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Takanobu’s Blog  【核拡散防止条約日記】

No.5 Friday, 1 May

いよいよ僕にとって国連最後の日です。

今日の気になる会議はアメリカ主催の「核兵器廃絶の監視の国際協定」についてでした。とくにロシアとのNew Start 条約を強調し、いかにアメリカが核兵器廃絶を頑張っているのかという内容でした。

会議の参加者の中に日本の外交官の方がいらっしゃったので会議の後少し質問してみました。いくつかの質問の後気付いたのは、外交官たちは本当によく核兵器の恐ろしさや被害を熟知していて、決して核兵器の使用を前向きにとらえてはいない事です。そしてだれよりも平和について考え、精一杯努力しているのだなと感じました。

日本政府が核兵器の被害を軽視しているがゆえ、核兵器廃絶に対する取り組みが甘いのだと勝手に想像していました。ただそれは違いました。核兵器の恐ろしさを心底熟知しているがために、その核兵器の被害から日本国民を守るために、核の傘に依存し核廃絶にはあまり大きな声をあげないのです。

これまで自分がしようとしてきた核兵器の被害の徹底的な周知という行動が逆に核兵器を保持させる方向に働くことにもなりえると感じ、なんともやるせない気分になりました。

この世は甘くないです。

これで僕の国連での活動は終わりますが引き続き核兵器廃絶に向けて努力していく次第です。

 

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No.4 Thursday, 30 April

今日一番心に残った会議は、スイスやスウェーデン、NZの各国代表による核兵器の危険性についてのものです。具体的な内容は、いかに核兵器が短い時間で発射できる状態にあるのか、またそれによる危険性についてでした。

発射システムへのコンピューターウイルス攻撃による誤射の可能性はやはりとても大きな不安要素となっているようで、特に強調して議論が進められていました。また、核弾頭をミサイルからはずして近くに保管しているだけで、実質的には即座に発射体制に移ることができる状態であることも、根本的な「緊張」の解決にはいたっていない原因の一つです。

この会合に参加し、いかにこの世界が核兵器の「緊張感」につつまれているのか実感しました。いつ核兵器が飛んできてもおかしくない。本当に一触即発の危ない世界です。

そんなことも知らずに平和に包まれた中でぬくぬく生きてきた自分が恥ずかしく、そしてもっと謙虚に平和を守るために努力している方々に感謝して生きていこうと思っています。

では。

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No.3 Wednesday, 29 April

今日も朝からいくつかの会合に参加してきました。そのなかでも特にイランの政府関係者との話が興味深かったです。いわゆる宗教と法に関する問題です。一般的には法律を守ることが宗教の掟を守ることよりも大事なことです。しかし、まず第一にそれぞれが信じる宗教の掟を守ることが一番大事だと考える人々が世の中にはいるのだと知らされ、気づきました。つまり、それぞれが信じる宗教のために国際的なルールや法を犯すことがあっても不思議ではないのです。そのような地域ではどんな手を使ってでも自国を守り抜き、宗教的に大事なものや土地を守り抜くことが美徳になるのです。たとえば核兵器を使い、異教徒から自国民を守ることも妥当だという考えに至るわけです。

この、信仰心による不都合が良いのか悪いのかは言えません。価値観の違いですから。ただこの問題を超えてまで交流を持ちたがっているのなら、双方の相互理解、並びに妥協案が必要です。お互いをよく知り、何がどう関係して他方の利害となっているのか深く知る必要があります。

「相互理解」は核兵器廃絶につながる重要なキーワードだと感じています。

おやすみなさい。

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No.2 Tuesday, 28 April

今日は朝8時から各NGO団体の代表が集まる会合に参加してきました。ここで感じたことは、たくさん来ているはずの日本人の団体の参加者がいないということです。日本人が主催する会合にはほとんど日本人しかいません。こういう他の団体と交流できる場で宣伝すればもっと幅広い層から参加してもらえるのにと思いました。この前の週末に行われたデモ行進も、なにかやっぱりまわりを巻き込もうという気が感じられず、ただ黙々と歩いているだけ。なにかこう、もっと外に発信する行動が必要だと思いました。NYに来て日本人同士で集まり、被爆者たちの話を聞き、もっと頑張ろうと言っておしまい。なんのためにNYに来たのだろうと疑問を感じています。通訳の人たちも一緒に来ている方々もいらっしゃいます。「国境なき通訳団」の方々も懸命なサポートをしておられます。準備は完璧に整っているので後は怖気づかずただ主張するのみです。日本人同士で固まらずにいろんなところに散り、それぞれが行く先々で想いを発信しましょう。

もうひとつ。「若者が少ない」。このナガサキユース代表団がいかに画期的で、素晴らしい考えなのか気付かされました。そして、送り出してくれた方々に感謝してもしきれない思いでいっぱいです。

では、おやすみなさい。

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No.1 Monday, 27 April

ついにNPT再検討会議が開幕しました。

午前10時30分から各国政府代表が読み上げる声明を傍聴しました。日本、アメリカ、ロシア、スウェーデン、スイス、マーシャル諸島など計20か国とNon-Aligned Movement (NAM)やNew Agenda Coalition (NAC)などの計4団体のスピーチでした。2点今日感じたことを書きたいと思います。

まず1つ目。このNPTという条約は役立たず。なぜなら核兵器保有国が核兵器保有の権利を守り、他の国に核兵器を作らせないための条約と事実上なってしまっているからです。これは、各国代表の(特に核兵器保有国)のスピーチを聞いて良く分かりました。声のトーン、態度など実際に直接見るとものすごくその傾向がとてもよく伝わってきます。核兵器保有国は「これだけ削減を頑張った」「北朝鮮は脱退を取り消し、NPTに戻るべきだ」という所にしか目が向いていない、それしか伝えていないのです。NPTは核兵器を廃絶するための条約ではなかったのか?なんでこの会議をしているのか?議論及び主張の論点がずれている。そう感じました。

そして2つ目。アメリカ代表のスピーチは、ずば抜けて上手。あまりの上手さに感動しました。人間の本能的な欲求から考えると、より強い武器を持ち優位性を保とうとするのは自然な考えなのかもしれません。だからアメリカの核兵器を持とうとする主張が正当なことに思え、納得し、スピーチが上手だと考えてしまっているのかもしれません。ただ、間の取り方や声量、声の高低、テンポなどは本当に絶妙で本気で聞き入ってしまいます。それは悪いことではありません。むしろ賞賛するべき事です。ただ、スピーチのやり方で平等な判断が出来なくなることは避けるべきなので他国の政府関係者はこれを見習ってほしいと感じました。岸田外務大臣のスピーチもなかなかでしたが何か足りない。

今日感じたことはこの二点です。ほかにも書きたいことは山ほどありますがこのへんでやめときます。では。

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No.0 Thursday, 23 April

ナガサキ・ユース代表団三期 天野貴暢です。

お昼に長崎を発ち、今は福岡空港で飛行機待ちです。

国連で活動できるという興奮、人類の滅亡に関わる問題に携わるという緊張、本当に有意義な活動ができるのかという不安。いろいろな想いが頭の中を駆け巡っています。

ただし、自分の平和へ想いをNPT会議へぶつけるという信念は揺らいではいません。

現地で一緒に活動するユースのメンバー、被爆者の方々、またこれまで自分に平和の尊さを訴え、伝えてくれた全ての方々の想いが僕の自信となっているのかもしれません。

それでは、行ってきます。

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