公開イベント「核兵器のない世界に向けた若者宣言、発表。」
日時: | 平成27年8月10日(月) 18:00~20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス グローバル教育・学生支援棟4F文教スカイホール |
ゲスト: | 朝長 万左男 氏(前長崎原爆病院院長、核兵器廃絶地球市民長崎実行委員会委員長)
西田 充 氏 (外務省軍縮不拡散専門官) 川崎 哲 氏 (ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員) 笹森 恵子 氏 (「被爆乙女」として渡米した広島被爆者) |
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宣言文を発表する学生 | ディスカッションを行う学生とゲスト |
核問題に関心を持つ長崎、広島、東京の学生で構成される「サマーキャンプナガサキ実行委員会」による公開イベントを開催し、約30名の学生や市民が集まりました。
現役の大学生約20名が8月8日から10日までの3日間の合宿を通して、議論を重ね、「若者宣言」を発表しました。
この宣言は、被爆70年のいま、若者世代から行動を起こそうという趣旨で、「日本」に向けての核廃絶に対する提案をまとめたものです。
イベントでは、この問題に長年取り組んできたゲストとのディスカッションを通して、多くの貴重な意見をいただきました。
この意見を踏まえ、再度議論を重ね、完成版を9月末にこのRECNAホームページで公開します。
パオロ・コッタ・ラムジーノ氏による講演会
「核軍縮・核不拡散の課題と展望―2015年NPT再検討会議に向けて」
日時: | 平成27年4月4日(土)15:00~17:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2F) |
講師: | パオロ・コッタ・ラムジーノ(Paolo Cotta Ramusino)氏 |
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講演をするパオロ氏 |
会場の様子 |
4月4日(土)、パグウォッシュ会議の事務総長パオロ・コッタ・ラムジーノ氏による講演会が、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館にて行われました。
パグウォッシュ会議とは、1957年に誕生した、多様な分野の科学者・専門家が、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の廃絶と戦争の絶滅を目指して、議論し、メッセージを発する会議です。その会議が、今年2015年11月に長崎で開催されます。
パオロ氏は講演を通じて、これまで現実にタブー視されてきた核兵器は、誤った情報や、事故、テロ、NPTの崩壊によって、簡単に使用される可能性があるということを訴えました。
講演では、50名ほどの市民が集まり、パグウォッシュ会議という核兵器廃絶に向けて活躍する団体の事務総長からの貴重なお話に耳を傾けました。その後の質疑応答では、市民として、若者として、また教育者として、様々な立場から核兵器廃絶にどう向き合っていくべきかという議論がありました。
特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて
第4回「核不拡散と原子力の平和利用―実効性と不平等性の拡大のジレンマ
日時: | 2015年3月15日(日)14:00~16:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2F) |
講師: | 秋山 信将(一橋大学教授) |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をする秋山先生 |
会場の様子 |
3月15日(日)、第4回目(第1回目は中止となり、事実上、第3回目)の「特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて」が国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館にて行われました。
「NPTにおける原子力の平和利用と核不拡散:2015年NPT運用検討会議に向けての課題」と題し、秋山信将先生により、NPTの特徴や近年の核問題をめぐる国際社会の動向、核不拡散と平和利用のバランス、2015年NPT運用検討会議の注目ポイントと見通しについて、講演していただきました。
講演には50名ほどの市民が集まり、4月末から開催されるNPT再検討会議に関するより詳しく具体的な情報を知ることが出来ました。その後の質疑応答でも、多くの熱心な質問や意見が寄せられました。
〈秋山信将先生講演動画〉
特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて
第2回「核の傘と核廃絶に向けて」
日時: | 2015年2月5日(木)18:00~20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス内 環境科学部A13教室 |
講師: | 太田 昌克(共同通信編集委員、論説委員兼務) |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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講演をする太田昌克先生 | 会場の様子 |
2月5日(木)、第2回目(第1回目は中止となり、事実上、第1回目)の「特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて」が長崎大学文教キャンパス内環境科学部A13教室にて行われました。
「核の傘と核廃絶に向けて」と題し、太田昌克先生により、現在の核兵器や「核の傘」の状況、日本と米国における「核同盟」の根拠、さらに、核同盟の源流としての「核密約」や「核の傘」について講演していただきました。
講座には40名以上の市民が集まり、質疑応答では活発な質問や意見が寄せられ、2時間という時間が足りなくなるほどでした。核兵器に関して、日本国民はどれだけ政治に騙されているのか、どれだけ大事な情報を得られずにいるのか、とても恐ろしいことが、実は国民の見えないところで行われている。平成27年は、戦後70年という年です。この年に、核兵器廃絶に向けて、私たちは自分たちの置かれている状況を知る努力に手を抜いてはならない。今回の講演は、そのような気持ちを高めることのできたとても刺激的な時間となりました。
〈太田昌克先生講演動画〉
「核兵器の人道上の影響に関するウィーン会議」報告会―核兵器廃絶への道筋を考える―
日時: | 2015年1月15日(木)18:30~20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス 教養教育講義棟C-16 |
報告者: | 中村桂子(RECNA准教授) 朝長万左男(RECNA客員教授/ 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会委員長) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 |
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講義をする朝長万左男客員教授 |
質疑に答える中村准教授 |
会場の様子 |
「核兵器の人道上の影響に関するウィーン会議」報告会が1月15日(木)、長崎大学文教キャンパスにて行われました。
中村桂子准教授は「核兵器禁止条約作成へ向けての動き」というテーマにて、朝長万左男客員教授は「ウィーン会議で報告された新しい科学的知見」というテーマにてそれぞれ報告を行いました。中村准教授は、過去2回の会議も振り返りながら、昨年末の第3回会議において各国がどのような立場を示したか、議長総括、オーストリアの誓約にてどのようなことが書かれていたかなどを報告しました。朝長客員教授は、広島大学の星正治名誉教授が発表したビキニ水爆実験の日本漁船乗組員の被爆状況をはじめ、主に科学的側面をとらえた発表について紹介を行いました。
報告会へは60名の市民が集まり、質疑応答においては積極的な質問が寄せられ、被爆70周年、NPT再検討会議に向けて有意義な時間となりました。
特別市民セミナーシリーズ「2015年NPT再検討会議に向けて」
2015年は、5年に一度の核不拡散条約(NPT)再検討会議が開催される特別の年です。そこで、2015年NPT再検討会議に向けて、再検討会議でも話題になるであろう核軍縮・不拡散の現状と課題、北東アジアの状況、そして日本の役割等についてあらかじめ考えておくために、シリーズで4人の専門家に来崎いただき、特別市民セミナーを開催することにしました。どの専門家もこの分野で世界をリードする論考を発信され、また世界各地で活躍されている方々です。ぜひこの機会に専門家の方々の貴重な講演シリーズにご参加ください。
各講演の開催については以下のとおりです。会場及び時間が各回異なりますので、ご確認の上お越しください。
【お詫び】
2015年1月21日(水)に開催予定としておりました第1回「核軍縮・核不拡散の課題と展望―2015年NPT再検討会議に向けて」につきまして、パオロ・コッタ・ラムジーノ氏の急病により中止となりました。ご迷惑おかけしますこと、お詫び申し上げます。
◆第1回 「核軍縮・不拡散の課題と展望-2015年NPT再検討会議に向けて」【中止】 | |
日時: | 2015年1月21日(水)18:00-20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス内 文教スカイホール(グローバル教育・学生支援棟4階) |
講演者: | パオロ・コッタ・ラムジーノ(パグウォッシュ会議事務総長) |
※同時通訳付 | |
◆第2回「核の傘と核廃絶に向けて」 | |
日時: | 2015年2月5日(木)18:00-20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス内 環境科学部A13教室(教養教育講義棟1階) |
講演者: | 太田昌克(共同通信編集委員、論説委員兼務) |
◆第3回「東アジアにおける核軍縮と軍備管理」 | |
日時: | 2015年2月12日(木)18:00-20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス内 文教スカイホール(グローバル教育・学生支援棟4階) |
講演者: | 藤原帰一(東京大学教授) |
◆第4回「核不拡散と原子力の平和利用-実効性と不平等性の拡大のジレンマ」 | |
日時: | 2015年3月15日(日)14:00-16:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 地下交流ラウンジ(地下2階) |
講演者: | 秋山信将(一橋大学教授) |
各回入場無料。講演者プロフィール及び会場詳細については、ちらしにてご確認ください。
共催:核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) お問い合わせ:核兵器廃絶長崎連絡協議会事務局 |
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「核兵器の人道上の影響に関するウィーン会議」報告会
―核兵器廃絶への道筋を考える―
日時 | 2015年1月15日(木)18:30~20:00(開場:18:00) |
場所 | 長崎大学文教キャンパス グローバル教育・学生支援棟1階C-16 教室 |
入場無料、事前申込不要 ※詳しくはちらしをご参照ください。 |
2014年12月8~9日、オーストリアのウィーンで3回目となる「核兵器の人道上の影響に関する国際会議」が開催されました。米英両国が初めて参加したことでも注目を浴びた今回の会議にてどのような議論が行われたのか、被爆70年のNPT再検討会議に向けた前進はあったのか、会議に出席した2名の講師によりご報告いたします。(⇒ 実施報告)
プログラム
◆報告 中村桂子(RECNA准教授)
朝長万左男(RECNA客員教授/核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会委員長)
◆質疑応答
共催:長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) お問い合わせ先: |
第1回国連核兵器廃絶国際デー記念講演会
北東アジアの非核化と世界の非核化
日時 | 2014年9月18日(木)18:30~20:00 |
場所 | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2F) |
入場無料、同時通訳付 |
広島、長崎が長年訴えてきた核兵器の非人道性が、いま世界の声となりつつあります。9月26日の第1回国連核兵器廃絶国際デーに協賛するイベントとして、長年、国際会議の最前線で軍縮に携わって活動されてきた第一人者ジャヤンタ・ダナパラ大使をゲストに迎えた集会を開催します。世界の非核化の流れを捉え返しつつ、その中の一つの鍵となる北東アジアの非核化についての現状を学び、これからの手掛かりを探ります。
国連核兵器廃絶国際デー(International Day for Total Elimination of Nuclear Weapons)
毎年9月26日。初めての「核軍縮に関する国連ハイレベル会合」(2013年9月26日)の開催を受け、同年秋の国連総会で制定された。核兵器のない世界という共通目標の実現をめざした国際努力の促進に向け、核兵器が人類に及ぼす脅威やその廃絶の必要性に関する世論喚起や教育を強化するための日とされている。
プログラム
◆講演 ジャヤンタ・ダナパラ(元国連事務次長)
◆パネル対談 ジャヤンタ・ダナパラ、梅林宏道(RECNAセンター長)
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ジャヤンタ・ダナパラ(Jayantha Dhanapala) |
共催:長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) お問い合わせ先: |
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世界平和アピール七人委員会 2013年講演会 核抑止論と世界
日時: | 2013年11月30日(土) 13:30-16:30 |
場所: | 長崎原爆資料館ホール |
共同主催: | 世界平和アピール七人委員会 |
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) | |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
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故・辻井喬氏の紹介 | 講演をする土山先生 | 講演をする梅林センター長 |
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講演をする武者小路先生 | 七人委員会によるパネル討論 | 調会長による閉会の言葉 |
11月30日に、世界平和アピール七人委員会の委員を招き、講演会「核抑止論と世界」を開催しました。世界平和アピール七人委員会とは、1955年の発足以来、人道主義と平和主義に立って、国内・国外に意見表明を続けてきた不偏不党の有志七人の会です。
冒頭では、25日に死去した七人委員の一人の辻井喬氏の言葉が紹介され、その後の講演では、七人委員の土山秀夫氏、武者小路公秀氏に梅林宏道センター長が加わり、日本政府や国際交渉の現場における核抑止論の実態と、それをどのように克服していくかということについての講演が行われました。後半のパネル討論では、七人委員の大石芳野氏、池田香代子氏、小沼道二氏、池内了氏も登壇して活発なやり取りが行われるとともに、約90名の参加者からも多くの質疑や意見が寄せられ、今も国内外に根を張る核抑止論について考え、その克服の可能性を探る機会となりました。
世界平和アピール七人委員会 2013年講演会
核抑止論と世界
日時 | 2013年11月30日(土)13:30~16:30(開場13:00) |
場所 | 長崎原爆資料館ホール |
参加費無料 |
「抑止」とは、脅しや警告によって相手に恐怖心を抱かせ、それによって相手の攻撃を思いとどまらせることである。この考えを軍事面にあてはめると、通常兵器から核兵器に至るまで抑止の道具として用いることができる。しかし主役は圧倒的破壊力をもつ核兵器であって、米、ロ、仏、英、中の5核兵器国はもちろん、インド、パキスタン、イスラエルのほか、北朝鮮も核抑止の名のもとに核兵器保有の正当化を計ろうとしている。
また米国は同盟国を守るためとして“核の傘”を提供しているが、これも同じ理論に基づいている(拡大核抑止)。つまり核兵器廃絶の目的を達成するためには、いかにして核抑止論の信奉を打破するか、にかかっているといっても過言ではない。
この講演会では、今なお国内外に根を張る核抑止の考え方に対して、その実態や本質のあやまりを指摘した上で、その克服への方向性を明らかにしようとする予定である。
世界平和アピール七人委員会とは |
1955年の発足以来、人道主義と平和主義に立って、国際間の紛争は絶対に武力によらず、平和的な話し合いで解決すべきであると考え、国内・国外に意見表明を続けてきた不偏不党の有志七人の会である。これまでに109本のアピールを発表し、毎年11月に国内の各地で講演会をしてきた。 |
メンバー:武者小路 公秀 ・ 土山 秀夫 ・ 大石 芳野 ・ 池田 香代子 ・ 小沼 通二 ・ 池内 了 ・ 辻井 喬 |
共同主催: お問い合わせ先: ■長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
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