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「被爆75年記念事業 ナガサキ・核とパンデミック・シナリオプロセス」のワーキングペーパー「COVID19と東アジアにおける労働需要、移民、軍事力構造への影響」を発表
2020年10月28日

このワーキングペーパーは、「被爆75年記念事業 ナガサキ・核とパンデミック・シナリオプロセス」のために執筆されたもので、RECNA、ノーチラス研究所、アジア太平洋核不拡散・軍縮ネットワーク(APLN)のウエブサイトに同時に公開されます。国際著作権許可4.0 に基づいて公開されます。


COVID19と東アジアにおける労働需要、移民、軍事力構造への影響
 
Brian Nichiporuk

(要旨)
 新型コロナ感染症(COVID-19)が東アジアにもたらしたパンデミックの直接的影響は、これまでのところ欧米にもたらしたものとは異なっている。東アジアの主要国における死亡率や感染率は欧米諸国に比べ低いものとなっている。しかし、東アジアにおいても、特に長期間にわたる二次的な影響という意味では、極めて深刻である。
 現在、東アジアの大国にとって、もっとも決定的な要素はその人口構成である。中国、日本、韓国、そして北朝鮮といったすべての国で、高齢化、低出産率、そして低(中にはマイナスの)人口成長率という共通の問題がある。また、これらの国すべてで移民を制限しており、その結果労働力人口を急速に増加させることができていない。この東アジアの人口構成の特徴は、COVID-19のもたらす地域に長期的影響を与えるだろう。
 本論文は、人口構成の変化の視点から、東アジアにおけるCOVID-19危機がもたらす潜在的、長期的影響を俯瞰的に分析したものである。具体的には労働市場への影響、大量人口移動シナリオの可能性、地域の軍事力への影響の3点に焦点をあてる。労働市場については、地域諸国は高齢労働者の活用、その労働市場の柔軟性を向上させることが重要である。大量人口移動については、北朝鮮崩壊シナリオと中国における地方から都市への人口移動について分析した。最後に、軍事力への影響については、COVID-19が核兵器の安全保障上の手続きに深刻な影響を与えうるし、さらに軍部の人材・人事政策、軍事演習の頻度、範囲、規模にも大きな影響を与えるだろう。

キーワード: 東アジア人口構成、東アジアの高齢化、安全保障、東アジア軍事力、日本、中国、韓国、北朝鮮、東アジア労働市場、国際人口移動、中国内人口移動、Covid-19、東アジアにおけるCovid-19, Covid-19と国際安全保障、核兵器安全保障、パンデミックと国際安全保障、、軍部人事政策、軍事演習、Covid-19と軍事予算、中国核戦力、北朝鮮と核戦力、北朝鮮国家崩壊シナリオ、東アジア出生率、東アジアにおける失業率。

著者紹介: ブライアン・ニチポルク博士は、米カリフォルニア州サンタモニカにあるランド研究所の上級政治研究員である。博士は米陸軍、海軍や国防省部局で研究プロジェクトに従事してきた。現在の研究課題は以下の通り:ロシアの軍事力と脆弱性、中東及び東アジアにおける人口構成変化の影響、世界における接近阻止戦略の米軍への影響評価など。主要著書・報告書には、「人口構成がもたらす安全保障ダイナミックス」(2000、単著)、「ロシア陸軍の潮流;予算と軍事力の概観」(2019、共著)がある。米空軍本部評価局IPAフェローとして従事したこともある。シカゴ大学政治学部卒、MIT政治学博士号。

英語版のみとなりますが、全文(PDF)こちら からご覧いただけます。

 


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