日時: | 2020年2月15日(土) 13:30-16:30 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス 教養教育棟A-14教室(A-13より変更) |
演題: | RECNA長崎被爆・戦後史研究会 公開・総括シンポジウム「私たちは何を継承すべきか―長崎の被爆・戦後史研究から見えてくるもの」 |
主催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
2017年以降RECNAが主催してきた「長崎被爆・戦後史研究会」の集大成として、同研究会としては初の公開シンポジウム「私たちは何を継承すべきか―長崎の被爆・戦後史研究から見えてくるもの」を開催しました。
この日のシンポジウムの目的は、核兵器廃絶を視野に入れた「原爆/被爆体験の継承」を考える際、そもそも「何を継承すべきか?」という問いでした。これは、「どう」継承するか、という方法をめぐる議論に比べると、比較的無視されてきた観点だと言えます。
第一部では、四條知恵氏がアーカイブズ(記録資料保存)の観点からの「継承」について、深谷直弘氏が長崎の語り継ぎ実践について、根本雅也氏が原爆被害者調査を通じてみえる「継承されていないもの」について、桐谷多恵子氏が沖縄や浦上カトリックの被爆者について、それぞれ報告しました。
四條知恵氏 | 深谷直弘氏 |
根本雅也氏 | 桐谷多恵子氏 |
第二部では、新木武志氏、冨永佐登美氏の2人のコメンテーターから、被爆証言や聞き取り、体験の「継承」をめぐるコメントが出され、第一部の4人のパネラーから応答があった後、会場との討論に移りました。会場には、普段様々な場で「継承」の実践をされている方々が多数集い、それぞれの問題関心からパネラーに鋭い質問を投げかけているのが印象的でした。
新木武志氏 | 冨永佐登美氏 |
パネラー | 司会の山口響氏 |
最後に、これまでの「長崎被爆・戦後史研究会」を今後は「核遺産・核政策研究会」へと発展させて、核兵器をめぐる社会的実践と核政策の相互作用についての分析へと進んでいきたい旨の提案が鈴木達治郎RECNA副センター長からなされて、シンポジウムは終了しました。
来場者は75人にのぼりました。
鈴木達治郎RECNA副センター長 | 会場の様子 |
資料1: | 資料から見る「継承」アーカイブズの観点から (四條) |
資料2: | 長崎における語り継ぎ実践と原爆体験の思想化 (深谷) |
資料3: | 長崎被爆・戦後史研究から見えてくるもの (桐谷) |
資料4: | 提案「核遺産・核政策研究会」 (鈴木) |
※ ご本人の了解を得られた資料のみ掲載しています。 |
長崎被爆・戦後史研究会主催 公開・総括シンポジウムの記録 「私たちは何を継承すべきか 長崎の被爆・戦後史研究から見えてくるもの」 [報告書全文:PDF] |
※ 本シンポジウムの内容は、登壇者等個人の意見を表すものであり、主催団体の見解を示すものではありません。
【シンポジウム】RECNA長崎被爆・戦後史研究会 公開・総括シンポジウム「私たちは何を継承すべきか――長崎の被爆・戦後史研究から見えてくるもの」(2月15日)
“核兵器廃絶を視野に入れた「原爆/被爆体験の継承」を考える際、そもそも「何を継承すべきか」が問われることは少ない。そこで、このシンポジウムでは、原爆被災が戦後の長崎において人々にどんな影響をもたらしたのかについて多角的に検証し、核兵器使用が社会に対してもたらす甚大な被害とそこからの歩みについて、被爆地・長崎から考えてみたい。”
日 時: | 2020年2月15日(土)13:30~16:30 |
会 場: | 長崎大学文教キャンパス 教養教育棟A-13教室(環境科学部建物の1階) |
入場料: | 無料 |
主 催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
※事前申込不要
※駐車場はございません。公共の交通機関でお越しください。
プログラム、登壇者のプロフィール等、詳細はチラシをご覧ください。
日 時: | 11月10日(日)13:30-16:30 |
場 所: | 長崎原爆資料館ホール |
基調講演: | スーザン・サザード 氏(米国の作家、長崎平和特派員) 「歴史と向き合う 被爆地から学んだこと」 |
トークセ ッション: |
スーザン・サザード 氏 青来 有一 氏(芥川賞作家、長崎大学RECNA客員教授) アーサー・ビナード 氏(米国生まれの詩人・絵本作家) 吉田 文彦 氏(長崎大学RECNAセンター長) |
主 催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-NC) |
協 力: | みすず書房 |
後 援: | 長崎県・長崎市・長崎大学 RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター) (公財)長崎平和推進協会 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 |
基調講演 | トークセッション |
第1部では、『ナガサキ 核戦争後の人生』日本語版の出版を記念して、著者のスーザン・サザード氏が基調講演を行いました。第2部では、吉田文彦RECNAセンター長を司会に、スーザン・サザード氏、アーサー・ビナード氏、青来有一氏が、核廃絶と平和について、また、被爆体験継承の難しさについて、パネルディスカッションを行いました。来場者は約200名にのぼり、大盛況のうちに幕を閉じました。
基調講演の録画 |
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トークセッションの録画 |
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※本セミナーの内容は、講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。