Print Friendly and PDF

国連総会第一委員会
2013年10月21日
核兵器の人道的結果に関する共同声明
ピーター・ウールコット豪国連大使・軍縮大使による演説
<暫定訳>

 
議長、

私は、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フィンランド、ドイツ、イタリア、日本、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スペイン、スウェーデン、トルコを代表して発言しています。私たちは、多くの国を代表してニュージーランドが発表した、核兵器使用のもたらす壊滅的な人道的結果に関する声明を歓迎いたします。

核兵器爆発がもたらす、即時の、ならびに長期にわたる壊滅的な人道的影響が明白な懸念であることは、2010年NPT再検討会議の最終文書においてすべての国家にその旨認められたことからも明らかです。本年初頭にオスロで開催された核兵器の人道的影響に関する会議においてもこの点はあらためて明らかにされました。

このことが、核兵器のない世界という共通目標を達成し維持することへの私たちの確固たる誓約を、私たちが切迫感をもって再確認する理由であります。

この目標を達成することは、すべての国における高いレベルの政治的意思を要することでありますが、なかでも核武装国家にその期待の多くがかかっています。

そのことは、2010年NPT行動計画の履行を通じたものを含め、効果的な核軍縮に向けた我々の実際的かつ持続的な努力の重要性を証明するものです。核兵器そのものを禁止することは、核兵器保有国の実質的かつ建設的な関与なくては、また、核兵器をめぐる議論において安全保障と人道性という両面を認識することなくては、その廃棄を保証するものではありません。

この目標の達成には、核兵器の使用を防ぎ、それらの垂直・水平拡散を防ぎ、核軍縮を達成するべく、すべての国家が力を合わせることが不可欠です。その手段としてはNPT上の目標を実施し、その普遍的適用を達成することが含まれます。

私たちは、すべての国家に対し、軍縮・不拡散の目的の相互強化に寄与するような、実際的かつ効果的な措置に明確な焦点を絞った適切な議論の場における積極的かつ建設的な参加を奨励します。

私たちのすべてならびに次世代のために、核兵器のない、より安全な未来を確実なものとする最大の好機をもたらすべく、私たちは核軍縮・不拡散に関するあらゆる努力を強化するという自らの誓約を継続すべきであると私たちは確信しています。

私たちは人道問題に関するフォローアップ会議を開催するとしたメキシコの提案を歓迎し、すべての国家がその会議に参加することを奨励します。

ご清聴ありがとうございました。

 (暫定訳:長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA))

このページのトップへ

  • nu-nea_project2021-2023
  • 北東アジアの平和と安全保障に関するパネル(PSNA)
  • J-PAND
  • RECNA図書
  • 「被爆の実相の伝承」のオンライン化・デジタル化事業ウェブサイト
  • 第2回オピニオン賞
  • YouTube共通チャンネル
  • YouTubeユース動画再生リスト
  • 世界の核弾頭データ
  • 世界の核物質データ
  • ニューズレター
  • ポリシーペーパー
  • レクナの目
  • Monitor BLOG
  • 市民データベース
  • 核兵器廃絶長崎連絡協議会
  • ナガサキ・ユース代表団
  • RECNAアクセス