中国の核戦力一覧 1) |
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2014年8月1日現在 | |||||||||
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名称 | NATO名 | 射程(km) | 核弾頭の威力 (キロトン) |
核弾頭数 | 備考 | ||||
作戦配備 | 0 | 2) | |||||||
作戦外貯蔵 | 190 | 3) | |||||||
大陸間弾道ミサイル(ICBM)/中距離弾道ミサイル(IRBM) 4) | 148 | 5) | |||||||
東風 DF-3A | CSS-2 | 3,000 | 3,300 | 8 | 6) | ||||
東風 DF-4 | CSS-3 | 5,500 | + | 3,300 | 12 | 7) | |||
東風 DF-5A | CSS-4 | 13,000 | + | 4,000–5,000 | 20 | 8) | |||
東風 DF-15 | CSS-6 | 600 | ? | ? | 9) | ||||
東風 DF-21 | CSS-5 | 2,150 | 200–300 | 80 | 10) | ||||
東風 DF-31 | CSS-10 M1 | 7,000 | + | 200–300 | ? | 8 | 11) | ||
東風 DF-31A | CSS-10 M2 | 11,000 | + | 200–300 | ? | 20 | 12) | ||
地上発射巡航ミサイル | ? | ||||||||
DH-10 | CJ-10 | 1,500 | ? | ? | ? | 13) | |||
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM) | 0 | 14) | |||||||
巨浪 JL-1 | CSS-NX-3 | 1,000 | + | 200–300 | 0 | 15) | |||
巨浪 JL-2 | CSS-NX-4 | 7,000 | + | 200–300 | ? | 0 | 16) | ||
航空機搭載爆弾 | 40 | ||||||||
核爆弾 | 40 | 17) | |||||||
空中発射巡航ミサイル | |||||||||
DH-20 | CJ-20? | ? | ? | ? | 18) | ||||
退役・解体待ちなど | 60 | 19) | |||||||
全保有量 | 250 | ||||||||
【脚注】 | |||||||||
1) | 中国は、NPT加盟核兵器国の中で唯一、弾頭数を増やしている国である。しかし、増加の速度は緩やかであり、必ずしも攻撃的傾向とは言えない。同じ著者による弾頭数の推定が、2013年初めに240から250に変化した(Kristensen, Hans M. 2013-1)。「退役およびその他」に分類されている部分が増えたことを意味するが理由は明らかではない。この数字以外の弾頭数は2013年の同著者らの文献(Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013)による。数字には概数であることを示す記号をいちいち付していないが、すべて概数である。米国に届く長距離弾道ミサイルの数は、約60発である(DF-4、DF-5A、DF-31、DF-31A)。 | ||||||||
2) | 核弾頭はミサイルと別に貯蔵されているので、作戦配備ではなくて作戦外貯蔵と見なす。(Kulacki, Gregory 2011; Zhang, Hui 2012; Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013) | ||||||||
3) | 188を丸めた。 | ||||||||
4) | DF-4、DF-5A、DF-31、DF-31Aは大陸間弾道ミサイル(ICBM、射程5,500km以上)、DF-15は短距離弾道ミサイル(SRBM、射程1,000km以下)、他は中距離弾道ミサイル(IRBM、射程1,000~5,500km)。後者のうち3,000km以下のものを準中距離弾道ミサイル(MRBM)と呼ぶこともある。 | ||||||||
5) | DF-31、DF-31Aの弾頭数は中間値15をとって集計した。カーンズ(Kearns, Ian 2011)は130-140、カラーキー(Kulacki, Gregory 2011)は155、チャン(Zhang, Hui 2012)は110と推定している。 | ||||||||
6) | 東風はドンフォンと読む。液体燃料。移動型。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。1971年に配備。新型に置き換えられつつある。弾頭数を17(Kearns, Ian 2011)、5(Zhang, Hui 2012)と見積もる研究者もいる。 | ||||||||
7) | 東風はドンフォンと読む。液体燃料。移動型。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。80年に配備。ロシアを標的にするとされる(Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013)。新型に置き換えられつつある。弾頭数を17(Kearns, Ian 2011)、10(Zhang, Hui 2012)と見積もる研究者もいる。 | ||||||||
8) | 東風はドンフォンと読む。液体燃料。サイロ型。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。81年配備。80年代初期以来、米国、ロシアを標的とした。 | ||||||||
9) | 米国CIAが、1990年8月の核実験が短距離弾道ミサイル用の弾頭開発の可能性があるとし、1993年9月には翌年に配備が始まると推定した。DF-15は大部分、核・非核両用と考えられる。弾頭数について推定できない。(Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013) | ||||||||
10) | 東風はドンフォンと読む。射程1,700–1,750(Zhang, Hui 2012, Kulacki, Gregory 2011)との数字もある。中国の中距離ミサイルの主力。固体燃料。移動型。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。81年に配備。徐々に DF-3A、DF-4と置き換えられている。弾頭数は55-60(Kearns, Ian 2011)、50(Zhang, Hui 2012)との見積りもある。通常弾頭のDF-21もあり、核兵器用のミサイルのみで約80基と見積もられる。 | ||||||||
11) | 東風はドンフォンと読む。固体燃料。移動型。2006年初期配備。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。弾頭数を10–15(Kearns, Ian 2011)、10(Zhang, Hui 2012)と見積もる研究者もいる。よく分からない理由で、配備の増加が中断している。米国防総省は射程を7,200+kmと推定している(Office of the Secretary of Defense, 2013)。 | ||||||||
12) | 東風はドンフォンと読む。固体燃料。移動型。2007年配備。米国情報機関によれば単弾頭と考えられている。単弾頭だが、ミサイル防衛に備えておとりなどを伴うと考えられる。弾頭数を10–15(Kearns, Ian 2011)、15(Zhang, Hui 2012)と見積もる研究者もいる。米国防総省は射程を11,200kmと推定している(Office of the Secretary of Defense, 2013)。 | ||||||||
13) | 地上発射対地攻撃巡航ミサイル。米空軍はその核能力について「通常あるいは核」能力と述べたことがある(Kristensen, Hans M. 2013-2)。 | ||||||||
14) | これらを搭載する2種類の原子力潜水艦(夏(シァ)級と晋(ジン)級)は、いずれも作戦配備状態にはない。したがって、中国の戦略原潜は戦略抑止パトロールを一度も行っていない。しかし、搭載ミサイルと弾頭は出来上がっていると考えられる。 | ||||||||
15) | 巨浪はジュランと読む。単弾頭。1986年に配備。戦略原潜・夏(シァ)級(中国名:大慶魚、092型)に搭載の予定。12発射管。原潜とともに一度も使われることなく退役すると予想される(Kristensen, Hans M. 2013-2)。 | ||||||||
16) | 巨浪はジュランと読む。単弾頭。DF-31の変形。新世代原潜・晋(ジン)級(094型)に搭載する計画。12発射管。発射テストに失敗していたが、2012-13年に発射テストに成功。米情報機関は、2013-14年に初期作戦能力を達成すると予想している(Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013)。晋級は3隻が軍に引き渡され、2隻が建造中とされる(Office of the Secretary of Defense, 2013)。米国防総省は射程を7,200+kmと推定している(Office of the Secretary of Defense, 2013)。 | ||||||||
17) | 戦闘爆撃機「轟(ホン)」H-6(NATO名:B-6)100–120機のうちの20機が核任務を持つと推定。戦闘半径3,100km。1965年配備。ソ連のTu-16(バジャー)の変形。また、攻撃機「強(キャン)」Q-5などの他の機種のうちの20機程度が核任務を持つと推定。 | ||||||||
18) | 開発中。改良型戦闘爆撃機「轟(ホン)」H-6に搭載予定。米空軍グローバルストライク軍が核能力ありと推定。しかし、米国防省内で統一した記述がない(Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013) | ||||||||
19) | SLBM搭載用に製造されたもの、退役・解体待ちなど。60弾頭の大部分はSLBM用弾頭で、SLBMの完成を待っている状態にあると考えられる。 | ||||||||
【出典】 | |||||||||
Kearns, Ian 2011: “Beyond the United Kingdom: Trends in the Other Nuclear Armed States,” BASIC Trident Commission, November 2011. 数字はホルスラグからの引用。(Holslag, Jonathan 2010: “Trapped Giant: China’s Military Rise,” IISS, 2010)http://www.basicint.org/sites/default/files/commission-briefing1.pdf(2013.7.10 アクセス) | |||||||||
Kristensen, Hans M. 2013-1: “Status of World Nuclear Forces Early-2013,” FAS Nuclear Information Project http://www.fas.org/programs/ssp/nukes/nuclearweapons/nukestatus.html(2013.7.10 アクセス) |
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Kristensen, Hans M. 2013-2: “Chinese Nuclear Developments Described (and Omitted) by DOD Report,” FAS Strategic Security Blog, May 14, 2013 http://blogs.fas.org/security/2013/05/china2013/#more-6024(2013.7.10 アクセス) |
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Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2011-1: “Chinese Nuclear Forces, 2011,” Bulletin of the Atomic Scientists, Vol. 67, #6, 2011 http://bos.sagepub.com/content/67/6/81.full(2013.7.10 アクセス) |
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Kristensen, Hans & Norris, Robert S. 2013: “Chinese Nuclear Forces, 2013,” Bulletin of the Atomic Scientists, Vol. 69, #6, 2013 http://bos.sagepub.com/content/69/6/79.full(2014.3.22 アクセス) | |||||||||
Kulacki, Gregory 2011: “China’s Nuclear Arsenal: Status and Evolution,” Union of Concerned Scientists, May 2011 http://www.ucsusa.org/assets/documents/nwgs/UCS-Chinese-nuclear-modernization.pdf(2013.7.10 アクセス) |
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Office of the Secretary of Defense, 2013: “Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2013,” May 2013 http://www.defense.gov/pubs/2013_China_Report_FINAL.pdf(2013.7.10 アクセス) |
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Zhang, Hui 2012: Section ‘Modernization in China’, “Assuring Destruction Forever: Nuclear Weapon Modernization around the World” edited by Ray Acheson, 2012, Reaching Critical Will | |||||||||
©RECNA 核弾頭データ追跡チーム |