2018年7月27日
日時: | 2018年5月26日(土)13:30~15:30 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ |
講師: | 鈴木 達治郎 (RECNAセンター長) |
広瀬 訓 (RECNA副センター長) | |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする鈴木センター長 | 講演をする広瀬副センター長 |
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平成30年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界をめざして」の第1回目が5月26日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジにて行われました。
「北東アジアの非核化と安全保障」と題し、長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長及び広瀬訓副センター長が講師を務めました。
講演は三部構成で行われ、第一部は、核の傘(核抑止戦略)に依存している国で、核を持っていない国が核兵器の廃絶に向けてどのような役割を果たすべきかを、第二部では、北東アジアの非核化と平和を目指すための信頼醸成の進め方(特に、非政府間の外交「トラック2」のありかた)をテーマに広瀬先生が講演を行いました。次に第三部では、非核化の検証について、冒頭にレーガン大統領の「信ぜよ、しかし検証せよ」の言葉を用い、100%の検証は不可能であるが、検証の措置があることによって違反を抑止することができることや、北朝鮮の非核化の検証には新しい枠組が必要なことなど、その重要性をテーマに鈴木先生が講演を行いました。さらに今話題となっている、米・北朝鮮首脳会談、「板門店宣言」等、最近の核情勢や、RECNAが取り組んでいる「北東アジアの平和と安全保障に関するパネル」(PSNA)の活動についても解説を行いました。
講座には約90名の市民が集まり、講演後の「RECNAと語ろう」では、講演の内容や学生がスイス・ジュネーブで行われた「2020年核不拡散条約再検討会議第2回準備委員会」で経験したことについてRECNA教員と参加された市民・学生による熱い意見交換が行われました。
会場の様子 |
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講演の録画 |
配布資料① | レジュメ |
配布資料② | 核の脅威にどう対処するか:北東アジアの非核化と安全保障 |
配布資料③ | 第一部 「核の傘」依存低減に向けて~非核保有国の政策~ |
配布資料④ | 第二部 北東アジアにおける信頼醸成~トラック2の活用の可能性~ |
配布資料⑤ | 第三部 「非核化の検証」と科学技術の役割 |
配布資料⑥ | 最近の核情勢 |
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。