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米国の核戦力一覧

【概要】
進行中の核兵器体系の近代化計画のベースは、オバマ政権(2009~17年)が始めたもので、保有する7種類の巡航ミサイル弾頭・核爆弾を各1種類に、また2種類の大陸間弾道ミサイル(ICBM)弾頭と3種類の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)弾頭を3種類の共用弾頭に作りかえて予備弾頭を大幅に減らす計画である(NNSA 2018)。トランプ政権(2017~21年)はこの計画を引き継ぎ、戦略原潜や戦略爆撃機のリプレイスなどが追加され、2019~28会計年度の10年間に4.940億ドルが投入される見込み(Congressional Budget Office 2019)であり、今後30年間の費用は1.7兆ドルと見積もられている(Arms Control Association 2018)。
 
さらに、トランプ政権は、2018年に「核態勢見直し(NPR)」を改め、局地攻撃を想定した新型の低威力核弾頭の開発を盛り込み、核兵器使用の敷居を低くし、安全保障における核兵器の役割を拡大する政策を採用した。すでにSLBMのW76-1弾頭を8キロトンの低威力に改造したW76-2弾頭の製造が開始され(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2020)、2020年2月、戦略原潜「テネシー」(SSBN-734)に配備された(U.S. Department of Defense2020, FAS Strategic Security Blogs)。2021年度核兵器予算には、次世代のSLBM弾頭とみられる新型のW93弾頭開発計画の予算枠を盛りこみ(NNSA 2020-1)、さらに今後、20年間の新型核弾頭プロジェクトを倍増する計画(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1, NNSA 2020-2)や、長期的には海洋発射核巡航ミサイル(SLCM)など、先制使用の恐れが高まる核兵器の開発が計画されていた。このようにトランプ政権は、元々の近代化計画にはなかった新型核弾頭の開発を進めていたことが明らかになっている。
 
こうした状況の下で、2021年1月にバイデン政権が誕生した。バイデン新政権の核兵器政策はいまだ確定していないが、トランプ政権のNPRを修正しようとする兆しがみられる。民主党が多数派を占めた議会では、2020年12月、下院歳出委員会において、2021年の国防予算でトランプ政権の新型核兵器開発の柱の一つであるW93プログラムへの予算要求が拒否された(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)。また、2021年3月3日、バイデン政権が発表した「国家安全保障戦略に関する暫定指針」(The White House 2021)では、「国家安全保障戦略における核兵器の役割を減らすための措置を講じる」との方針が明らかにされた。指針では、核政策について「費用のかかる軍拡競争を回避し、軍備管理のリーダーとしての信頼を再確立する。そのため、ロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)(U.S. Department of State 2021-1)を延長するために迅速に行動した。可能であれば、新しい軍備管理の取り決めも追求する」と述べられている。これらの動きからは、バイデン政権がトランプ政権の核政策を修正し、核軍縮に取り組もうとする意図が見えており、今後の動向が注目される。
 
現在、米国は、800基の弾道ミサイルと航空機に約3,800発の核弾頭を保有しており、昨年と同数である。このうち作戦配備の核弾頭数は、戦略核1,700発と欧州配備の非戦略核100発の計1,800発(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-2)であり、昨年より50発増加している。作戦配備の戦略核弾頭の内訳は、ICBM 400発、SLBM 1,000発(昨年より100発増)、及び爆撃機など航空機搭載400発(昨年より50発減)である。作戦配備の戦略核弾頭1,700発は、新STARTで公表されている作戦配備の戦略核1,357発 (2021年3月1日現在)(U.S. Department of State 2021-1)より多い。この要因の一つは、新STARTでは爆撃機搭載の核弾頭を1機につき1個と数えており、爆撃機が配備されている基地に存在するすべての弾頭を数えていないことによる。この他に約2,000発(昨年より50発減)の作戦外貯蔵があり、作戦配備1,800発との合計3,800発が軍用小計となる。これに加えて約1750発の退役・解体待ち弾頭(昨年より250発減)があり、総計5,550発であり、総計では昨年より250発減少となっている。
 
米国の核戦力は、十分とは言えないが、核保有国の中では最も透明性が高いとされてきた。オバマ政権下、2010年5月に発表されたファクトシートは、2009年9月時点での備蓄核弾頭を5,113発としている(U.S. Department of Defense 2010)。その後、2014年からはほぼ毎年アップデートされ、最新の公表 (2018年3月)は、2017年9月末時点で3,822発であった(U.S. Department of Defense 2018)。8年間で1,291発が削減されたことになる。しかし、全米科学者連盟(FAS)が行った2018年9月末時点の備蓄核弾頭数/解体弾頭数の公開請求(2018年10月1日)に対し、国防総省は2019年4月、理由を明らかにしないまま公開できないと回答した(Aftergood, Steven 2019)。これは、トランプ政権における備蓄核弾頭数や解体弾頭数を公表しない方針の影響と考えられる。バイデン政権が、この姿勢を改めるか否か注視する必要がある。
 
米国は包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准しないまま未臨界核実験を続けている。トランプ政権下でも、実物と実質的に同一設計の小型版の容器を用いて2017年12月に「ベガ」(Maskaly, Garry R. 2018)、2019年2月に「エディザ」(LLNL 2019)、2020年11月に「ナイトシェードA」(LLNL 2020)が実施された。
 
また米国が実施したICBMミニットマンIIIの発射テストは2020年に計4回(Space Launch Reports 2021)であった(2019年は計4回(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2020-1、Space Launch Reports 2020))。一方、SLBMトライデントIIの発射テストは2020年に計2回行われた(Gady, Franz-Stefan 2020、Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)(2019年は計5回(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2020-1)であった)。なお、2019年8月18日、12月12日の2回、中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されていた地上発射型中距離ミサイル(GLCM)の発射実験が行われた(U.S. Department of Defense 2019)。

  赤数字は昨年から変更があった弾頭数です。 2021.6.1現在
名称ミサイル/爆弾一つあたりの弾頭数核弾頭数核弾頭の種類核弾頭の威力(キロトン)配備開始年備考
作戦配備
ICBM
ミニットマンIII  Mk-12A a)2001200W783351979
ミニットマンIII  Mk-21/SERV2001200W873002006
大陸間弾道ミサイル(ICBM)小計4004001)
SLBM
トライデントII D5  Mk-4A b)1353〜6590W76-11002008オハイオ級原潜に搭載 c)
トライデントII D5  Mk-4A?1〜225W76-2 2)82019
トライデントII D5  Mk-5853〜6384W884551990
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)小計2201,0003)
爆撃機など航空機搭載
巡航ミサイルd)2001200W80-1
5-1501961B-52Hに搭載 g)
戦略核爆弾 e)1001100B61-7
B61-11
B83-1
10–360
400
low–1,200
1985
1997
1993
B-2Aに搭載 h)
非戦略核・空軍航空機搭載兵器 f)1001100B61-3
B61-4
0.3–170
0.3–50
19794)
爆撃機など航空機搭載小計4004005)
作戦配備合計1,0201,8006)
作戦外貯蔵
ICBM4007)
SLBM9208)
爆撃機など航空機搭載
戦略爆撃機搭載兵器55015509)
非戦略核1301130B61-3/-410)
爆撃機など航空機搭載小計680680
作戦外貯蔵合計2,00011)
退役・解体待ちなど1,75012)
全保有数5,550

 

【脚注】
1)米国は新START履行完了時のICBM配備数を400基とすることを公表していた(U.S. Department of Defense 2014)。実際に2019年7月1日時点で398基のICBMが配備されていることを公表した(U.S. Department of State 2019)。ミニットマンIII Mk-12AミサイルはW78弾頭を最大で3発装填していたが、この間に単弾頭化が進められ、2014年には単弾頭化が完了したと報道(NTI 2014されているので、配備弾頭数を400発とする。これは最新の見積り(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)とも合致している。

2)2019年2月22日、W76-1弾頭を8キロトンの低威力に改造したW76-2弾頭の第1生産ユニットがパンテックス・プラントに完成した。25発のW76-2が19会計年度末までに海軍へ引き渡された(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)

3)米国は新START履行完了時のSLBM配備数を240基とすることを公表していた(U.S. Department of Defense 2014)。そのためには常時、作戦配備される12隻の戦略原潜の各発射管を24本から20本へ削減する必要があった。2017年末までに削減は完了し、配備ミサイル数は240基となった(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2019)。2019年7月1日時点での新STARTデータ(U.S. Department of State 2019)では、配備SLBMは209基とされているが、弾頭数は直接には記載されていない。最新の見積り(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)により、作戦配備のSLBMは、2020年新STARTデータ(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1、Kristensen, Hans 2020)を参考に1,000発とした。これは、昨年までの900発より100発多い。W88弾頭384発はすべて作戦配備とみられる。また注4に示すようにW76-1を改造したW76-2が約25発生産された。したがって、W76-1弾頭の配備数は、1000発からW88の384発、及びW76-2の25発を差し引いて約590発とした 。Mk-4AとMk-5の各ミサイル数は、SLBM 220基を弾頭数に応じて按分した。

4)これらはベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコ5か国に配備されている(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)が、内訳は不明である。

5)作戦配備となっている爆撃機割り当ての戦略核は約300発、非戦略核は100発と見積もっている。核搭載可能な爆撃機は、B-2Aが20基、B-52Hが46機とみられる(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)。B-2Aは核爆弾を最大で16発搭載できるので、計320発を割り当てる。B-52Hは最大20発の巡航ミサイルを搭載できるが、運用状況などを考えて割り当てを計530発とする。これらのうち約100発 の核爆弾と約200発の巡航ミサイルが作戦配備と見られている。一方、NATO軍用として非戦略核100発がヨーロッパ5か国の空軍基地に配備されている。

6)作戦配備の最新の見積もりにならった(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-2)。戦略核の作戦配備総数は、ICBM搭載分400発、SLBM搭載分1,000発、及び爆撃機割り当て分300発、計1,700発と推算した。

7)ミニットマンIII Mk-12A ミサイルを単弾頭化したことで余剰となったW78弾頭。

8)作戦外貯蔵の総数2,000発から、作戦外貯蔵のICBM搭載分400発、戦略爆撃機割り当て分550発、及び、非戦略核130発を引いたもの。オーバーホール中の2隻のオハイオ級原潜搭載分(ミサイル20基、弾頭約170発)、W76-1への置き換えが完了したW76-0弾頭のうち数百発がこの中に含まれる。

9)戦略爆撃機に割り当てられている核兵器のうち、空軍基地には置かれずにニューメキシコ州カートランド空軍基地にある中央保管庫に貯蔵されているもの(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1)

10)ニューメキシコ州カートランド空軍基地にある中央保管庫に貯蔵されている。B61-3,B61-4の核爆弾のみで、B61-10は2016年9月末にすべて退役した(NNSA 2017)。ヨーロッパ以外で同盟国を支援するために戦闘爆撃機へ搭載する可能性がある。

11)2018年3月、国防総省が、2017年9月末時点における配備及び作戦外貯蔵の核弾頭の合計を3,822発と公表した(U.S. Department of Defense 2018)。その後の若干の退役を勘案してこの数を3,800発と見積もり、そこから配備弾頭数1,800発を差し引いて作戦外貯蔵を2,000発とした(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-2)

12)2017年1月発表のファクトシート(The White House 2017)は2016年9月末時点で約2,800発が退役・解体待ちであるとしていた。その後、2017年9 月末までに354発が解体された(The U.S. Department of Defense 2018)。その後の解体による減少、及び退役による増加を鑑み、現在の退役・解体待ちを1,750発とした。この他に、解体弾頭から出た一次爆発用プルトニウムピット20,000個と二次爆発部分4,000個がパンテックス・プラント(テキサス 州)、Y-12プラント(テネシー州)に貯蔵されていると見られる(Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-2)
 
 
【出典】
Aftergood, Steven 2019: “Pentagon Blocks Declassification of 2018 Nuclear Stockpile, “Federation of American Scientists, Secrecy News, April 17, 2019.
https://fas.org/blogs/secrecy/2019/04/stockpile-2018/(2021.5.3アクセス)
 
Arms Control Association 2018: “U.S. Nuclear Modernization Programs,” August, 2018.
https://www.armscontrol.org/factsuheets/USNuclearModernization (2021.5.3アクセス)
 
Congressional Budget Office 2019: “Projected Costs of U.S. Nuclear Forces, 2019 to 2028,” January, 2019.
https://www.cbo.gov/system/files/2019-01/54914-NuclearForces.pdf (2021.5.3アクセス)
 
FAS Strategic Security Blogs 2020: US Deploys New Low-Yield Nuclear Submarine Warhead,
https://fas.org/blogs/security/2020/01/w76-2deployed/ (2021.5.3アクセス)
 
Gady, Franz-Stefan 2020: “US Submarine Test Fires Ballistic Missile,” The Diplomat, May 9, 2020.
https://thediplomat.com/2020/02/us-navy-ohio-class-sub-test-launches-ballistic-missile/ (2021.5.3アクセス)
 
LLNL 2019: Subcritical experiment captures scientific measurements to advance stockpile safety,” May24,2019.
https://www.llnl.gov/news/subcritical-experiment-captures-scientific-measurements-advance-stockpile-safety (2021.5.3アクセス)
 
LLNL 2020: “Operational and Mission Highlights A Monthly Summary of top Achievements November 2020,” Dec18, 2020.
https://permalink.lanl.gov/object/tr?what=info:lanl-repo/lareport/LA-UR-20-30359 (2021.5.3アクセス)
 
Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2019 : “US nuclear forces, 2019,” Bulletin of the Atomic Scientists, 75:3, 122-134,
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00963402.2019.1606503 (2021.5.3アクセス)
 
Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2020: “US nuclear forces, 2020,” Bulletin of the Atomic Scientists, 76-1,46-60,
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/00963402.2019.1701286?needAccess=true (2021.5.3アクセス)
 
Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-1: “US nuclear forces, 2021,” Bulletin of the Atomic Scientists, 77-1,43-63,
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/00963402.2020.1859865?needAccess=true (2021.5.3アクセス)
 
Kristensen, Hans M. & Korda, Matt 2021-2: “Status of World Nuclear Forces,” Federation of American Scientists, March 2021.
https://fas.org/issues/nuclear-weapons/status-world-nuclear-forces/ (2021.5.3アクセス)
 
Kristensen, Hans 2020: “At 11th Hour, New START Data Reaffirms Importance of Extending Treaty,” Federation of American Scientists, Oct.1, 2020. https://fas.org/blogs/security/2020/10/new-start-2020_aggregate-data/ (2021.5.3アクセス)
 
Maskaly, Garry R. 2018: “Vega & the Lyra Series,” SSAPQuarterly, Vol.8 March, 2018.
https://inpp.ohio.edu/~meisel/assets/file/SSAPQuarterlyVolume8.pdf (2021.5.3アクセス)
 
NNSA 2017: “Fiscal Year 2018 Stockpile Stewardship and Management Plan,” November, 2017.
https://www.nukewatch.org/importantdocs/resources/fy18ssmp_final_november_2017.pdf (2021.5.3アクセス)
 
NNSA 2018: “Fiscal Year 2019 Stockpile Stewardship and Management Plan,” October, 2018.
https://www.energy.gov/sites/prod/files/2018/10/f57/FY2019%20SSMP.pdf (2021.5.3アクセス)
 
NNSA 2020-1: “FY 2021 Presidential Budget for NNSA Released,”
https://www.energy.gov/nnsa/budget (2020.5.13アクセス)
 
NNSA 2020-2: “Fiscal Year 2021 Stockpile Stewardship and Management
Plan – Biennial Plan Summary.” December.
https://www.energy.gov/sites/prod/files/2020/12/f82/FY2021_SSMP.pdf (2020.5.13アクセス)
 
NTI 2014: “U.S. Eliminates Multi-Warheads on All Ground-Based Nuclear Missiles,” June19, 2014.
https://www.nti.org/gsn/article/us-pulls-multiple-warheads-all-nuclear-missiles/ (2020.5.13アクセス)
 
Space Launch Report 2020: “2020 Major Suborbital Log,”
http://www.spacelaunchreport.com/log2019.html#log2 (2021.5.3アクセス)
 
Space Launch Report 2021: “2021 Major Suborbital Log,”
http://www.spacelaunchreport.com/log2020.html#log2 (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of Defense 2010: “Fact Sheet Increasing Transparency in the U.S. Nuclear Weapons Stockpile,“ May 3, 2010.
https://dod.defense.gov/Portals/1/features/defenseReviews/NPR/10-05-03_Fact_Sheet_US_Nuclear_Transparency__FINAL_w_Date.pdf (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of Defense 2014: “Fact Sheet on U.S. Nuclear Force Structure under the New START Treaty,” April 8, 2014.
https://archive.defense.gov/documents/Fact-Sheet-on-US-Nuclear-Force-Structure-under-the-New-START-Treaty.pdf (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of Defense 2018: “Stockpile Numbers: End of Fiscal Years 1962‒2017,”
https://open.defense.gov/Portals/23/Documents/frddwg/2017_Tables_UNCLASS.pdf (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of Defense 2019: IMMEDIATE RELEASE:DOD Conducts Ground Launch Cruise Missile Test,
https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/1937624/dod-conducts-ground-launch-cruise-missile-test/ (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of Defense 2020: IMMEDIATE RELEASE、Statement on the Fielding of the W76-2 Low-Yield Submarine Launched Ballistic Missile Warhead、Feb.4,2020
https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/2073532/statement-on-the-fielding-of-the-w76-2-low-yield-submarine-launched-ballistic-m/ (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of State 2019: “New START Treaty Aggregate Numbers of Strategic Offensive Arms, Fact Sheet,” July1, 2019.
https://www.state.gov/new-start-treaty-aggregate-numbers-of-strategic-offensive-arms-10/ (2020.5.13アクセス)
 
U.S. Department of State 2021-1: “New START Treaty Aggregate Numbers of Strategic Offensive Arms of the United States and the Russian Federation, February 2011 – September 2020”, March 5,2021,
https://www.state.gov/new-start-treaty-aggregate-numbers-of-strategic-offensive-arms-of-the-united-states-and-the-russian-federation-february-2011-september-2020/ (2021.5.3アクセス)
 
U.S. Department of State 2021-2: “New START Treaty Aggregate Numbers of Strategic Offensive Arms, Fact Sheet”, April.1, 2021,
https://www.state.gov/new-start-treaty-aggregate-numbers-of-strategic-offensive-arms/ (2021.5.3アクセス)
 
The White House 2017: Fact Sheet: The Prague Nuclear Agenda, Jan. 11, 2017.
https://obamawhitehouse.archives.gov/the-press-office/2017/01/11/fact-sheet-prague-nuclear-agenda (2021.5.3アクセス)
 
The White House 2021: Interim National Security Strategic Guidance, March 3, 2021.
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2021/03/NSC-1v2.pdf (2021.5.3アクセス)


 

 

 


a)大陸間弾道ミサイル

名称 : ミニットマンⅢ
推進 : 3段式固体燃料
核弾頭数 : 最大3発
発射台 : 固定式サイロ
仕様 : 全長18m、直径1.7m、重量32トン
射距離 : 9,600㎞以上
半数命中半径 : 110m

 

 

 


b)潜水艦発射弾道ミサイル

名称 : トライデントⅡD5
推進 : 3段式固体燃料
核弾頭数 : 最大8発
仕様 : 全長13.4m、直径1.85m、重量59トン
射距離 : 6,500㎞
半数命中半径 : 120m
搭載潜水艦 : オハイオ級戦略原子力潜水艦

 

 

 


c)戦略原子力潜水艦

: オハイオ級
水中速度 : 25ノット(時速46㎞)
発射管 : 24基
仕様 : 全長171m、幅13m、水中排出量16,600トン
現有艦数 : 14隻
   

 

 

 


d)空中発射巡航ミサイル

名称 : AGM-86
射距離 :  2,500㎞
仕様 : 全長6.29m、直径0.62m、重量1.4トン

 

 

 


e)戦略核爆弾

名称 : 無誘導爆弾
射距離 : 
仕様 : 
搭載機 : B-2Aスピリッツ
   

 

 

 


f)航空機搭載戦術核兵器

名称 : 無誘導爆弾B61-3、B61-4
仕様 : 全長3.56m、直径0.33m、重量0.32トン
搭載機 : F-15E、F-16、トルネード
備考 : ヨーロッパ配備、NATO軍と共有
   
   

 

 

 


g)戦略爆撃機

名称 : B-52Hストラトフォートレス
最大速度 : 1,200㎞/h
仕様 : 全長48.5m、翼幅56.4m
航続距離 : 16,000㎞
搭載兵器 : 巡航ミサイルAGM-86 を20発搭載
現有機数 : 93機(核任務:44機)

 

 

 


h)戦略爆撃機

名称 : B-2Aスピリット
最大速度 : 1,010km/h
仕様 : 全長21m、翼幅52m(ステルス機)
航続距離 : 11,100㎞
搭載兵器 : 戦略核爆弾を16発搭載
現有機数 : 20機(核任務:16機)

 

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