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Hirono’s Blog 【ひろのーーーと】

 

No.0, Saturday, 26March

北京で一泊したのち、本日(3/26)ついに!念願の!モンゴル!!!初上陸~~~いえす!!

飛行機を降りるとすぐ、広大な大地!大きな青い空!真っ白なゲル!そして、日馬富士!(のポスター)が笑顔で私たちをお出迎え❤気温も思ったより低くなく最高な気分でモンゴルの旅、ここに幕開けなり~~~!モンゴルでの初dinnerはやっぱり肉!にく!ニク!羊肉、馬肉の足や内臓など初体験がいっぱい!そして、めちゃくちゃうまい~!!最高!そして、遂に!明日からはこれまで約3カ月練ってきた活動が始まる。どきどきわくわく!でも少し緊張~お肉もいっぱい食べてフル充電になったことだし明日からの活動、気合い入れて頑張るぞ!!!

 

No.1, Sunday, 27March

「WITH Student Round Table」

今日からいよいよNEAの活動が本格的に開始!記念すべき一回目の活動は、モンゴル国立大学にてStudent Round Tableの学生たちとの意見交換会。初めにモンゴルと日本の関係について、モンゴルの学生から説明を受け、モンゴルと日本は古くから強い結びつきがあり、現在でもモンゴルの至る所に日本との繋がりをうかがえる点が多くあることを知り大変驚いた。モンゴルから見た日本の新しい一面を知ることができとても勉強になったし、もっとモンゴルのことを勉強したいと思った。最後にはWORKSHOP形式で意見交換を行いモンゴルの政策や日本の核問題について意見を述べ合った。モンゴルは一国非核地位を築いていることもあり、国民全体が核問題に対して何かしら問題意識を持っている傾向にあるのでは、と予想していたが、モンゴル人の多くは核問題についてあまり問題意識は持ってないという一学生の意見を聞き、予想外の結果に驚いた。モンゴルは周辺国との国交もある程度安定しておりその分知る必要性が低いのかもしれないとも考えられる。知らない、知らなくていいというのはある意味平和なのかもしれないと感じた。たくさんの新しい発見が出来、これからの活動にさらに期待が高まり良い一日となりました。明日にも期待!!

 

No.2, Monday, 28March

『with MPPNW』

モンゴルでの活動2日目です!今日はMPPNW《IPPNW-International Physicians for the Prevention of Nuclear War-のモンゴル版》とのdiscussion及びUB(ウランバートル)観光!今日は充実しすぎて書きたいことが沢山!まとめるのに苦戦しそう!まず初めにモンゴル国立大学病院にてMPPNWの6人の医教授と6人の医学生との意見交換会。モンゴルが一国非核地位を確立するに至るまでの経緯やモンゴルでの放射能調査の実態、放射能研究など専門的なお話しや、広島の「原爆の子の像」をモチーフにしたモンゴルの歌に関するお話など、モンゴルの核問題への意識や姿勢の一部を知ることができてとても勉強になった。医教授や将来医者になるだろう若者がこうして核問題に積極的に取り組み、医療面では大変重要な役割を持つ核の、負の側面をみつめて活動されていることに感銘を受けたし、これからも繋がりを持ちつづけたいと強く思った。午後からの観光ではついに念願の!ゲル!!広大な大地と白いゲル、散歩する牛!モンゴルに来たことを改めて実感。またUBの寺院にも訪れ同じ仏教でもその性質や習慣が日本とは大いに異なること、そしてモンゴルの仏教信仰者の多さや信仰の深さに大変驚いた。今日はUBにも雪が降り、極寒の中でゲルや寺院を訪れモンゴルを大満喫することができたし、午前のプログラムも含め一日を通してとても充実していた。つらつらと書いてしまったが、とにかくモンゴルでは予想外で想像以上の発見や驚きがたくさんあって、刺激的すぎる毎日にわくわくしっぱなしです!明日も沢山の出会いに期待して頑張ります~!ここまで読んで下さり有難うございました!

 

No.3, Tuesday, 29March

『PROCESS』

今日は私にとって今回のモンゴル渡航の大目玉であった、エンクサイハン大使はじめBlueBannerの方々とお会いしdiscussionを行った。彼はモンゴルの一国非核兵器地位の確立を牽引した第一人者であるので、NEA-NWFZ(North East Asia Nuclear Weapons FreeZone)を一つの最終目標としその中で若者にできることを探求している私達にとってはとても貴重な時間となった。彼は話の中で”Safety”を強く主張されていた。世界に核兵器が存在するのも核兵器保有国やその保有国に依存する国の”Safety”の為であるし世界から核兵器を無くそうという動きがあるのもそれぞれの”Safety”の為であることに違いはない。世界から核兵器を失くそうとするならば、核兵器を超える”Safety”・安全保障の存在、核兵器を持たない事による権威など、核兵器不保持のメリット、アドバンテージが必要になる。国家間の問題や各国の現状を知れば知るほど『核兵器なき世界』の実現の非現実性や難しさを感じずにはいられない。しかし、エンクサイハン大使の、“GOALよりむしろPROCESSを重視すべき”というお言葉に私がこの活動をする意義を改めて感じることが出来た。核兵器廃絶のためには、国家間の友好関係や信頼関係の構築など小さなステップの積み重ねが重要であり、この小さな一つ一つのステップが何かの問題を解決したり、あるいはいい方向に導いてくれることに繋がる。その小さなステップの一つが、若者同士の交流やその他の活動であるし、若者が活動することで、この活動や交流の輪が20年後、30年後、今の若者が政治を担うときに政治に何かしら影響を与えたり、今の活動が次の活動や周囲の誰かに影響を与えているかもしれない。ゴールヨリモムシロプロセス!長崎で感じた核兵器の残酷さ、被曝者の方々の無念さ、それに対する自分の想いを大切にして、そして、むしろプロセスが大事なのだということを意識して。先の見えないゴールに挫折することがないようこれから先も核兵器廃絶というゴールに向けて何らかの形で関わり続けたいと強く思った。何十年も関わり続けること、すごく難しいけど一番大事だと思う!エンクサイハン大使にお会いし改めて自分の意思が固まり、これからの活動への期待がさらに膨らんだ有意義な一日となりました。長々と書いてしまってすみません!お読みいただき有難うございました~~

 

No.4, Wednesday, 30March

『Mongolia×Nagasaki』

今日はモンゴル国立大学で、外交政策や地理学そして非核兵器地帯を研究していらっしゃるBAYASGALAN教授と意見交換及びレクチャー。

モンゴルは、ロシア・中国の二国の間に位置し、大国であり核兵器も保有している近隣二国にあらゆる面で影響を受け続けている。その状況下でモンゴルが目指してきたのは、“常に中立であること、均衡を保つこと”。しかし現状的にモンゴルは政治、経済、あらゆる面で完全にロシア・中国に依存しており、中立を保てるほどの国力はない。教授は国際的に地位を確立し、中立の立場を築いていくことをモンゴルの課題として挙げられ、そのために国内外の様々な問題を、ステップを踏んで良い方向に導いていくことなどをお話しされた。

渡航前には、モンゴルは一国非核兵器地位を確立しているから何か掴めるかも!と漠然とした思いだったが、最終日を迎えた今、“中立”を主張するモンゴルのユニークなポジションを活かせばアジアの中で新しい渦を生み出すことができると確信している。日中韓ではできない活動もモンゴルのフィールドを活かせば違ったアプローチができるはず。また、そうすることでモンゴル自体もそのユニークさを利用し、モンゴルが目指す国際的地位の向上にも繋がるはず。やはりアジアの国々はもっともっと力を合わせていくべきだし、その中で私達若者だからできること、若者にしかできないこと、たくさんある!と強く思った。

今日でモンゴルでの活動も終了。得られたものは期待していたよりもずっと多くて、やらなければならないこと、考えるべきことも増えた。帰国後の活動に今からすごくわくわくしているし、その前に中国韓国でもいろいろな人と会って、いろいろなものを見て、沢山の出会いや発見があると思うととても胸が高鳴る!明日からはいよいよセカンドステージ北京!モンゴルを離れる悲しさと北京への期待ですごく複雑な気持ちです。。。明日からも頑張ります!ここまで読んでくださってありがとうございました~!

 

 

No.5, Thursday, 31March

「Second stage北京」

今日はFirst stageモンゴルでの活動を無事終了して北京へ移動!Second stage北京に進む前に忘備録として、私のステージ・モンゴルの総まとめ!且つ、ステージ・北京への意気込み!少々お付き合い下さい~

モンゴルでの活動を通して見えてきたことは、大国・中国ロシアの間で中立を保つユニークな特性を持つモンゴルを、これからのアジアを考えるときに重要なキーの一つとして活かしていけるという新たな視点。今までは、アジアの問題といったら周辺国の日中韓で話をまとめ上げようとしていたが、モンゴルという新たな角度からアジアの問題、特に日本と中国、韓国、北朝鮮、米の問題を見たときに、そこではこれまでとは違ったユニークなアプローチができると思う。具体的なことはこれから帰国後に皆で話を詰めて進めていきたい。でも確実にこのモンゴル渡航で、今までになかった何か新しくて斬新なものが生まれそうな気がする!

そして、次のステージ北京は、今回の渡航国の中でも唯一核兵器保有国であり、また日本との国交もあまり思わしくない国とだけあって、どういう結果が出るのか楽しみであり少し不安もある。しかし、モンゴルで掴んだ、アジアが手を取り合って協力していくことの重要さをここ中国でも確信できるだろうし、なにか形に残る結果として、このユース活動後のアジアの若者の結びつきにも注目しながら話を進めていけたらな、と思う。

 

No.6, Friday, 1April

「繋がりin 北京」

今日は北京一日目!中国人民大学の教授、学生とNGO団体CANGOとのディスカッション。

まず中国人民大学の教授のミニレクチャーについて。印象的だったのは中国国内では日本のプルトニウム保持に関する問題が物議を醸しており、中国は日本が核兵器を保有する準備態勢にあることを懸念しているという、中国側から見た日本の実態。日本の周辺国はやはり日本の核の二面性に着眼しており、日本がアジアや世界で核について言及することの難しさを身をもって実感した。

続く学生の話の中でも、日本の安全保障条約や憲法改正などが日本が将来核兵器を保有することを目的としていると捉えている人が中国には多くいるし、メディアでもそのような報道されているとの意見があった。日中互いに互いの弱点・欠点を非難し合っている現状があることをひしひしと感じた。そして同時に、今回のような機会をもって互いの話をすり合わせて意見をぶつけ合うことの重要さも感じることが出来た。学生との話では日中間の交流に関しても話し合えた。中国でも日本と同じように世代間によってやはり互いの認識に大きな差異がある。日本の事が好きな若者は多いが親世代になるにつれて日本に対するイメージは悪い。やはり、教育やメディアなどの影響も非常に大きいのが事実。そういう意味でインターネットにより、多くの情報源を持ち、また互いのイメージも他の世代に比べて良好な”若者”が活動する事、アクションを起こすことにとても大きな意義があると実感。

中国と日本は解決すべき問題も山積みだが、その前にお互いの信頼関係や交流を深めることが欠かせない。今回のユース活動後の動きも見据えながら出会いや繋がりを大切にしていきたい。

 

No.7, Saturday, 2April

「一歩一歩」

北京二日目の今日は中国の外交関係者との交流。まず午前中に外交官を育成する中国外交学院大学の学生とディスカッション。

午後は中国外交部軍縮課の方と意見交換をし、中国の外交政策に最先端で関わっている方の貴重なお話を伺うことが出来た。今日一日、将来中国の外交官になる方や実際に外交官として実務をされてる方と意見を交わしてみ≪工藤 恭綺≫【みっつんの見聞録】 -No.8 -03.04.2016(sun)「済南」 午前中は博物館見学をしました、、、、、、デカい!!!!!めっちゃ広い!また、無料ということもあり人気らしく、修学旅行生らしき子達を含め人で溢れかえってました! 午後は山東大学の学生と交流!最初はお互いの自己紹介をし、その後は日中の関係性やお互いの印象等についてディスカッションしました。少人数でグループを作り、私の班はお互いが相手国・市民のことをどう考えているのか、両国はどういう関係性になっていくかなどについて話し合いましたが、特に感慨深かったのは、第二次世界大戦後の日本の立場について話したことです。私個人の印象として、学校の教科書での日本は敗戦国としてのイメージが強く、原爆を落とされた被害、アメリカによる法改正などがあります。一方で、中国の学生は市民が日本兵士から殺害されたことなど、いかに日本が中国に被害を与えたかを含め、第二次世界大戦の結果に加えて過程に重点を置いています。以上のことから私は、過程を知ることの重要性と被害面と加害面の双方を平等に学ぶべきだと考えました。 明日はいよいよ上海へ移動です!私たちNEAチームは本当に人に恵まれ、各都市に思い入れが強く、、、、、、今回も楽しみと同時に出発しなければならない悲しみがあります( ;_ :)助けてくれた皆に感謝しつつ、次の都市、上海でも頑張ってきまーす☆て感じたことは、核兵器を世界からなくす、ということがいかに困難で無謀であるかということ。しかしそれと同時に、核兵器廃絶を一つのゴールとして、そのプロセスを重視することの大切さ、プロセスを通してお互いが少しずつ歩み寄ることができるということも身をもって感じることができた。どの国の外交官も、“外交官として自分の国を良くしたい、そのために周辺国との関係を良好にしたい”という同じ思いを抱いている。同じ志を持った同志として、僻みや憎しみでお隣同士にらみ合うのではなく、話し合いを重ね、隣同士歩み寄って手を取り合っていければいいな、と思う。そのために私にできることの一つはこれからも今回のような繋がりを絶やさず、もっともっと繋がり・輪を広げていくこと!中国と日本の現状を目の当たりにしながらも、これからのビジョン、やるべきことがぼんやりと見えとても有意義な一日となりました!

 

No.8, Sunday, 3April

「斉南スタート」

昨日の夕方、北京から移動し、斉南に到着!今日は全日、山東大学の学生と交流。日本語専攻の学生や国際関係の学生が集まり、中国と日本の関係、互いの印象、これからの中国日本について話し合いを行った。印象的だったものをいくつか。。。まず、中国の若者の間では日本のアニメやドラマなどのポップカルチャーがかなり浸透しているらしく、日本専攻でない学生でも日本語が少し話せたりと、想像以上に多くの若者が日本のポップカルチャーを広く受け入れているということに感銘を受けた。一方でメディアではやはり日本を酷評するものもあり、そういう面は日本のメディアの中国に対する態度と同じであると感じた。中国と日本は政府レベルと市民レベルでその国交関係にかなりギャップがあるし、市民レベルの中でも、世代間で大きなギャップを感じられる。そうした中でやはり私達若者の活動が持つ意味はとても大きいと実感した。そしてもうひとつ印象深かったのは、中国文化の素晴らしさ!食事がすごくおいしいのもあるが、人々は心遣いが丁寧であり、公園に人が集まり中国民謡に合わせて踊ったり寺院で祈りを捧げたりする光景には自国の文化を大切にしている所が窺えて、とても感動した。中国に来る前、映像で見た少し殺風景な街や、大きい声で話す中国の文化から、自分の中にあった中国のイメージとは全く違った。絶対にまた中国に来よう!と思った。時が過ぎるのは本当にあっという間で、明日の早朝には斉南を離れ上海に移動!どんどん過ぎていく時間に置いて行かれないように一日一日、一つ一つの出会いや感動を大切にしよう!

 

No.9, Monday, 4April

今日は上海への移動日。4時間新幹線に乗り、地下鉄で3回乗り継ぎ。15時過ぎにやっと宿に着いて、全メンバー一斉にソファーやベッドに横になった。3時間ほどエネルギー補給して、また外出。今日は、ユースのもう一つの企画グループPeace Caravanメンバーと夕ご飯。代表団が皆集まるのが2ヶ月ぶりだったので、再会を皆喜んでいた。

今日は、主に移動日だったので、特に書くことはないです。でも、ちゃんと旅で疲れた体を休め、明日の活動を頑張ります!

 

No.10, Tuesday, 5April

中国で訪れる最後の都市・上海!の1日目の活動開始~~!午前中は復旦大学の教授からレクチャーを受け、午後からは学生との意見交換会!午後のレクチャーではworkshop形式で意見を交わしたが同じグループの復旦大学の学生の1人は日中関係、特に両国の歴史認識問題や領土問題にとても詳しく非常に勉強になった。彼は中国側の立場だけでなく日本側の立場からの意見にも精通しており客観的にアジアの問題を勉強されていて、将来のアジアを考える若者として模範的であると感じた。日中韓の国民が各々の教育やメディアに影響され、それぞれが中国人、韓国人、日本人として過去を振り返るのではなく、未来に生きるアジア人の1人として過去を学び考えることが重要だと強く感じた。いまの若者までが過去のことを僻んだり憎んだりを続けるよりは、もう二度と同じことを繰り返さない方法を一緒に模索する方が有意義だと思う。彼の話を聞いて、私も中国からの過去、韓国からの過去、日本からの過去それぞれをもっと勉強するべきだなと思い知らされ良いモチベーションになった。彼を模範として新学期から活動と並行して勉強もやっていかねば。。。

 

No.11, Wednesday, 6April

上海2日目の今日は、上海師範大学の学生と意見交換会。

午前中は上海師範大学日本慰安婦研究センターの資料館を見学。まず最初に、大学の研究機関として慰安婦研究所が存在すること自体に驚いた。資料館には、慰安施設の位置を示したアジア地図や慰安施設を最初に開拓した日本兵について、また慰安婦の女性の体験記録と戦後の生活に密着したドキュメンタリー映画の上映など、歴史として存在する事実を遺そうという製作者側の思いが感じられた。日本兵の行為による悲劇ではなく、戦争というものが生み出す悲劇について訴える、考えさせられる貴重な機会だった。

午後からは学生たちと交流。私たちは長崎から核兵器廃絶を目標として活動する学生として、彼ら彼女らは慰安婦研究センターの学生として、互いの活動や展望を話し合った。

長崎では被曝者の継承活動という形で、高齢化しつつある”戦争の被害者”の体験や言葉を後世に遺そうという活動が比較的活発に行われている。しかし中国では慰安婦問題をひとつの事実として、戦争の歴史として後世に伝えようという活動はあまり行われていないとのこと。その理由としては、慰安婦問題が日中韓でセンシティブなものであり声を挙げにくいこと、そして何より、元慰安婦として名乗る人が少ない分、個としてのそれぞれの存在が目立ち元慰安婦の方の人権や周囲からの目、社会的地位を考えると、後世に遺すことに躊躇われる部分も多い。事実を事実として知る責任、それを後世に伝える責任が私たちの世代にはあると思う。しかしその中にも知られたくない事実、隠したい過去がたくさんある。それと同時に、知って欲しいのに誰にも知ってもらえなかった事実も多く存在する。こんなものを生み出してしまう【戦争】。。。

中国と日本の間では解決する問題が山積みで、その最も大きな問題の一つである歴史認識問題。

どっちの解釈が正しい、どっちが間違っている、そんなことを競い合う前にアジアで起こった【戦争】をアジア人として見つめ直す必要がある。その中で戦争が生み出す悲劇をいろいろな意味でいろいろな視点から捉え、考えることが私たちの責任であると思う。どっちかに偏って反対側の人と睨み合ったりひがみあったりするのではなく、同じ時代に生きる同志として、向こう岸で起こったこと、こちら岸で起こったことその両方を受け止めて手を取り合えたら。。。

 

No.12, Thursday, 7April

今日は中国から韓国に移動。。。中国での活動も終わってしまい次の韓国はいよいよラストステージ!本当にあっという間に時間が経っていくことに少し焦りと寂しさを感じる!同時に韓国での活動収穫への期待も高まる。本日7日は移動日のため、特に活動はなかったが、ひと足先に韓国に着き活動をしていたpeacecaravanと合流し、同行してくださる長崎大学教授のキホ先生も交えて夜ご飯inホンデ。ホンデは若者の街とだけあり、エネルギーに満ち溢れていて、長崎では味わえないような独特な雰囲気が新鮮だった。到着初日に韓国の若者のカルチャーが凝縮した空間に足を踏み入れ、韓国に来た実感が一気に湧いてきて、今日から3日間の活動に意気込んだ、そんな1日だった。

 

No.13, Friday, 8April

本日より韓国活動開始!1日目の今日は同行して下さった長崎大学チョン先生の引率のもと、平和博物館の事務所に訪問し館長さんのお話を伺った。午後からは複数のNGO団体が所属しているpeace buildingに訪問し、NGOの方々と意見交換会。

まず、午前の部、平和博物館ではベトナム戦争における韓国の加害面をメインにお話を伺った。この博物館の存在意義のひとつに、平和とは何か?という議題が挙げられていると思う。平和というものに定義はなく、その価値観は当然多種多様で。自分にとっては平和なことも他人も同じくそうだとは限らない。ヒロシマナガサキにとっての原爆は平和とは正反対にあるものでも、ほかのある国にとっては1つの大戦を終戦に導いたものとして、原爆は平和の象徴だとも言えるかもしれない。

これらを踏まえた上で、この「平和」博物館では、人類の過ちとして戦争という過去を振り返るということを大切にしているように感じられた。

○○人、○○民族として過去を振り返ってしまうこと、それを後押しする教育や国家の在り方。そうした違和感に疑問を持つこと、そこから、それぞれの平和の価値観が構築されていくべきなのかもしれないと考えさせられた。

この博物館は、訪れる人の個々の戦争観にいい意味で違和感与えてくれる貴重な場所だと感じた。

午後はpeacebuildingに訪問し、4つのNGOと交流、意見交換会を行った。そこではアジアでの交流プログラムを通し、各国の市民間の特に若者同士のコミュニケーションを促進したり、教育に関するプログラムを行ったり、他にもバラエティに富んだ様々な団体が集まっていた。私たちも同じようなビジョンを持って活動を続けているので、これからも何らかの形でこの関係を維持していくことを合致し、先の活動に繋がる有意義な時間となった。

韓国1日目は平和について考えさせられる平和な1日でした。

 

No.14, Saturday, 9April

本日韓国2日目は2日目にして韓国活動最終日且つ全体活動も最終日ということで、今日ばかりはいつものような次の活動への期待感なしの、ただただ寂びしい日となりました。しかし活動中はそんなことも言っておられずギチギチにつまったスケジュールに振り回されながら、ふとした時に終わりを感じて虚しくなる、という何とも慌ただしい1日となりました。

今日は午前に韓信大学の学生さんとディスカッション、午後は少しソウル市内を観光し、その足でNGO団体NARPIとの意見交換会というスケジュール。

私は今回韓国訪問は2度目なのだが、日本にいても韓国にいても感じられることは、韓国の若者とはほぼ皆無と言ってもいいくらい壁がない!ということ。中国の学生とはタブーなことを聞く時に遠慮したり気を遣ったりして、やはりまだ潜在的にお互い国を意識してしまう傾向があると感じる。だが、韓国の学生の場合、もちろん国家間の衝突はあるが、それでもそれが市民レベルの関係に影響することはほぼないと感じる。それは国内での韓国中国への認識の差が起因していると思う。やはり市民がメディアや国家の影響を乗り越えるのはなかなか大変なことだと感じた。

午後のNARPIとの意見交換会では、お互いの活動の紹介のあと、今後のつながりも意識して話を進めることが出来た。NARPIとは今後も引き続き関係を維持していく予定なので、次の活動へふみだせる良い交流になった。

今日はみんな詰まりに詰まったスケジュールと最終日というプレッシャー、無事に最終日を迎えた安堵感で疲れが顔に出て現れていた気がする。しかし、それぞれ考えることも多くあり収穫のある1日であったと思う。締めのまとめは、明日の日本への帰路で仕上げる予定なので、明日のブログとしてまた挙げさせて頂きます。

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