日時: | 2016年3月5日(土)13:30~15:30 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講師: | 鈴木 達治郎 (スズキ タツジロウ) RECNAセンター長・教授 |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする鈴木先生 |
会場の様子 |
平成27年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」の第5回目(今年度最終回)が、3月5日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われ、講師には、鈴木達治郎教授(RECNAセンター長)を迎えました。「原子力の平和利用と不拡散―プルトニウムを考える」と題し、核兵器と原子力、プルトニウム問題(核燃料サイクル)に関して、基本的なことから最近の話題まで教えていただきました。講座には約45名の市民が集まりました。核兵器廃絶を訴えていく上で、勉強しておかなければならない、核物質に関する様々なことを考える大切な時間となりました。
講演後には「RECNAと語ろう」を行いました。RECNA教員と参加された市民が、講演の内容やRECNAの今後について語り合いました。
配布資料①講師プロフィール
配布資料②講演資料
〈講演動画〉
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
被爆70年記念 特別市民セミナー市民セミナー「非核の選択~モンゴルの挑戦と北東アジアへの教訓~」
日時: | 2016年2月29日(月)18:00~20:00 |
場所: | 長崎市原爆資料館 平和学習室 |
講師: | ジャルガルサイハン・エンクサイハン氏 |
主催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
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講演をするエンクサイハン氏 | 会場の様子 |
「非核の選択~モンゴルの挑戦と北東アジアの教訓~」というタイトルのもと、モンゴル特命全権大使にご講演いただきました。その後、オーストラリアのビクトリア大学教授であるマイケル・ハメル=グリーン氏、中国のパグウォッシュ会議評議員である潘振強(パン・ツゥンチャン)氏にコメントをいただきました。講演では、ロシア・中国という大国に挟まれたモンゴルという小国が「非核兵器地帯」という地位を確立したことについてお話いただきました。そのことで、本当の意味での独立を創り上げ、現在はどんな国とも良い関係を持つことができていることを示されました。また、どんな小さな国でも声を上げ続けなければならないことを強調されました。その後、ハメル=グリーン氏は他の多くの地域で「非核兵器地帯」を確立させることが重要だとコメントし、潘氏は「非核兵器地帯」でモンゴルが他国と良い関係を構築していることはとても感銘深いことだと述べました。
講演会には約50名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。
〈エンクサイハン氏講演動画〉・・・後日公開予定
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
被爆70年記念 特別市民セミナー
「非核の選択 ~モンゴルの挑戦と北東アジアへの教訓~」
日 時: | 平成28年2月29日(月) 18:00~20:00 |
場 所: | 長崎原爆資料館平和学習室(平野町7-8) |
講 師: | ジャンガルサイハン・エンクサイハン 氏 (モンゴル特命全権大使) |
コメンテーター: | マイケル・ハメル=グリーン 氏 (ビクトリア大学教授、オーストラリア) |
潘 振強 (パン・ツゥンチャン) 氏 (パグウォッシュ会議評議員、中国) | |
主 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
共 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
ロシア、中国という核保有国にはさまれたモンゴルは、「一国非核兵器地帯地位」を国際社会に認めさせるという、世界に例をみないユニークな政策で注目を集めました。核保有国から「核兵器で威嚇、攻撃しない」という安全の保証を取り付けることで、核に頼らない安全保障を実現しようとしたものです。本セミナーでは、この政策の立役者であるモンゴル大使らとともに、モンゴル非核政策の経緯と意義をあらためて問い直し、さらに「ウランバートル・プロセス」という、北朝鮮も参加する民間外交の場についてもお話しいただきます。それらを踏まえ、今後の北東アジア、そして日本の進むべき道を考えます。北朝鮮の四度の核実験という局面を迎えた今こそ、モンゴルの選択から私たちが学べることは大きいのではないでしょうか。ぜひふるってお越しください。
No.15
February 1, 2016
Press Reactions to the Nagasaki Declaration of the Pugwash Council – some favorable, some not, much impact overall
「パグウォッシュ評議会長崎宣言:賛否両論も大きな反響」
被爆70年記念 特別市民セミナー「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散」
日時: | 2016年1月8日(金)18:30~20:00 |
場所: | 長崎歴史文化博物館1階ホール |
講師: | エレナ・ソコヴァ 教授(ジェームズ・マーティン不拡散研究センター副所長) |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をするソコヴァ教授 | 会場の様子 |
「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散」というタイトルのもと、ジェームズ・マーティン不拡散研究所の副所長であるエレナ・ソコヴァ先生にご講演いただきました。講演では、核テロリズムの4つのシナリオ(「核兵器所有国から既存の核兵器・爆弾を窃取し使用」「核分裂性物質を窃取又は購入し、簡易核兵器を製造」「核施設への攻撃」「放射性物質散布装置または放射能放出装置の製造及び爆破」)を示されました。また、核物質が現在どのように使用され、不正に取引されているのかを説明されました。さらに、現実に「イスラム国」のようなテロ組織が核兵器を使用したテロを実行できる可能性は低いものの、核テロをテロの手段として肯定しているグループもあり、警戒を怠るべきではないという点を強調されました。最後に現状の問題点として、「核の密輸が摘発されない可能性」や「多くの国で核セキュリティの文化が根付いていない」ことを話されました。
講演会には約60名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。
〈ソコヴァ教授講演動画〉・・・後日公開予定
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
北朝鮮の核実験をうけて:解説と見解 2016年1月8日(金)
2016年1月6日(水)、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、「水爆実験に成功」との声明を発表し、各地で人工地震が探知されていたことから、北朝鮮が核実験を行ったと判断された。本解説は、今回(北朝鮮では4回目)の核実験の技術的側面、今回の核実験の背景と目的およびその影響、北東アジアの非核化に向けて、の3つの視点から、一般市民をはじめ関心のある方々の参考とすべく、RECNA3教員(鈴木、広瀬、中村)でまとめたものである。
特別市民セミナー「核兵器と戦争の根絶を目指して」
①パグウォッシュ会議の報告
②特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」
日時: | 2015年12月19日(土)15:00~17:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2階) |
講師: | 鈴木 達治郎 教授(長崎大学核兵器廃絶研究センター長) |
モンテ・カセム 教授(立命館大学国際平和ミュージアム館長) | |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をする鈴木教授 | 講演をするカセム教授 |
11月に長崎でパグウォッシュ会議が開催されました。その報告をRECNAセンター長である鈴木達治郎教授が行いました。会議の報告では、会議の趣旨や歴史を説明し、今回の会議の概要を報告したあと、会議後に発表された「長崎を最後の被爆地に」から始まる長崎宣言についてその意義について説明しました。またパグウォッシュ会議とRECNAの連携を図り北東アジアの信頼醸成に取り組むこと等を説明しました。
その後、特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」として立命館大学国際平和ミュージアムの館長であるモンテ・カセム教授においでいただきました。特別講演では、タイトルにあるサスティナビリティ学の説明からこれまで「いのちのゆりかご」の上の生物がとても不安定にあることを話されました。経済を最優先する現代社会の考え方は核兵器の保持にもつながることを示されました。また、平和ミュージアムの取り組みとして「心の支配」をテーマに日英共同プロジェクトを開始したことをご紹介いただきました。
講演会には約50名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。
〈鈴木教授講演資料〉
〈カセム教授講演資料〉・・・後日公開予定
〈鈴木教授講演動画〉
〈カセム教授講演動画〉
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。