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「北東アジアにおける核使用リスクの削減(NU-NEA)」プロジェクトの特別論文No.3「米国による核兵器の意図的配備:朝鮮半島における緊張増加と戦争拡大への引き金」を発表
2022年1月6日

この特別論文は、「「北東アジアにおける核使用リスクの削減(NU-NEA)」プロジェクト– 二度と核兵器が使われないために –」のために執筆されたもので、RECNA、ノーチラス研究所、アジア太平洋核不拡散・軍縮ネットワーク(APLN)のウエブサイトに同時に公開されます。


米国による核兵器の意図的配備:朝鮮半島における緊張増加と戦争拡大への引き金
 
Daryl G. Press

(要旨)
本論文は、朝鮮半島が戦争状態になった時、どのような状況になれば、米国が核兵器を使用する可能性があるのか、に焦点をあてた論考である。そのような決定につながる「引き金」(trigger)となる事象、核兵器使用の目的、そして米国が核攻撃しうる対象を明らかにしている。特に注目したのは、冷戦終了以降、米国は核兵器の役割を減少すべく段階を踏んできたにもかかわらず、地政学的な軍事戦略における核兵器の役割についてである。米国そして、その同盟国も、核兵器を使わないことを強く望んでいるため、以下のような極めて限定的な状況においてのみ核兵器を使用すると考えられる。その状況とは:(1)核攻撃が死活的な重要性を持つ命令が出たとき、(2)与えられた軍事的使命を通常兵器では十分な確実性と速度を持って達成ができないと判断したとき、(3)作戦が成功するか確率が核攻撃によって飛躍的に高まるとき。本論文は、朝鮮半島における戦争時に、上記の3条件をすべて満たすような状況をいくつか明らかにしている。そして、そのような状況下で、どのようなプロセスを経て核兵器使用に至るかも明らかにしている。このような状況を分析することにより、核使用に関する同盟国等との意見不一致を解消し、地域における敵国に対する抑止力を高めることができる。そして、米国核戦力構築や近代化計画に関する重要な意思決定を進める論理を明確にすることができる。

キーワード:核兵器、戦争拡大、米国、朝鮮半島、朝鮮民主主義人民共和国

著者紹介: ダリル・プレス博士は、ダートモス大学政府学教授。主な研究分野は米国の外交政策、抑止論、未来の戦争論。数多くの論文を発表しているが、主要著書として, “Calculating Credibility”(2005) “The Myth of the Nuclear Revolution: Power Politics in the Atomic Age”(2020)がある。前者は、危機において指導者がどう相手を信じるかについて分析したものであり、後者は21世紀における抑止論の課題について検討したものである。プレス博士は、ランド研究所で20年近くコンサルタントを務め、通常兵器における戦闘モデルについてやはり20年近く教鞭をとってきた。彼の論考は、Foreign Affairs, The New York Times, The Atlantic Monthlyなど主要論文誌に多く掲載されてきた。

英語版のみとなりますが、全文(PDF)こちら からご覧いただけます。

 

◆本プロジェクトの概要は こちら

◆本プロジェクトの特別論文の一覧は こちら

 


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