特別市民セミナー「核兵器と戦争の根絶を目指して」
①パグウォッシュ会議の報告
②特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」
日時: | 2015年12月19日(土)15:00~17:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2階) |
講師: | 鈴木 達治郎 教授(長崎大学核兵器廃絶研究センター長) |
モンテ・カセム 教授(立命館大学国際平和ミュージアム館長) | |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする鈴木教授 | 講演をするカセム教授 |
11月に長崎でパグウォッシュ会議が開催されました。その報告をRECNAセンター長である鈴木達治郎教授が行いました。会議の報告では、会議の趣旨や歴史を説明し、今回の会議の概要を報告したあと、会議後に発表された「長崎を最後の被爆地に」から始まる長崎宣言についてその意義について説明しました。またパグウォッシュ会議とRECNAの連携を図り北東アジアの信頼醸成に取り組むこと等を説明しました。
その後、特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」として立命館大学国際平和ミュージアムの館長であるモンテ・カセム教授においでいただきました。特別講演では、タイトルにあるサスティナビリティ学の説明からこれまで「いのちのゆりかご」の上の生物がとても不安定にあることを話されました。経済を最優先する現代社会の考え方は核兵器の保持にもつながることを示されました。また、平和ミュージアムの取り組みとして「心の支配」をテーマに日英共同プロジェクトを開始したことをご紹介いただきました。
講演会には約50名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。
〈鈴木教授講演資料〉
〈カセム教授講演資料〉・・・後日公開予定
〈鈴木教授講演動画〉
〈カセム教授講演動画〉
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
被爆70年記念 特別市民セミナー
「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散」
日 時: | 平成28年1月8日(金) 18:30~20:00 |
場 所: |
長崎歴史文化博物館1階ホール 詳細はこちら |
講 演: |
エレナ・ソコヴァ 教授 (ジェームズ・マーティン不拡散研究センター副所長) |
主 催: 共 催: |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
現在の不安定な世界情勢を考えるとき、「もし核を使ったテロが発生したら・・・」という不安を抱く人がいても不思議ではありません。核兵器の製造に使われる核分裂性物質や関連技術は、いくつもの国際条約により、厳重に規制されています。しかし、それにもかかわらず、核物質や技術を密かに取引する「核の闇市場」のうわさは絶えません。果たしてその現状はどうなっているのか、核物質や技術の不法な流出は防止できるのか、国際的な専門家の意見を直接聞くことのできる貴重な機会です。
特別市民セミナー
「核兵器と戦争の根絶を目指して」
・パグウォッシュ会議の報告
・特別講演
「サステイナビリティ学の視点から見た平和と繁栄
―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」
日 時: | 平成27年12月19日(土) 15:00~17:00 |
場 所: |
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2階) |
報 告: 講 演: |
鈴木達治郎 教授 (長崎大学核兵器廃絶研究センターセンター長) モンテ・カセム 教授 (立命館大学国際平和ミュージアム館長)
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主 催: 共 催: |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
核兵器と戦争の根絶を目指して、全国で様々な取り組みをなさっている方々がいます。本講演会では、立命館大学国際平和ミュージアムの館長としてご活躍されているモンテ・カセム教授を講師にお迎えし、その取り組みについてお聞きします。また、今年11月に長崎で開催された「パグウォッシュ会議」の報告も行います。
※チラシをクリックすると拡大します。 |
被爆70年記念核軍縮シンポジウム
「核兵器廃絶に向けての課題と展望-2015年NPT再検討会議の結果を踏まえて-」
日時: | 2015年8月29日(土) 14:00~16:30 |
場所: | 長崎原爆資料館ホール |
基調講演: | セルジオ・ドゥアルテ(元国連事務次長、国連軍縮問題上級代表) |
モデレーター: | 秋山信将(一橋大学教授、日本軍縮学会会長) |
パネリスト: | 相川一俊(外務省軍縮不拡散・科学部長) |
ダリル・キンボール(米軍備管理協会会長) | |
レベッカ・ジョンソン(英アクロニム研究所所長) | |
梅林宏道(RECNA客員教授) | |
主催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
共催: | 日本軍縮学会 |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
基調講演の様子 | パネルディスカッションの様子 |
被爆70年記念核軍縮シンポジウム「核兵器廃絶に向けての課題と展望-2015年NPT再検討会議の結果を踏まえて」が、8月29日(土)に長崎原爆資料館ホールにて行われました。
第1部の基調講演にセルジオ・ドゥアルテ氏を迎え、核軍縮に向けた取り組みの現状について述べられました。第2部では秋山信将日本軍縮学会会長の司会で、パネリストの相川一俊大使、ダリル・キンボール氏、レベッカ・ジョンソン氏、梅林宏道教授が核問題の現状と今後の核軍縮のあり方についてコメントをされました。
講座には約70名の市民が集まり、核兵器廃絶に向けてともに考える大切な時間となりました。
〈梅林教授講演資料〉
〈セルジオ氏講演動画〉
※本講演会の内容は講演者の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
第2回 国連「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」記念講演会
北東アジアの平和と非核化にむけて~日本の選択~
日時: | 2015年10月5日(月)18:30~20:30 |
場所: | 長崎市立図書館・多目的ホール |
講師: | 平岡 秀夫(元法務大臣,弁護士) |
対談: | 平岡 秀夫,朝長 万左男(長崎原爆病院名誉院長、核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員長)) |
聞き手: | 森永 玲(長崎新聞論説委員長) |
主催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) |
共催: | 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
後援: | 国際連合広報センター(UNIC) |
講演される平岡 秀夫元法務大臣 | 対談の様子 |
2回目となる国連「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」を記念し、講演会「北東アジアの平和と非核化にむけて~日本の選択~」が、10月5日(月)に長崎市立図書館・多目的ホールにて行われ、講師に、平岡秀夫元法務大臣を迎えました。「北東アジアの平和と非核化に向けて~日本の進むべき途~」と題した第一部の講演では、国会議員としての現場の経験を踏まえ、「北東アジア非核兵器地帯」構想を含め、軍事力に依存しない安全保障を日本が実現していくさまざまな方途が示されました。
第二部の朝長万左男・地球市民長崎集会実行委員長との対談では、日本をとりまく「脅威」の実態を冷静に見極め、地域国家との信頼醸成を図っていくことの重要性が強調されました。講演会には約40名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。参加者からは、日頃疑問に思っていたことが明確になったという声が寄せられました。
※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。
第2回国連「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」
記念講演会
北東アジアの平和と非核化に向けて
~日本の選択~」
日 時: | 平成27年10月5日(月) 18:30~20:30 |
場 所: |
長崎市立図書館・多目的ホール 交通アクセス(長崎市立図書館ホームページより) |
第一部: 第二部: |
講演:平岡 秀夫 氏 (元法務大臣、弁護士) 対談:平岡 秀夫 氏×朝長 万左男 氏 (前長崎原爆病院院長、核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会委員長) 聞き手…森永 玲 氏 (長崎新聞論説委員長) |
主 催: 共 催: 後 援: |
核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)、核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 国際連合広報センター(UNIC) |
核兵器の非人道性、そして核兵器禁止を訴える声が国際的に強まる中、「被爆国」日本の立ち位置があらためて問われています。
本講演会では、「北東アジア非核兵器地帯」条約案の起草を主導するなど、被爆2世の国会議員として同構想の実現に取り組んできた元法務大臣の平岡秀夫さんを講師に迎え、北東アジアの非核化と平和に向けて日本が取るべき選択肢を考えます。
※チラシをクリックすると拡大します。 |
公開イベント「核兵器のない世界に向けた若者宣言、発表。」
日時: | 平成27年8月10日(月) 18:00~20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス グローバル教育・学生支援棟4F文教スカイホール |
ゲスト: | 朝長 万左男 氏(前長崎原爆病院院長、核兵器廃絶地球市民長崎実行委員会委員長)
西田 充 氏 (外務省軍縮不拡散専門官) 川崎 哲 氏 (ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員) 笹森 恵子 氏 (「被爆乙女」として渡米した広島被爆者) |
宣言文を発表する学生 | ディスカッションを行う学生とゲスト |
核問題に関心を持つ長崎、広島、東京の学生で構成される「サマーキャンプナガサキ実行委員会」による公開イベントを開催し、約30名の学生や市民が集まりました。
現役の大学生約20名が8月8日から10日までの3日間の合宿を通して、議論を重ね、「若者宣言」を発表しました。
この宣言は、被爆70年のいま、若者世代から行動を起こそうという趣旨で、「日本」に向けての核廃絶に対する提案をまとめたものです。
イベントでは、この問題に長年取り組んできたゲストとのディスカッションを通して、多くの貴重な意見をいただきました。
この意見を踏まえ、再度議論を重ね、完成版を9月末にこのRECNAホームページで公開します。
パオロ・コッタ・ラムジーノ氏による講演会
「核軍縮・核不拡散の課題と展望―2015年NPT再検討会議に向けて」
日時: | 平成27年4月4日(土)15:00~17:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2F) |
講師: | パオロ・コッタ・ラムジーノ(Paolo Cotta Ramusino)氏 |
講演をするパオロ氏 |
会場の様子 |
4月4日(土)、パグウォッシュ会議の事務総長パオロ・コッタ・ラムジーノ氏による講演会が、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館にて行われました。
パグウォッシュ会議とは、1957年に誕生した、多様な分野の科学者・専門家が、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の廃絶と戦争の絶滅を目指して、議論し、メッセージを発する会議です。その会議が、今年2015年11月に長崎で開催されます。
パオロ氏は講演を通じて、これまで現実にタブー視されてきた核兵器は、誤った情報や、事故、テロ、NPTの崩壊によって、簡単に使用される可能性があるということを訴えました。
講演では、50名ほどの市民が集まり、パグウォッシュ会議という核兵器廃絶に向けて活躍する団体の事務総長からの貴重なお話に耳を傾けました。その後の質疑応答では、市民として、若者として、また教育者として、様々な立場から核兵器廃絶にどう向き合っていくべきかという議論がありました。
特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて
第4回「核不拡散と原子力の平和利用―実効性と不平等性の拡大のジレンマ
日時: | 2015年3月15日(日)14:00~16:00 |
場所: | 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2F) |
講師: | 秋山 信将(一橋大学教授) |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする秋山先生 |
会場の様子 |
3月15日(日)、第4回目(第1回目は中止となり、事実上、第3回目)の「特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて」が国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館にて行われました。
「NPTにおける原子力の平和利用と核不拡散:2015年NPT運用検討会議に向けての課題」と題し、秋山信将先生により、NPTの特徴や近年の核問題をめぐる国際社会の動向、核不拡散と平和利用のバランス、2015年NPT運用検討会議の注目ポイントと見通しについて、講演していただきました。
講演には50名ほどの市民が集まり、4月末から開催されるNPT再検討会議に関するより詳しく具体的な情報を知ることが出来ました。その後の質疑応答でも、多くの熱心な質問や意見が寄せられました。
〈秋山信将先生講演動画〉
特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて
第2回「核の傘と核廃絶に向けて」
日時: | 2015年2月5日(木)18:00~20:00 |
場所: | 長崎大学文教キャンパス内 環境科学部A13教室 |
講師: | 太田 昌克(共同通信編集委員、論説委員兼務) |
共催: | 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC) 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) |
講演をする太田昌克先生 | 会場の様子 |
2月5日(木)、第2回目(第1回目は中止となり、事実上、第1回目)の「特別市民セミナーシリーズ―2015年NPT再検討会議に向けて」が長崎大学文教キャンパス内環境科学部A13教室にて行われました。
「核の傘と核廃絶に向けて」と題し、太田昌克先生により、現在の核兵器や「核の傘」の状況、日本と米国における「核同盟」の根拠、さらに、核同盟の源流としての「核密約」や「核の傘」について講演していただきました。
講座には40名以上の市民が集まり、質疑応答では活発な質問や意見が寄せられ、2時間という時間が足りなくなるほどでした。核兵器に関して、日本国民はどれだけ政治に騙されているのか、どれだけ大事な情報を得られずにいるのか、とても恐ろしいことが、実は国民の見えないところで行われている。平成27年は、戦後70年という年です。この年に、核兵器廃絶に向けて、私たちは自分たちの置かれている状況を知る努力に手を抜いてはならない。今回の講演は、そのような気持ちを高めることのできたとても刺激的な時間となりました。
〈太田昌克先生講演動画〉