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「被爆75年記念事業 ナガサキ・核とパンデミック・シナリオプロセス」のワーキングペーパー「希望が国際法に:アジア太平洋地域における核兵器禁止条約」を発表
2020年12月14日

このワーキングペーパーは、「被爆75年記念事業 ナガサキ・核とパンデミック・シナリオプロセス」のために執筆されたもので、RECNA、ノーチラス研究所、アジア太平洋核不拡散・軍縮ネットワーク(APLN)のウエブサイトに同時に公開されます。国際著作権許可4.0 に基づいて公開されます。


希望が国際法に:アジア太平洋地域における核兵器禁止条約
 
Richard Tanter

(要旨)
 核兵器禁止条約(TPNW)は2021年1月に発効することになったが、国際的な制度化や核兵器の正当性や有効性に対して意図しているような影響力を持つには、まだまだ遠い道のりである。アジア太平洋地域では、TPNWを国際的な体制として根付かせるためにTPNWに関する対話を進めていくうえで、数々の課題に直面している。地域における対話が有効に働くかどうかは以下のような問題により影響を受けるだろう。

• TPNWは世界の核覇権に対する反乱であるとの認識
• TPNWよりNPTに優位性があるとの考えに基づく提案
• 核兵器を非正当化・または価値を低減させる道と悪の烙印を押す道のりについての討論
• 核兵器を放棄する意図を持つ核保有国が登場する可能性
• 核依存国と拡大核抑止に関する議論
• 世界に分散しているNC3システムの存在が条約遵守の障壁となる可能性
• 核保有国が条約に参加すると決定するまでに、核放棄の検証措置が目的にあった形で確立できるかどうか。また、TPNWの対話に太平洋諸島を関与させることの重要性

キーワード: 核兵器、核戦力、核戦争シナリオ

著者紹介: リチャード・タンタ―博士は、ノーチラス研究所の上級研究員であり、メルボルン大学にて国際関係論で教鞭をとっている。また、博士は核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のオーストラリア理事会の前理事長を務めた。

英語版のみとなりますが、全文(PDF)こちら からご覧いただけます。

 


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