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」の第2回目が、6月29日(土)に佐世保市内アルカスSASEBOにて行われました。
「米国の核使用は日本を守るか」と題し吉田文彦教授(RECNAセンター長)が講師を務めました。
主な構成は、
1.核抑止とは何か ①懲罰的抑止 ②拒否的抑止 ③.拡大核抑止(核の傘)④拡大抑止が機能するための要件(信憑性の確保)
2.日本に核報復の覚悟はあるか 3.日本は米国の核使用を止められるか
4.電磁波(EMP)攻撃に核報復するのか
5.米国の「核の傘」は信頼できるのか(日米同盟の位置づけ)
6.何が安全保障に必要なのか の6項目。
石破茂衆議院議員、コリン・パウエル元米国務長官インタビューも引用しながら講演されました。また質疑応答では白熱した議論となりました。
講座には約40名の市民が集まりました。
講演の録画 |
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配布資料1: | 米国の核使用は日本を守るか(PDF) |
配布資料2: | EMP質問書・回答書(PDF) |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。