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Atsumi’s Blog

2018/04/22(日)   No.0【FURTHER STEPS ~市民社会の可能性~】  福井敦巳

Goedmiddag!
Ik ben Atsumi Fukui en lid van Nagasaki Jeugd Delegatie.
Ik ben al in Genève aangekomen. Genève is heel fantastishe stad met geschiedenis en tradities.
Ik kijk erg uit om enn speciele ervaring in Genève te hebben!! 😆 👍
( 👇日本語約)
こんにちは!
ナガサキ・ユース代表団6期生の福井です。
ジュネーブにすでに到着しましたが、歴史と伝統を感じる街です。
ジュネーブの会議では、たくさん経験が詰めるように頑張ってきたいと思います! 😆 👍

前回の投稿に続き今回も、私が大学で勉強しているオランダ語で書いて見ました(笑)
僕は大学でオランダ語、オランダの歴史や文化を学んでいます 🇳🇱
今年の9月からはオランダに留学に行く予定です 😎 🤙

さて、2018 NPT再検討会議準備委員会@Genevaも間も無く始まります。
世界情勢が今年は急激に変動する中、米中露などの核保有国の動きも気になりますが、市民社会の声についても僕は注目にしています。
特に、オランダでは市民社会の活動が盛んで、交渉会議にもオランダのNGO関係者がたくさん出席し、オランダ政府も会議期間中に市民社会を巻き込んだside eventを数多く企画しています。
また、去年採択された核兵器禁止条約に核保有国とその傘にある国が交渉会議にも顔を出さない中、オランダだけNATOの国から唯一交渉会議に参加していました。
核をめぐる問題が複雑化している中で、市民社会を含め、人々がどのような視点で核問題を論じるのか最前線で見れることが楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 


2018/04/23(月)   No.1【FURTHER STEPS ~市民社会の可能性~】  福井敦巳

Goedemorgen!!
2018 NPT PrepComがいよいよスタートしました!!👏
議長任命や前回会議の決定事項に関する合意手続きがされた後、各国政府の一般演説が行われました。
一般演説では、各国政府の会議全般での方針が述べられました。
今日、一日の会議の様子で自分が気になったキーワードは

○北朝鮮の核体制の放棄
○シリアにおける化学兵器使用

一点目の北朝鮮の核体制の放棄については各国の中でも意見が分かれていました。北朝鮮が核廃棄に前向きになったと評価する国々、これまでNPTを遵守しなかった事を非難する国々など、各国の間でも意見の乖離が見受けられました。二点目のシリアにおける化学兵器使用について、EU諸国やアメリカはシリアにおける化学兵器使用が国際規範を危うくしていると苦言を呈す文言が多くありました。
その点について、ロシア、アメリカ、シリアの三カ国で激しい討論が始まりました。
ロシア連邦政府は異議申し立てとして、「NPT会議であるのに、化学兵器使用に関する話を会議に持ち込むべきではない」「シリア政府は化学兵器使用をしていない」と反論しました。それに対して、アメリカはロシア批判で対抗。さらに、シリア政府もロシア政府に続いて「シリア政府は化学兵器使用を行っていない」と反論。アメリカはさらに「化学兵器使用があった」と反論。ロシア政府は最後に、「アメリカのシリアへの攻撃は侵略である」と批判しました。いずれも最近のニュースで話題になったばかりのテーマだったので、揺れる世界情勢の中で各国の立場や姿勢を目の当たりにすることができました。会議場でのやりとりの中での独特の雰囲気などは筆舌に表せないものもありますが、ロシアとアメリカのやりとりはとても緊迫していました。
明日も昨日に引き続き、各国の一般演説が始まるのでとても楽しみです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 


2018/04/26(木)   No.2【FURTHER STEPS ~市民社会の可能性~】  福井敦巳

ナガサキ・ユース6期生の福井です。
更新が遅くなってしまいました。
24~26日まで以下のような活動を行ってきました。

24日:一般討論演説傍聴
  ”The Trump nuclear doctrine: the Nuclear Posture Review’s threats to the NPT and humanity” …「トランプ大統領の核政策:NPRがNPTと人道に及ぼす脅威」
   ICRC訪問と博物館見学
   NGOサイドイベント presented by ユース 6th


25日:Women in the Nuclear Non-Proliferation Treaty…「NPTにおける女性の役割」
NGOによるステートメントMoving onwards from PrepCom …「NPT再検討会議を前進させるために」
   コスタリカ代表団との政府代表との対談
   Panel discussion on the nexus between the nuclear weapons ban treaty and Article VI of the on-Proliferation Treaty…「核兵器禁止条約とNPT6条の関係についてパネルディスカッション」


26日:ベルギー政府との対談
    平和首長会議
    高見沢大使との対談
    クラスター1傍聴

三日間の間にいろんな外交官の方やNGOの方からお話を聞き、自分たち自身も彼らに思いを伝えることも含め本当に様々な活動を行うことができました!!出来れば、一つ一つシェアしていきたいのですが、今回は中でも自分にとって印象的だったNGOプレゼンテーションについて紹介したいと思います。

会議期間中の間に、NGOが会議場にて演説を行う時間が今回は25日の午前中に設けられました。実際に会議場にてNGOがステートメントを述べるのはこの時間だけなのですが、各国政府と市民からの意見を共有するという点でとても重要な時間です。今回、長崎からの若者として世界の若者と協力してステートメントを作成する活動に私も協力させていただきました。

各国の学生と一つのステートメントを作るにあたって、学生個々人の強い思いをまとめるために議論を重ねました。私が今回の作成活動を通して最も心に残ったことがあります。それは、国籍も文化も価値観も違う若者が、核の非人道性というものを共有し、核なき世界を1つの共通目標として繋がることができたということです。作成途中のステートメントを初めて見た時、被爆者について言及する部分があったのは鳥肌が立ちました。被爆者に関する言及は長崎の自分たちが盛り込んだ文言ではなく、自分たちが言及する前にすでに他の国からのメンバーが盛り込んだものでした。私は、国境を超えて想いを共有している若者がここにいるのだという想いを込めて、以下のような文言を盛り込んでもらいました。

We are grateful and honored to have the opportunity to speak to you today on behalf of the youth. We stand before you representing voices that come from Bulgaria, China, Colombia, Egypt, France, Germany, Hungary, Italy, Japan, Kazakhstan, Netherlands, Republic of South Korea, Singapore, United Kingdom, United States of America, and Viet Nam. We are here not only for our nations, but for the common goal of making the world a safer place for all. NOW is the time for change. NOW is the time for us to come together regardless of our nationalities and borders. NOW, is the time for our generation to put an end to the nuclear age.

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 


2018/05/02(火)   No.3【FURTHER STEPS ~市民社会の可能性~】  福井敦巳

ナガサキ・ユース6期生の福井です。
先週はこれまでユースの活動の中でも全精力を尽くしたといっても過言ではないNGOサイドイベントでの自分たちの発表を行いました。

テーマは、「継承」
このテーマを1月に早々と決めたものの、「国籍も立場も価値観も違う人たちに自分たちに何が言えるのか?」ずっとモヤモヤを抱いていました。NGOルームで発表すると決まった時以来、発表の趣旨や構成を考えるため何度も議論を重ね、アメリカと中国と日本の学生にそれぞれが受けてきた歴史教育とはどのようなものかを調べるためのアンケート調査を行うなど、一番労力をかけて様々な取り組みを行いました。

準備をする中で私たちがたどり着いた最も言いたいことは、「核兵器の記憶を世界の記憶にしなければいけない」というものでした。アンケート調査を含めた準備を進める中で、私たちは原爆投下を考える時に自分たちの国の立場からのみ「原爆の記憶」をとらえることに問題意識を抱きました。それは各国における教育の在り方が大きく影響を及ぼしているように感じています。日本では原爆による被害に関する教育が学校教育の中で行われます。アメリカでは原爆の被害について教育の中で取り上げられにくく、アメリカが原爆投下した背景にある日本のアジア侵略に関する内容について学びます。中国ではアジア侵略の歴史について深く学び、原爆投下は自国の解放のきっかけとして取り上げられます。このような教育による認識の違いは、核廃絶に関する議論において障壁をもたらしていると感じます。

アジアの学生と議論をしたとき、彼らから日本が核廃絶を主張することに関して、自国の原爆による被害を主張しているように聞こえるといわれたことがありました。この経験から、国という枠組みの中で核兵器の記憶をとらえている限り、これを人類共通の課題とすることは難しいと考えました。

私は核兵器の非人道性を伝えたいだけなのであって、決して日本の被害の歴史を主張したいのではありません。核兵器が一度使われれば、グローバル化する世界の中でその影響は国境を越えて世界に影響を与えます。私たちは長崎からジュネーブに来て核兵器の問題と向き合っていますが、この問題に取り組むベースは全く変わりません。私は核の非人道性というものを世界の人と共有し、それを無くすために世界の人々と協力するためにいる。シンプルですが、この当たり前のことを長崎の若者として共有したいという思いを込めて、今回の発表を行いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 


2018/05/03(水)   No.4【FURTHER STEPS ~市民社会の可能性~】  福井敦巳

残りの日も充実したものにしていきたいと思います!!昨日の活動は以下の通りです。
・会議傍聴(クラスターⅢ … 原子力の平和利用について)・オーストラリア政府との対談
・会議傍聴(クラスターⅢ … NPT review cycleの在り方について)

昨日は久しぶりに会議傍聴がしっかりとできた一日でした。
先週は発表のための準備であったり、別の活動が重なっていたりしてなかなか時間がとれていませんでした。なので、今回は会議をメインに書きたいと思います。

まず、原子力の平和利用に関して。NPTでは核軍縮や不拡散に関する議論が目立ちますが、三本柱の一つとなる原子力の平和利用についてもとても重要なテーマとなっています。特に、発展途上の国々にとっては自国の発展に関わるとても重大なテーマとなります。
今回のクラスターⅢの各国のステートメントを通して、多くの国から原子力の平和利用を進めていきたいという声が多く出てきていました。

さらに、クラスターⅢの項目に入ったのが「NPT review cycleの在り方」についてでした。1995年にNPTが無期限延長されてから、条約の運用状況の振り返りであったり、今後の方向性に関する議論を重ねてきました。しかし,,,あまり進まない最近の核軍縮。さすがに最近の核保有国の姿勢に関して、非核保有国は不満を溜めこんでいます。さらに、再検討会議の三つの準備会合においても、生産的な議論がなされているとは言えず、最近は同じ議論が続いているように見えます。
この状況に対して、多くの国がNPT再検討会議での議論の在り方であったり、そのための事前の準備であったり、振り返りなどに関して改善を図りたいという動きが実際に形となりました。多くの国が2020年に向けて「NPT review cycleの在り方」を重要なテーマとしていかなければならないと述べていたので、今後の動向に注目です。

以上、ジュネーブから福井の報告でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

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