2013年6月24日

北東アジアの非核化と平和
―モンゴルと韓国から非核政策の立役者を迎えて―

日時: 2013年6月23日(日) 14:00-16:30
場所: 長崎原爆資料館ホール
共催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
長崎大学
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

 

梅林センター長(イントロダクション) エンクサイハン大使(基調講演)
文正仁教授(基調講演) 質疑応答

最近の北東アジアの緊張激化を克服するため、モンゴルから大統領顧問としてモンゴルを世界公認の一国非核兵器地帯に導いたエンクサイハン大使と、韓国から大統領特別顧問や国家安全保障会議顧問を務めながら、2度の南北首脳会議に陪席した唯一人の政治学者、文正仁教授を招いて、この地域における非核化を考えました。

エンクサイハン大使は、非核化は核保有国だけではなく、非核保有国にも役割があるとし、モンゴルを一国非核兵器地帯に導いた過程などを講演されました。続く、文正仁教授は、北朝鮮が固執する核保有を打開するためには、6か国協議を再開し、対話による説得が必要だという見解を示しました。

会場からは積極的な質疑があり、北東アジア非核兵器地帯設立への関心が窺がえました。

 

ジャルガルサイハン・エンクサイハン   
モンゴル特命全権大使。NGO「ブルーバナー」理事。モンゴル大統領の外交政策顧問として、モンゴルの「一国非核兵器地位」を提唱し、国連総会決議「モンゴルの国際安全保障と非核兵器地位」(1998)によって国際的な承認を勝ち取った。その後、その制度化に取り組み5核兵器国の共同声明(2012)を生んだ。ニューヨーク国連本部モンゴル代表、国際原子力機関(IAEA)総会議長などを歴任。外交官を引退後も、公私にわたり核軍縮・不拡散の分野で活躍している。
文正仁(ムン・ジョンイン)   
韓国・延世大学教授(政治外交)。アメリカのメリーランド大学にてPh.D取得後、ウィリアムズ大学、ケンタッキー大学の教授等を経て現職。現在、アメリカのデューク大学、スイスのジュネーブ大学の兼任教授。朝鮮半島・南北首脳会談には2回とも同席した唯一の政治学者。盧武鉉・大統領時代の東北亜時代委員会委員長(長官級、2004-2005)、大統領府・国家安全保障会議(NSC)・外交通商部・国防部の諮問委員、国家安保大使、大統領直属・国防発展諮問委員会委員等を歴任。現在、国際交流財団の理事。

 

プログラム(同時通訳付)    チラシ
■イントロダクション
   梅林 宏道(RECNAセンター長)

■基調講演
   「非核国家モンゴルの20年―経緯と意義」
   ジャルガルサイハン・エンクサイハン

   「朝鮮半島の危機を超える」
   文正仁(ムン・ジョンイン)

■パネル討論/質疑

 

お問い合わせ

長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
Tel: 095-819-2164 Fax: 095-819-2165
メールでのお問い合わせはこちら

2013年4月7日

公開セミナー

北朝鮮の<今>を考える――食糧事情と国際支援から

日時 2013年4月6日(土)14:00~16:00
場所 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ
講師 文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授 (韓国・高麗大学国際研究大学院)
入場無料・逐次通訳付
文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授 会場の様子

北朝鮮の食糧事情に詳しい韓国・高麗大学の文炅鍊(ムン・キョンヨン)教授を招いて、公開セミナーを開催しました。

文教授は、北朝鮮の食糧不足は未だ深刻で、栄養不足による病気の誘発や発育への影響など、負のスパイラルを断ち切るためには、国際的な援助が必要で、特にNGOによる援助は市民社会の発展にも繋がる、と主張しました。また、北朝鮮の核開発は政権の保身のため、政治的カードに使用するためなので、周辺国による北朝鮮の政権保障をすることが解決の糸口になるのでは、との見解を示しました。

公開セミナーには約70名の市民が参加しました。

 

文炅鍊(ムン・キョンヨン)
延世大学校貧困削減・国際開発研究所(IPAID)専門研究員を経て、高麗大学国際研究大学院教授。韓国国際研究協会(KAIS)国際開発協力委員会執行委員、韓国国際開発協力協会(KAIDEC)総務部副議長、対北朝鮮協力NGO協議会政策諮問委員会委員。主な専門は 貧困削減、政府開発援助(ODA)、北朝鮮飢餓問題への支援構築、市民社会の人道開発援助、食糧支援を中心とした国際協力。

主催:核兵器廃絶長崎連絡協議会※
共催:核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会
   長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
※核兵器廃絶長崎連絡協議会は、長崎県、長崎市、長崎大学の三者による
  核兵器廃絶のための協議会です。

お問い合わせ:
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
Tel: 095-819-2164 Fax: 095-819-2165
Email: recna_staff@ml.nagasaki-u.ac.jp


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2012年12月11日

《東京》公開国際シンポジウム
「北東アジア非核兵器地帯へ―地域安全保障のための包括的アプローチ」
“Toward a NEA-NWFZ―A Comprehensive Approach to the Regional Security”

日時: 2012年12月10日(月) 18:00-20:00
場所: 明治学院大学白金校舎・本館10階大会議場
共催: 核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)・日本
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
ノーチラス研究所
長崎大学
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
進行の梅林宏道RECNAセンター長 オープン・ソサエティ財団上級顧問の
モートン・H・ハルペリン博士
ノーチラス研究所所長のピーター・ヘイズ博士

 

開会挨拶: 稲見 哲男(前衆議院議員)
調 漸(核兵器廃絶長崎連絡協議会会長)
進行: 梅林 宏道(長崎大学核兵器廃絶研究センター長)
基調講演: モートン・H・ハルペリン(オープン・ソサエティ財団上級顧問)
パネル討論:

ピーター・ヘイズ(ノーチラス研究所所長)
李起豪(イ・キホ)(韓国・韓信大学平和と公共性センター長)
張貴洪(チャン・グィホン)(中国・復旦大学国連・国際機関研究センター長)
ランディ・ライデル(国連軍縮上級専門官)
アラン・ウェア(PNNDグローバル・コーディネーター)
浜田 昌良(参議院議員、PNND日本・北東アジア非核兵器地帯促進WT)


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>>第1回国際ワークショップについて

2012年12月9日

《長崎》公開国際シンポジウム
「北東アジア非核兵器地帯の実現へ―新しいアプローチの可能性」
“Towards a NEA-NWFZ―Time for a New Approach”

日時: 2012年12月8日(土) 15:00-17:00
場所: 長崎大学文教キャンパス・新棟4階ホール
共催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会
長崎大学
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
オープン・ソサエティ財団上級顧問
モートン・H・ハルペリン博士
ノーチラス研究所所長
ピーター・ヘイズ博士
パネル討論の様子

 

主催者挨拶: 田上 富久 (長崎市長)
片峰 茂 (長崎大学長)
基調講演: 梅林 宏道 (長崎大学核兵器廃絶研究センター長)
 「新しいアプローチの必要性」
モートン・H・ハルペリン (オープン・ソサエティ財団上級顧問)
 「包括的協定の提案」

パネル討論:

閉会挨拶:

【モデレーター】
中村 桂子 (長崎大学核兵器廃絶研究センター)
【パネリスト】
ピーター・ヘイズ (ノーチラス研究所所長)
李起豪(イ・キホ) (韓国・韓信大学平和と公共性センター長)
張貴洪(チャン・グィホン) (中国・復旦大学国連・国際機関研究センター長)
水本 和実 (広島市立大学広島平和研究所副所長)
ランディ・ライデル (国連軍縮上級専門官)
調 漸 (核兵器廃絶長崎連絡協議会)


チラシ667KB

>>第1回国際ワークショップについて

2012年11月22日

「英語で伝える<ナガサキ>と<核兵器のいま>」

日時: 2012年11月21日(水) 17:30-20:00
場所: RECNA 1階会議室
講師: スティーブン・リーパーさん (広島平和文化センター理事長)
共催:

核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

スティーブン・リーパーさん 勉強会の様子 積極的に発言をする学生

米国出身で反核平和運動に長く携わってきたスティーブン・リーパーさんを講師に迎え、生きた英語で長崎の原爆や現在の核兵器をめぐる情勢について学びました。

一人一人が考える力を身につけ、それを世界の人々と議論してゆく英語力のアップを目指して、高校生・大学生約15名が参加しました。

2012年10月19日

アジアの若者が、被爆地・長崎で出会い、語る

日時: 2012年10月18日(木) 午後5時00分~7時30分
場所: 文教キャンパス・新棟2番教室(1階)
主催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
共催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)

 

活発に議論する様子
韓信大学のイ・キホ先生 全員で集合写真

 

10月18日、韓信(ハンシン)大学の学生を中心とした韓国からの訪問団を迎え、長崎の大学生・高校生との交流会が開催されました。

交流会は日韓の学生によるパフォーマンスから始まり、その後、グループに分かれ、核兵器や原発をめぐる日韓の意識・現状の違いについてや、アジアの同世代の若者としての将来のビジョンなどをテーマに率直な意見交換を行いました。

総勢50名で行われた交流会はとても活発なものとなり、今後の若者同士の交流や活躍に大いに期待されるものとなりました。

2012年9月27日

2012年10月1日より、全学モジュール「核兵器のない世界を目指して」が開講されます。
平成24年度後期(モジュールⅠ)では、RECNA教員が以下の3科目を担当します。

「国際社会と平和」
 授業担当教員:広瀬 訓(RECNA副センター長)
 曜日・校時:火曜日・2校時(10:3012:00

「被ばくと社会」
 授業担当教員:三根眞理子(RECNA教授)
 曜日・校時:月曜日・2校時(10:3012:00

「核兵器とは何か」
 授業担当教員:中村桂子(RECNA准教授)
 曜日・校時:火曜日・1校時(8:5010:20

 >>詳しくはこちら

2012年8月23日

「非人道的な破局から核兵器廃絶へ「核兵器のない世界」への新しいアプローチ」

日時: 2012年8月22日(木) 18:30-20:30
場所: 長崎原爆資料館ホール
お話: レベッカ・ジョンソンさん (英アクロニム研究所所長)
共催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
核兵器廃絶地球市民集会長崎実行委員会
(公財)長崎平和推進協会
冒頭で挨拶をする朝長核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会委員長 講演するレベッカ・ジョンソンさん

「核兵器のない世界」に向かう新たな地平として、昨今議論が高まっているのが「人道的アプローチ」です。今年8月9日の長崎平和宣言でも言及されたように、世界の心ある国家やNGOからは、核兵器の非人道性を根拠に核兵器の非合法化に向かおう、との動きが強まっています。

軍縮外交政策の第一人者として人道的アプローチの意義を訴え続けてきたレベッカ・ジョンソンさんを迎え、<核兵器と人類は共存できない>という被爆地のメッセージを世界の『常識』に変えるために、会場に集まった約80名の市民のみなさまと共に、いま私たちは何をすべきかを考えました。


チラシ398KB

2012年8月11日

「CTBT機関トート事務局長、長大生と語る—私たちにできることは?—」

日時: 2012年8月10日(金) 午後4時~6時
場所: 長崎大学 医学部 良順会館
主催: 長崎大学、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
後援: 長崎県、長崎市
企画・運営: RECNA学生サポーターズ

 

集会冒頭で挨拶をする片峰学長 講演をするトート事務局長 グループディスカッションの様子
グループディスカッションに参加するトート事務局長 RECNA学生サポーターズ

 

長崎原爆忌の翌8月10日、包括的核実験禁止条約(CTBT)機関準備委員会のティボル・トート事務局長をゲストに迎え、対話集会「CTBT機関トート事務局長、長大生と語る―私たちにできることは?―」を開催いたしました。

CTBTは、核兵器廃絶に向かう重要なステップの一つです。しかし、条約成立から16年が経過した今も、発効要件国である44か国すべての批准が済んでおらず条約は発効していません。一方、その準備作業を担っているCTBT機関(ウィーン)は、発効とともにCTBTの要である検証体制が機能するように、地震波、水中音波、放射性物質等の監視観測を通じて、核実験が行われていないかを24時間365日チェックする国際監視網の整備を世界中で進めています。また、CTBT機関は、こうした取り組みについて広く専門家、一般に普及させる教育活動にも力を入れています。このように、CTBT機関の活動には、工学、環境、水産、医学、教育といった長崎大学の学生が日々学んでいる様々な分野が関係しているのです。

こうした背景から、今回の対話集会では、長大生を中心とした10数名の「RECNA学生サポーターズ」が企画運営を担い、約2か月にわたり周到な準備を重ねてきました。サポーターズの学生がファシリテーターを務めるグループ・ディスカッションなども学生のアイデアから実現していったものです。

当日の会場には多くの若者の姿が見られました。参加者総数は120名。内訳としては、RECNA学生サポーターが14名(高校生2名含む)、サポーター以外の長大生が11名、他大学生が27名、高校生1名、一般参加が52名。東京大学、明治学院大学、明治大学、京都大学、文教大学など、長崎以外の大学からも多数参加があったことも特徴の一つです。

なお、対話集会に先立ち、トート事務局長は、同行の香川美治事務局長特別補佐官、キルステン・グレゴリッチ・ハンセン報道官とともに、長崎大学の片峰茂学長に表敬訪問しました。また、長崎の証言の会の森口貢事務局長ほか、4名の被爆者の方々とも面談を行いました。


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2012年6月1日

そうだったのか!!世界の核兵器
〜NPT再検討会議第1回準備委員会報告会〜

会場の様子 核問題の現状を説明する中村桂子先生 ゲストスピーカーの金マリアさん

 

 ・日時: 2012年5月31日(木)午後6時半~8時半
 ・場所: 教養教育講義棟102番教室
 ・主催: RECNA

 ・スピーカー:

 ・モデレーター:

金マリアさん(韓国)、調漸理事、
広瀬訓RECNA副センター長、中村桂子センター員
宮崎美緑(RECNA)


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 5月31日、RECNAは「そうだったのか!!世界の核兵器~NPT再検討会議準備委員会報告会」を文教キャンパス内で開催しました。関心ある学生層との出会いの場になることをめざし、2015年核不拡散条約(NPT)再検討会議第1回準備委員会の報告を切り口に、核兵器をめぐる世界の<今>をわかりやすく解説する「核問題入門講座」の形をとりました。

 モデレーターが投げかける「核問題に関する素朴なギモン」に対し、RECNAスタッフらがひとつひとつ丁寧に答えてゆく、というユニークな対話形式のセミナーには、午後6時半からという時間帯にもかかわらず、高校生、大学生を含むおよそ90名が参加しました。

 RECNAスタッフとともに準備委員会に参加した韓国人の金マリアさんは、自らが核問題に関心を持つようになった経緯や、ウィーンに集結した世界の若者の活動を報告し、「私たちにもできることはある!」と同世代に力強いメッセージを投げかけました。終了後に回収されたアンケートの多くには、金さんのメッセージへの共感と、今後のRECNAへの期待が強く示されていました。

 

RECNAは一緒に活動を担ってくれる学生及び一般のサポーターを募集しています。
詳しくは「RECNAサポーター募集」まで。

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