世界平和アピール七人委員会 2013年講演会 核抑止論と世界
日時: | 2013年11月30日(土) 13:30-16:30 |
場所: | 長崎原爆資料館ホール |
共同主催: | 世界平和アピール七人委員会 |
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) | |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
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故・辻井喬氏の紹介 | 講演をする土山先生 | 講演をする梅林センター長 |
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講演をする武者小路先生 | 七人委員会によるパネル討論 | 調会長による閉会の言葉 |
11月30日に、世界平和アピール七人委員会の委員を招き、講演会「核抑止論と世界」を開催しました。世界平和アピール七人委員会とは、1955年の発足以来、人道主義と平和主義に立って、国内・国外に意見表明を続けてきた不偏不党の有志七人の会です。
冒頭では、25日に死去した七人委員の一人の辻井喬氏の言葉が紹介され、その後の講演では、七人委員の土山秀夫氏、武者小路公秀氏に梅林宏道センター長が加わり、日本政府や国際交渉の現場における核抑止論の実態と、それをどのように克服していくかということについての講演が行われました。後半のパネル討論では、七人委員の大石芳野氏、池田香代子氏、小沼道二氏、池内了氏も登壇して活発なやり取りが行われるとともに、約90名の参加者からも多くの質疑や意見が寄せられ、今も国内外に根を張る核抑止論について考え、その克服の可能性を探る機会となりました。
世界平和アピール七人委員会 2013年講演会
核抑止論と世界
日時 | 2013年11月30日(土)13:30~16:30(開場13:00) |
場所 | 長崎原爆資料館ホール |
参加費無料 |
「抑止」とは、脅しや警告によって相手に恐怖心を抱かせ、それによって相手の攻撃を思いとどまらせることである。この考えを軍事面にあてはめると、通常兵器から核兵器に至るまで抑止の道具として用いることができる。しかし主役は圧倒的破壊力をもつ核兵器であって、米、ロ、仏、英、中の5核兵器国はもちろん、インド、パキスタン、イスラエルのほか、北朝鮮も核抑止の名のもとに核兵器保有の正当化を計ろうとしている。
また米国は同盟国を守るためとして“核の傘”を提供しているが、これも同じ理論に基づいている(拡大核抑止)。つまり核兵器廃絶の目的を達成するためには、いかにして核抑止論の信奉を打破するか、にかかっているといっても過言ではない。
この講演会では、今なお国内外に根を張る核抑止の考え方に対して、その実態や本質のあやまりを指摘した上で、その克服への方向性を明らかにしようとする予定である。
世界平和アピール七人委員会とは |
1955年の発足以来、人道主義と平和主義に立って、国際間の紛争は絶対に武力によらず、平和的な話し合いで解決すべきであると考え、国内・国外に意見表明を続けてきた不偏不党の有志七人の会である。これまでに109本のアピールを発表し、毎年11月に国内の各地で講演会をしてきた。 |
メンバー:武者小路 公秀 ・ 土山 秀夫 ・ 大石 芳野 ・ 池田 香代子 ・ 小沼 通二 ・ 池内 了 ・ 辻井 喬 |
共同主催: お問い合わせ先: ■長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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大学生が動き出す~核の今、世界の未来~
日時: | 2013年8月10日(土) 14:00-17:00 |
場所: | 長崎大学医学部キャンパス良順会館ボードインホール |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
企画・運営: | 8.10実行委員会 |
特別ゲスト | マイラ・カストロ(国際ネットワーク「BANg」コーディネーター) |
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プレゼンテーション(8.10実行委員) | 劇(8.10実行委員) | グループ・ディスカッション |
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プレゼンテーション(マイラ・カストロ氏) | 田上市長 | 8.10実行委員会と参加者 |
長崎原爆忌の翌8月10日、公開イベント「大学生が動き出す~核の今、世界の未来~」を開催しました。企画・運営を行ったのは、今年4月にジュネーブに行った「ナガサキ・ユース代表団」のメンバー有志らによる学生中心の「8.10実行委員会」です。
核兵器廃絶への道のりが遅々として進まない現状の問題点を洗い出そうと、架空の「レッド国」(核兵器保有国)、「イエロー国」(核の傘依存国)、「グリーン国」(核廃絶推進国)を設定し、ロールプレイの劇を通じて会場の参加者に問題提起を行うなど、学生らの発案によるユニークな試みも行われました。小グループにわかれてのディスカッションでは、参加者が年齢や立場を超えて白熱した議論を交わしました。特別ゲストの国際NGO「BANg」コーディネーターで弁護士のマイラ・カストロ氏からは、欧州の若者による具体的な活動例が示され、長崎から動き出した大学生に力強いエールが送られました。
当日は、暑さ厳しい中にもかかわらず120名もの方々が参加されました。会の終わりには核兵器廃絶長崎連絡協議会の顧問でもある田上長崎市長も駆け付け、学生たちへのあたたかい応援の言葉が述べられました。
核の飢餓―核兵器がもたらす人類への脅威―
日時: | 2013年7月18日(木) 18:00-20:00 |
場所: | 長崎原爆資料館ホール |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: |
核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 |
講師: | アラン・ロボック教授(米ラトガース大学) |
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アラン・ロボック教授(講演) | 質疑応答 | 会場の様子 |
気候学の世界的権威である米ラトガース大学のアラン・ロボック教授をゲストに、公開セミナーを開催しました。
ロボック教授は、インド・パキスタン間において、それぞれの国が50発の広島原爆相当の核兵器を使用したと仮定した場合、爆発により巻き上がった粉じんなどで太陽光線が遮蔽され、約10年にわたって気温低下などの気候変動がもたらされること、そしてその影響で食糧生産が壊滅的な打撃を受け、10億人が餓死する地球規模の「核の飢餓」が起こりうることを報告しました。核兵器使用の被害が当該地域のみならず、地球上の人類すべてに影響を与えうることを立証したロボック教授の研究は、核兵器使用の非人道性を新たな角度から示すものとして、今年3月にノルウェー・オスロで開催された核兵器の非人道性に関する国際会議の場でも発表されるなど、世界的な注目を集めています。
セミナー当日、市民や専門家など約60人が参加し、活発な議論が行われました。
大学生が動き出す~核の今、世界の未来~
日時: | 2013年8月10日(土) 14:00-17:00 |
場所: | 長崎大学医学部キャンパス 良順会館ボードインホール |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
企画・運営: | 8.10実行委員会 |
世界で活躍している若者たちと一緒に、長崎から日本と世界の未来を考えてみませんか。世界に17,000発もある核兵器、なくならないのはなぜ?予備知識は必要ありません。学生・一般、誰でも参加できます。
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国際、NGO「BANg」コーディネーター、弁護士 ブラジル出身。ジュネーブ大学大学院(国際・欧州法)修了。2012年に欧州の若者代表として 国際会議に参加したことをきっかけに、核兵器の問題にかかわりはじめる。現在、欧州の若者を中心とした国際ネットワーク「BANg(Ban All Nukes Generation)」のコーディネーターとして、世界を舞台に活動中。 |
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参加ご希望の方は、以下応募ページからお申込みください。 参加申し込みは終了いたしました。多数のお申込み、ありがとうございました。 |
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
Tel: 095-819-2164 Fax: 095-819-2165
メールでのお問い合わせはこちら
公開セミナー
核の飢餓―核兵器がもたらす人類への脅威
日時 | 2013年7月18日(木)午後6時~8時 |
場所 | 長崎原爆資料館ホール |
講師 | アラン・ロボック教授(米ラトガース大学) |
逐次通訳付、参加費無料 |
広島、長崎が長年訴えてきた核兵器の非人道性が、いま世界の声となりつつある。今年3月にはこの問題に焦点をあてた初の国際会議がノルウェーの首都オスロで 開かれた。4~5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議準備委員会(ジュネーブ)で出された「非人道性」共同声明には、前回を大きく上回る多くの国が賛同した。
いま核兵器使用による気候変動と飢餓の問題が人道の問題として大きくクローズアップされている。本セミナーでは、オスロ会議にも出席した気候変動 問題の第一人者をゲストに、核兵器の脅威を新たな切り口で考える。
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アラン・ロボック(Alan Robock)
ラトガース大学(米ニュージャージー州)環境科学部教授。専門は気候学。地球工学、核戦争による気候への影響、火山活動による気候への影響等の分野で多数の論文・著者を発表している。地球学では最も権威あるジャーナル「Reviews of Geophysics」の編集責任者を務める。2007年にノーベル平和賞を受賞した国連機関「気候変動に関する政府間パネル」が近日刊行を予定している第5次評価報告書の筆頭著者でもある。 |
主催:核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) お問い合わせ先: Tel: 095-819-2164 Fax: 095-819-2165 |
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北東アジアの非核化と平和
―モンゴルと韓国から非核政策の立役者を迎えて―
日時: | 2013年6月23日(日) 14:00-16:30 |
場所: | 長崎原爆資料館ホール |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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梅林センター長(イントロダクション) | エンクサイハン大使(基調講演) |
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文正仁教授(基調講演) | 質疑応答 |
最近の北東アジアの緊張激化を克服するため、モンゴルから大統領顧問としてモンゴルを世界公認の一国非核兵器地帯に導いたエンクサイハン大使と、韓国から大統領特別顧問や国家安全保障会議顧問を務めながら、2度の南北首脳会議に陪席した唯一人の政治学者、文正仁教授を招いて、この地域における非核化を考えました。
エンクサイハン大使は、非核化は核保有国だけではなく、非核保有国にも役割があるとし、モンゴルを一国非核兵器地帯に導いた過程などを講演されました。続く、文正仁教授は、北朝鮮が固執する核保有を打開するためには、6か国協議を再開し、対話による説得が必要だという見解を示しました。
会場からは積極的な質疑があり、北東アジア非核兵器地帯設立への関心が窺がえました。
モンゴル特命全権大使。NGO「ブルーバナー」理事。モンゴル大統領の外交政策顧問として、モンゴルの「一国非核兵器地位」を提唱し、国連総会決議「モンゴルの国際安全保障と非核兵器地位」(1998)によって国際的な承認を勝ち取った。その後、その制度化に取り組み5核兵器国の共同声明(2012)を生んだ。ニューヨーク国連本部モンゴル代表、国際原子力機関(IAEA)総会議長などを歴任。外交官を引退後も、公私にわたり核軍縮・不拡散の分野で活躍している。 |
韓国・延世大学教授(政治外交)。アメリカのメリーランド大学にてPh.D取得後、ウィリアムズ大学、ケンタッキー大学の教授等を経て現職。現在、アメリカのデューク大学、スイスのジュネーブ大学の兼任教授。朝鮮半島・南北首脳会談には2回とも同席した唯一の政治学者。盧武鉉・大統領時代の東北亜時代委員会委員長(長官級、2004-2005)、大統領府・国家安全保障会議(NSC)・外交通商部・国防部の諮問委員、国家安保大使、大統領直属・国防発展諮問委員会委員等を歴任。現在、国際交流財団の理事。 |
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■イントロダクション 梅林 宏道(RECNAセンター長) |
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■基調講演 「朝鮮半島の危機を超える」 |
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■パネル討論/質疑 |
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
Tel: 095-819-2164 Fax: 095-819-2165
メールでのお問い合わせはこちら
公開セミナー
北朝鮮の<今>を考える――食糧事情と国際支援から
日時 | 2013年4月6日(土)14:00~16:00 |
場所 | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講師 | 文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授 (韓国・高麗大学国際研究大学院) |
入場無料・逐次通訳付 |
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文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授 | 会場の様子 |
北朝鮮の食糧事情に詳しい韓国・高麗大学の文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授を招いて、公開セミナーを開催しました。
文教授は、北朝鮮の食糧不足は未だ深刻で、栄養不足による病気の誘発や発育への影響など、負のスパイラルを断ち切るためには、国際的な援助が必要で、特にNGOによる援助は市民社会の発展にも繋がる、と主張しました。また、北朝鮮の核開発は政権の保身のため、政治的カードに使用するためなので、周辺国による北朝鮮の政権保障をすることが解決の糸口になるのでは、との見解を示しました。
公開セミナーには約70名の市民が参加しました。
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文炅鍊(ムン・キョンヨン) 延世大学校貧困削減・国際開発研究所(IPAID)専門研究員を経て、高麗大学国際研究大学院教授。韓国国際研究協会(KAIS)国際開発協力委員会執行委員、韓国国際開発協力協会(KAIDEC)総務部副議長、対北朝鮮協力NGO協議会政策諮問委員会委員。主な専門は 貧困削減、政府開発援助(ODA)、北朝鮮飢餓問題への支援構築、市民社会の人道開発援助、食糧支援を中心とした国際協力。 |
主催:核兵器廃絶長崎連絡協議会※ お問い合わせ: |
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《東京》公開国際シンポジウム
「北東アジア非核兵器地帯へ―地域安全保障のための包括的アプローチ」
“Toward a NEA-NWFZ―A Comprehensive Approach to the Regional Security”
日時: | 2012年12月10日(月) 18:00-20:00 |
場所: | 明治学院大学白金校舎・本館10階大会議場 |
共催: | 核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)・日本 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 明治学院大学国際平和研究所(PRIME) ノーチラス研究所 長崎大学 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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進行の梅林宏道RECNAセンター長 | オープン・ソサエティ財団上級顧問の モートン・H・ハルペリン博士 |
ノーチラス研究所所長のピーター・ヘイズ博士 |
開会挨拶: | 稲見 哲男(前衆議院議員) 調 漸(核兵器廃絶長崎連絡協議会会長) |
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進行: | 梅林 宏道(長崎大学核兵器廃絶研究センター長) | |
基調講演: | モートン・H・ハルペリン(オープン・ソサエティ財団上級顧問) |
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パネル討論: |
ピーター・ヘイズ(ノーチラス研究所所長) |
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《長崎》公開国際シンポジウム
「北東アジア非核兵器地帯の実現へ―新しいアプローチの可能性」
“Towards a NEA-NWFZ―Time for a New Approach”
日時: | 2012年12月8日(土) 15:00-17:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス・新棟4階ホール |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 長崎大学 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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オープン・ソサエティ財団上級顧問 モートン・H・ハルペリン博士 |
ノーチラス研究所所長 ピーター・ヘイズ博士 |
パネル討論の様子 |
主催者挨拶: | 田上 富久 (長崎市長) 片峰 茂 (長崎大学長) |
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基調講演: | 梅林 宏道 (長崎大学核兵器廃絶研究センター長) 「新しいアプローチの必要性」 モートン・H・ハルペリン (オープン・ソサエティ財団上級顧問) 「包括的協定の提案」 |
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パネル討論: 閉会挨拶: |
【モデレーター】 |
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