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米国の核戦力一覧

2014年8月1日現在
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名称 ミサイル
/爆弾
1つあたり
の弾頭数
核弾頭数 核弾頭の種類 核弾頭の威力
(キロトン)
配備開始年 備考
作戦配備 1,218 2,080 1)
大陸間弾道ミサイル(ICBM) 450 450 2)
  ミニットマンIII大陸間弾道ミサイル
名称    :ミニットマンIII
推進    :3段式固体燃料
核弾頭数  :最大3発
発射台   :固定式サイロ
仕様    :全長18m,直径1.7m,重量32ton
射距離   :9,600km 以上
半数命中半径:110m
a) Mk-12A
200 1 250 W78 335 1979
 ミニットマンIII  Mk-21/SERV 250 1 250 W87 300 2006
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM) 288 1,152 3)
  トライデントII D5潜水艦発射弾道ミサイル
名称    :トライデントII D5
推進    :3段式固体燃料
核弾頭数  :最大8発
仕様    :全長13.4m,直径1.85m,重量59ton
射距離   :6,500km
半数命中半径:120m
搭載潜水艦 :オハイオ級戦略原子力潜水艦
b) Mk-4
67 4 268 W76 100 1992 オハイオ級原潜に搭載戦略原子力潜水艦
型     :オハイオ級
水中速度  :25ノット(時速46km)
発射管   :24基
仕様    :全長171m,幅13m,水中排水量16,600ton
現有艦数  :14隻
c)
 トライデントII D5  Mk-4A 125 4 500 W76-1 100 2008
 トライデントII D5  Mk-5 96 4 384 W88 455 1990
爆撃機など航空機搭載 480 480 4)
  巡航ミサイル空中発射巡航ミサイル
名称    :AGM-86
射距離   :2,500km
仕様    :全長6.29m,直径0.62m,重量1.4ton
搭載機   :B52-H ストラトフォートレス
d)
200 1 200 W80-1 5–150 1961 B-52Hに搭載戦略爆撃機
名称    :B-52H ストラトフォートレス
最大速度  :1,200km/h
仕様    :全長48.5m,翼幅56.4m
航続距離  :16,000km
搭載兵器  :巡航ミサイルAGM-86を20発搭載
現有機数  :93機(核任務:44機)
f)
  戦略核爆弾戦略核爆弾
名称    :無誘導爆弾
射距離   :
仕様    :
搭載機   :B-2A スピリッツ
e)
100 1 100 B61-7
B61-11
B83-1
10–360
400
low–1,200
1985
1997
1993
B-2Aに搭載戦略爆撃機
名称    :B-2A スピリット
最大速度  :1,010km/h
仕様    :全長21m,翼幅52m (ステルス機)
航続距離  :11,100km
搭載兵器  :戦略核爆弾を16発搭載
現有機数  :20機(核任務:16機)
g)
  非戦略核・空軍航空機搭載兵器航空機搭載戦術核兵器
名称    :無誘導爆弾 B61-3,B61-4
仕様    :全長3.56m,直径0.33m,重量0.32ton
搭載機   :F-15E,F-16,トルネード
備考    :ヨーロッパ配備、NATO軍と共有。
h)
180 1 180 B61-3
B61-4
0.3–170
0.3–50
1979 5)
作戦外貯蔵 2,680 6)
ICBM 410
SLBM 1,152
爆撃機など航空機搭載 1,120 1,120
 戦略爆撃機搭載兵器 800 1 800 7)
 非戦略核 320 1 320 B61-3/-4/-10 8)
退役・解体待ちなど 〜2,550 9)
全保有量 7,310 10)
【脚注】
1) 最新の見積もり(Kristensen, Hans M. 2014-1)では戦略核弾頭数を1,920発としているが、ミニットマンⅢの単弾頭化が完了したこと(Global Security Newswire 2014)を加味して1900発とする。この数は、新STARTで登録されている2014年3月1日現在、作戦配備の戦略核1,585発(U.S. Department of state 2014-3)より多い。この要因は、新STARTでは爆撃機の核弾頭を1機につき1個と数えること、及び爆撃機の配備されている基地に存在する弾頭を数えていることによる。また、新STARTでは、弾頭については総数のみが示されているだけである。ICBMやSLBMのミサイル基数から弾頭数を推測することになる。
2) 作戦配備に関する見積もり(Kristensen, Hans M. 2012-2)ではミサイル450基、核弾頭数500発としている。新STARTデータ(U.S. Department of state 2014-3)では、14年3月1日現在、449基のICBMが配備されているとされるが弾頭数は不明である。単弾頭化が完了したとの報道(Global Security Newswire 2014)があるので450発とした。一方で米国は新START履行完了時のICBM配備数を400基とすると公表した(U.S. Department of Defense 2014)。
3) 作戦配備に関する見積もり(Kristensen, Hans M. 2012-2)ではミサイル288基、1基当たりの弾頭数4で核弾頭数は1,152発としている。オハイオ級原潜数は14隻であるが、常時2隻はオーバーホール中で、原潜12隻に搭載。ミサイル数は12隻×24発射管=288基。14年3月1日の新STARTデータ(U.S. Department of state 2014-3)では、SLBMは、シルバーデール基地に144基、キングスベイ基地に96基、計240基配備とされる。弾頭数は不明確で、総数1,585発からICBM450–500発、爆撃機換算分89発を差し引いて、996–1,046発と推定される。しかし新STARTの弾頭数は作戦状況によって日々変わるものと考えられ、ここでは従前と同数の1,152発とした。一方で米国は新START履行完了時のSLBM配備数を240基とすると公表した(U.S. Department of Defense 2014) 。
4) 航空機搭載分の核兵器は約1,600発で、作戦配備480発、作戦外貯蔵1,100発とみられる。戦略爆撃機搭載分の巡航ミサイル及び戦略核爆弾は約1,100発であるが、約800発が2ヶ所の中央保管庫に貯蔵されている。残り300発が戦略爆撃機の配備基地に保管されているが、有事の際には数日で搭載可能となる(Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2013)。
5) 180発がNATO軍用としてヨーロッパ5か国(ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコ)の6か所の空軍基地に配備(Kristensen, Hans M. 2014-2)。一方、攻撃型原潜に搭載されていたトマホークミサイルは退役し、弾頭はすべて解体されたことが公表された(U.S. Department of State 2014-1)。
6) 常時オーバーホール中の2隻のオハイオ級原潜搭載分(ミサイル48基、弾頭192発)。数100の核爆弾と巡航ミサイル、戦略核の7.5%とみられる予備150発などが中央貯蔵されている。作戦配備に関す見積もり(Kristensen, Hans M. 2012-2)では作戦外貯蔵の戦略核弾頭として、ICBM350発、SLBM1,152発、爆撃機搭載700発、非戦略核300発の計2,500発としていた。最新の見積もり(Kristensen, Hans M. 2014-1)では、作戦外貯蔵の戦略核弾頭2,360発、非戦略核300発としている。この背景には、2014年4月29日、米政府が発表したファクトシート(U.S. Department of State 2014-2)で、2013年9月30日現在における配備及び作戦外貯蔵の核弾頭の合計を4804発と公表したことがある。これは、退役作業の遅れによると考えられることから、作戦外貯蔵の戦略核を140発、上方に修正した。ただし、種類が不明のため、ここでは、SLBMに変動はないとし、140発を現有数の比で按分してICBMに40発、爆撃機搭載に100発とした。さらにICBMの単弾頭化分20発と非戦略核の配備数の削減分20発を作戦外貯蔵に加えた。
7) ニューメキシコ州カートランド空軍基地とネバダ州ネリス空軍基地にある中央保管庫に貯蔵されている。脚注6)の理由により、前回より100発増えている。
8) おそらくニューメキシコ州カートランド空軍基地とネバダ州ネリス空軍基地に保管。B61-3,B61-4及び作戦配備から外されたB61-10、それぞれ約100発と見られる。
9) この他に、解体弾頭から出た一次爆発用プルトニウムピット20,000発と二次爆発部分5,000発をパンテックス・プラント(テキサス州)、Y-12プラント(テネシー州)に貯蔵しているとされる(Kristensen, Hans M. 2014-1)。
10) 2010年5月3日、米政府は、保有核兵器に関するファクトシートを発表(U.S. Department of Defense 2010)し、2009年9月30日現在、備蓄核弾頭は5,113発であること、及びその数の年毎の変遷を明らかにした。これは、新START条約の発効後の追加的削減の追求にとって重要であるとの認識に基くものである。さらに2014年4月29日、同データをアップデート(U.S. Department of state 2014-2)し、2013年9月30日現在、4804発とした。本表で、これに相当する全貯蔵量から「退役・解体待ち」を差し引いた貯蔵数4760発は、時期のずれを考慮すれば、政府発表と相当程度、符合している。
【出典】
Global Security Newswire 2014: “U.S. Eliminates Multi-Warheads on All Ground-Based Nuclear Missiles,”http://www.nti.org/gsn/article/us-pulls-multiple-warheads-all-nuclear-missiles/ (2014.7.1アクセス)
Kristensen, Hans M. 2012-1: “Non-Strategic Nuclear Weapons,” Federation of American Scientists, Special Report No. 3, May, 2012.
Kristensen, Hans M. 2012-2: “Trimming Nuclear Excess -Options for Further Reductions of U.S. and Russian Nuclear Forces,” Federation of American Scientists, Special Report No. 5, December, 2012.
Kristensen, Hans M. 2013: “Capabilities of B61-12 Nuclear Bomb Increase Further,” (October 30), http://blogs.fas.org/security/2013/10/b61-12hearing/ (2013.11.1アクセス)
Kristensen, Hans M. 2014-1: “Status of World Nuclear Forces,” Federation of American Scientists, 2014. http://fas.org/issues/nuclear-weapons/status-world-nuclear-forces/ (2014.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. 2014-2: “B61-12: The New Guided Standoff Nuclear Bomb,” http://fas.org/programs/ssp/nukes/publications1/Brief2014_PREPCOM2.pdf(2014.5.7アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
Norris, Robert S. & Kristensen, Hans M. 2009: “U.S. nuclear warheads, 1945–2009,” Bulletin of the Atomic Scientists, July/August, 2009.
U.S. Department of Defense 2010: “Fact Sheet Increasing Transparency in the U.S. Nuclear Weapons Stockpile,” http://www.defense.gov/npr/docs/10-05-03_fact_sheet_us_nuclear_transparency__final_w_date.pdf
U.S. Department of Defense 2014: “Fact Sheet on U.S. Nuclear Force Structure under the New START Treaty,” (April 8), http://www.defense.gov/documents/Fact-Sheet-on-US-Nuclear-Force-Structure-under-the-New-START-Treaty.pdf
U.S. Department of State 2014-1: “Report of the United States of America Pursuant to Actions 5, 20, 21 of the 2010 Nuclear Non-Proliferation Treaty Review Conference Final Document,” (April 29), https://unoda-web.s3.amazonaws.com/wp-content/uploads/2014/04/US-Report-2014-May1.pdf
U.S. Department of State 2014-2: “Fact Sheet Transparency in the U.S. Nuclear Weapons Stockpile,” (April 29), http://www.state.gov/t/avc/rls/225343.htm
U.S. Department of state 2014-3: “New START Treaty Aggregate Numbers of Strategic Offensive Arms, Fact Sheet,” (July 1), http://www.state.gov/t/avc/rls/228652.htm; ” Categories of Data Pertaining to Strategic Offensive Arms,” 06 25 14 NST Unclass Data as of Mar 01 2014.pdf
©RECNA 核弾頭データ追跡チーム

 

a) 大陸間弾道ミサイル LGM-30G
名称: ミニットマンIII
条約上の名称: Minuteman III
推進: 3段式固体燃料
発射台: 固定式サイロ
核弾頭数: 最大3発
搭載弾頭 W78,W87
仕様: 全長18 m,直径1.67 m,重量32.2 ton
射距離: 9,600 km以上
半数命中半径: 110 m
配備基地: ワイオミング州F.E.ワーレン空軍基地
モンタナ州マルムストローム空軍基地
ノースダコタ州マイノット空軍基地
備考: ミニットマンIIIは耐用年数を2030年まで延ばす近代化計画が進行中である。年に数回の発射テストが行われており、直近は2013年12月17日にバンデンバーグ空軍基地からマーシャル諸島クワジェリン環礁の試験場に向けて発射した。
名称にあるMk-は核弾頭の耐熱保護カプセルの識別記号である。Mk-12A/ W78弾頭は2002年から単弾頭化が進められてきたが、オバマ政権は2014年にその作業を完了させた。しかし再装填の余地は残している。Mk-21/ W87弾頭はミニットマンIIIの後継として開発・配備されたピースキーパー(2005年退役)に搭載されていた弾頭で、ミニットマンIIIの老朽化したMk-12/ W62弾頭をすべて換装した。
その一方で、ICBMのW78弾頭とSLBMのW88弾頭を統合した相互運用弾頭IW-1の開発も進められている。
【出典】
FAS 2013: “LGM-30 Minuteman III ICBM – United States Nuclear Forces,” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/icbm/lgm-30_3.htm (2013.7.10アクセス)
Global Security 2011: “LGM-30 Minuteman III ICBM – United States Nuclear Forces,” http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/lgm-30_3-specs.htm (2013.7.10アクセス)
Global Security Newswire 2014: “U.S. Eliminates Multi-Warheads on All Ground-Based Nuclear Missiles,”http://www.nti.org/gsn/article/us-pulls-multiple-warheads-all-nuclear-missiles/ (2014.7.1アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
Space Archive 2013: “Space Archive – The Southwest’s Source for Regional Space Information,” http://www.spacearchive.info/ (2014.2.1アクセス)
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
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b) 潜水艦発射弾道ミサイルUGM-133A
名称: トライデント II D5
条約上の名称: Trident II
推進: 3段式固体燃料
発射台: オハイオ級戦略原子力潜水艦
核弾頭数: 4〜5発(最大8発)
搭載弾頭: W76,W76-1,W88
仕様: 全長13.4 m,直径1.85 m,重量59.0 ton
射距離: 6,500 km
半数命中半径: 120 m
備考: 2017年からミサイルの耐用年数を延ばす計画である。
名称にあるMk-は核弾頭の耐熱保護カプセルの識別記号である。Mk-4A/ W76-1弾頭はMk-4/ W76弾頭を改造したもので同威力ながら装甲・信管・起爆装置を近代化させている。換装が進められており、2020年頃までには終了する。英国に供給されているのはこのW76-1弾頭である。
Mk-5/ W88弾頭も装甲・信管・起爆(AF&F)装置の近代化、中性子発生装置やガス(重水素・トリチウム?)保管室の交換などによって耐用年数を向上させたW88-1の生産に2018年末までに取り掛かる計画。
その一方で、ICBMのW78弾頭とSLBMのW88弾頭を統合した相互運用弾頭IW-1の開発も進められている。
【出典】
FAS: “Trident II D-5 Fleet Ballistic Missile FBM / SLBM – United States Nuclear Forces,” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/slbm/d-5.html (2013.7.10アクセス)
Global Security 2011: “Trident II D-5 Fleet Ballistic Missile FBM / SLBM – United States,” http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/d-5-specs.htm (2013.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
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c) オハイオ級戦略原子力潜水艦
発射管: 24基
搭載SLBM: トライデント II D-5
仕様: 全長171m,幅13m,水上基準排水量16,600 ton
水中速度: 25ノット(時速46 km)
潜航深度: 250 m前後
配備基地: ジョージア州キングスベイ海軍基地 6隻
ワシントン州バンゴー海軍基地 8隻
備考: 1981年から配備が始まり,18隻が建造された。第2次戦略核兵器削減条約(STRAT II;未発効)で削減対象となったため、4隻が誘導ミサイル原潜に改造され、現在は14隻が核任務についている。内2隻が常時オーバーホール中。新START条約の発射台数の制限に適合させるため、2018年までに発射管数を各20基に減らすことが公表されている。現在、オハイオ級に代わる新型原潜12隻を計画中で1番艦の調達予定は2021年。
【出典】
FAS: “SSBN-726 Ohio-Class FBM Submarines,” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/slbm/ssbn-726.htm (2013.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
U.S. Department of Defense 2014: “Fact Sheet on U.S. Nuclear Force Structure under the New START Treaty,” http://www.defense.gov/documents/Fact-Sheet-on-US-Nuclear-Force-Structure-under-the-New-START-Treaty.pdf
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d) 巡航ミサイルAGM-86
種類: 空中発射巡航ミサイル
弾頭: W80-1(5–150キロトン;威力可変型)
仕様: 全長6.29 m,直径0.62 m,重量1.4 ton
最大速度: 880 km/h
射距離: 2,500 km
搭載機: B-52H ストレトフォートレス
備考: 通常は爆撃機に搭載せずにノースダコタ州マイノット空軍基地に保管されている。有事の際は数日で搭載可能と言われる。
2020年代まで運用する計画。一方、新型の長距離巡航ミサイルを開発中で、核弾頭にはW80-1またはW84(かつて地上発射巡航ミサイルに搭載されていた)に耐用年数の延長を施して利用するものと思われる。
【出典】
FAS: “AGM-86 Air-Launched Cruise Missile [ALCM],” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/bomber/alcm.htm (2013.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
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e) 戦略核爆弾
種類: 無誘導爆弾
 B61-7(威力可変型:10–360キロトン)
 B61-11(地中貫通弾:400キロトン)
 B83-1(威力可変型:low–1,200キロトン)
仕様: B61-7/B61-11
 全長3.56 m,直径0.33 m,重量0.32 ton
B83-1
 全長3.7 m,直径0.46 m,重量1.1 ton
搭載機: B-2 スピリッツ
備考: 通常は爆撃機に搭載せずにミズーリー州ホワイトマン空軍基地に保管されている。有事の際は数日で搭載可能とみられる。
現在、戦術核爆弾のB61-4をベースに新型の精密誘導爆弾B61-12を開発中で、B61-7,B61-11及びB83-1を置き換える計画である。
【出典】
Global Security 2011: “B83 Modern Strategic Bomb,” http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/b83.htm (2013.7.10アクセス)
Global Security 2011: “B61-11 Earth-Penetrating Weapon,” http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/b61-11.htm (2013.7.10アクセス)
Norris, Robert S., Kristensen, Hans M. & Handler, Joshua. 2003: “The B61 Family of Bombs,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2003.
Kristensen, Hans M. 2013: “Capabilities of B61-12 Nuclear Bomb Increase Further,” (October 30), http://blogs.fas.org/security/2013/10/b61-12hearing/ (2013.11.1アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
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f) 戦略爆撃機 B52-H
名称: ストラトフォートレス(成層圏の要塞)
搭載核兵器: 最大20発(空中発射巡航ミサイルAGM-86)
仕様: 全長48.5 m,全幅56.4 m
最大速度: 1,000 km/h
航続距離: 16,000 km
配備数: 93機(核任務:44機)
配備基地: ルイジアナ州バークスデール空軍基地
ノースダコタ州マイノット空軍基地
備考: 現在、無誘導爆弾の搭載割当は中止されている。
一方、2030年代の運用をめざして新型の長距離戦略爆撃機の建造を計画中である。
【出典】
FAS: “B-52 Stratofortress,” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/bomber/b-52.htm (2013.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
→米核戦力一覧に戻る
g) 戦略爆撃機 B-2A
名称: スピリット
搭載核兵器: 最大16発(無誘導爆弾B61-7,B61-11,B83-1)
仕様: 全長21 m,翼幅52 m(ステルス機)
最大速度: 1,100 km/h
航続距離: 11,100 km
配備数: 20機(核任務:16機)
配備基地: ミズーリー州ホワイトマン空軍基地
備考: 2020年代からB61-7,B61-11に代えて新型の精密誘導爆弾B61-12を搭載する計画である。
【出典】
FAS: “B-2 Spirit,” http://www.fas.org/nuke/guide/usa/bomber/b-2.htm (2013.7.10アクセス)
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
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h) 非戦略核・航空機搭載
種類: 無誘導爆弾
 B61-3(威力可変型:0.3, 1.5, 60, 170キロトン)
 B61-4(威力可変型:0.3, 1.5, 10, 50キロトン)
仕様: 全長3.56 m,直径0.33 m,重量0.32 ton
搭載機: F-15E,F-16,PA200トルネード
配備基地: ベルギー:クライネ・ブローゲル空軍基地
ドイツ: ビュヒェル空軍基地
イタリア:アビアノ空軍基地(米)
    :ゲディ・トーレ空軍基地
オランダ:フォルケル空軍基地
トルコ: インシルリク空軍基地(米)
備考: NATO軍との共有。将来的に新型の精密誘導爆弾B61-12に置き換え、F-35Aにも搭載する計画である。
【出典】
Norris, Robert S. & Kristensen, Hans M. 2011: “US tactical nuclear weapons in Europe, 2011,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2011.
Kristensen, Hans M. 2012: “Non-Strategic Nuclear Weapons,” Federation of American Scientists, Special Report No. 3, May, 2012.
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2012: “Nonstrategic nuclear weapons, 2012,” Bulletin of the Atomic Scientists, September/October, 2012.
Kristensen, Hans M. & Norris, Robert S. 2014: “US nuclear forces, 2014,” Bulletin of the Atomic Scientists, January/February, 2014.
U.S. Department of Energy 2013: “Fiscal Year 2014 Stockpile Stewardship and Management Plan,” http://nnsa.energy.gov/ourmission/managingthestockpile/ssmp (2013.11.1アクセス)
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