第2回「核なき未来」オピニオン募集! [ENG]
「核兵器は地球を守れるか?」
2023年1月、「終末時計」の針は過去最短の「残り90秒」に進められた。その理由の筆頭が、高まる核兵器使用の脅威と地球環境の破壊だ。一方で核兵器は国を守るために必要との考えもある。はたして核兵器は人を、国を、そして地球を守れるか?
「U-20」(16歳以上20歳未満)、「U-30」(20歳以上30歳未満) の2つの部で、「核なき未来」に関するオピニオン(小論文、エッセイなど形式は自由)を募集します。2023年のサブテーマは「核兵器は地球を守れるか?」です。あなたの想いや意見を自由に綴ってください。
卓越したオピニオンには賞を与えます。最優秀賞2名(各部1名ずつ)は長崎での授賞式(2023年9月23日(土))に招待します。また、最優秀オピニオンは長崎新聞に掲載されます。
【応募について】 | |
---|---|
■ | 資 格: |
① U-20の部(16歳以上20歳未満) ② U-30の部(20歳以上30歳未満) (2023年7月31日時点の年齢) 居住地・国籍は問いません。 |
|
■ | 方 法: |
下記の書類をPDF形式で、下記宛先まで一括してE-mailに添付し提出してください。 (1)応募申請書 1部 [様式]※ダウンロード用 (2)オピニオン 1部 |
|
※日本語又は英語。日本語2000文字程度、英語1000ワード程度。
| |
※オリジナル・未発表に限る。
| |
※適切なタイトルを付けること。
|
|
■ | 応募期間: |
2023年5月1日~7月31日(必着) | |
■ | 提 出 先: |
opinion@ml.nagasaki-u.ac.jp | |
※提出後1週間しても受領のお知らせが届かない場合は、下記【お問い合わせ先】までご連絡ください。【お問い合わせ先】のメールアドレスでは応募は受け付けませんのでご注意ください。
|
【賞品・副賞】 | |
---|---|
■ | U-30の部: |
・最優秀賞 1名: 記念盾、副賞賞金5万円、長崎での授賞式に招待(国内受賞者のみ)
|
|
・優秀賞1名: 記念盾、副賞賞金3万円
|
|
■ | U-20の部: |
・最優秀賞 1名: 記念盾、副賞賞金3万円、長崎での授賞式に招待(国内受賞者のみ)
|
|
・優秀賞1名: 記念盾、副賞賞金1万円
|
【選考と発表】 | |
---|---|
■ | 選 考: |
審査委員会による厳正なる審査の上、最優秀賞2名、優秀賞2名を選定します。 | |
■ | 審査委員会: |
青来 有一(芥川賞作家)審査委員長
| |
グレゴリー・カラーキー(RECNA外国人客員研究員)英文審査小委員会委員長
| |
山田 貴己(長崎新聞社取締役編集局長、RECNA客員教授)副委員長
| |
中村 桂子(RECNA准教授)副委員長
| |
小島 萌衣(NHK長崎放送局記者)
| |
鈴木 達治郎(RECNA副センター長、教授)
| |
畠山 澄子(ピースボート共同代表)
| |
松永 瑠衣子(平和活動家)
|
|
■ | 審査基準: |
以下の項目で審査を行います。 ①明確であること、②論理に矛盾がないこと、③事実に基づくこと、④独創性があること、⑤表現力があること |
|
■ | 発表・授賞式: |
2023年9月23日(土)13:00~14:00 於:長崎大学 最優秀オピニオンは後日、長崎新聞に全文を掲載します。優秀賞受賞作品はRECNAウェブサイトに公表します。 |
|
※応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、受賞作品の二次利用(掲載、出版など)は主催者(RECNA)に帰属します。
|
|
■ |
主 催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
|
■ |
協 力: 長崎新聞社
|
■ |
後 援: 長崎県、長崎市、KTNテレビ長崎、NBC長崎放送、NCC長崎文化放送、NHK長崎放送局、NIB長崎国際テレビ
|
※本事業は長崎大学核兵器廃絶研究センター寄附金により運営されています。
|
【お問い合わせ先】
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
TEL:095-819-2164
E-mail: recna_staff@ml.nagasaki-u.ac.jp
Website: https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/
REC-PP-17
核兵器問題の主な論点整理:国際政治・安全保障編(2023年4月)
吉田 文彦, 中尾 麻伊香, 西田 充, 向 和歌奈, 河合 公明, 遠藤 誠治, 牧野 愛博
[全文閲覧]
2021年1月に核兵器禁止条約(TPNW)が発効した。被爆地を含め、世界の多くの国々で「核のない世界」を望む人々にとって歴史的な一歩であった。しかしながら、核抑止はこの世界の安全保障政策に深く広く根を張っており、核抑止依存諸国(核を持つ国、核の傘国)はTPNWに反対の、あるいは慎重な態度をとり続けている。
理想主義(TPNWグループ)と現実主義(非TPNWグループ)が鋭く対峙する構図となり、核不拡散条約(NPT)を基盤にした核軍縮・不拡散によって国際安全保障、国家安全保障の安定化をはかるという、ここ半世紀の核問題のグローバル・ガバナンスの根幹さえ揺るがしかねない事態となっている。
加えて、ウクライナを侵略したロシアが「核の恫喝」を繰り返して核戦争リスクを高め、米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止も宣言した。米国と中国の対立関係も強まって、核軍縮の行方はすっかり視界不良に陥ってしまった。
そうした中で、日本学術振興会の科学研究費助成(基盤研究B)による研究プロジェクト「安全保障を損なわない核軍縮」(研究代表者・吉田文彦)を進めてきた。核抑止と核軍縮に関する理想主義・現実主義の双方に存在するバイアスの矯正作業を経て、両者の間の「最大公約数=共有可能な中庸領域」を見定め、「安全保障を損なわない核軍縮」に向けた最適解と重点政策群を提示する。これを主たる目的に研究を続けてきた。
最適解模索のプロセスで必要なのは、様々な分析・論評を踏まえた核兵器や核抑止に対する「総合的な評価」である。研究チームはここ1年余り、「総合的な評価」のための情報の収集と整理、多様な考え方に関するヒアリングや文献調査、それらに基づく包括的な意見交換に取り組んできた。
ここでの成果を研究チームの外でも活かしてもらうのがいいのではないか。そんな思いから、核兵器や核抑止などに関わる主要な論点を整理して、レクナ・ポリシーペーパーとして刊行することにした。研究プロジェクト全体では多岐にわたる論点を国際政治・安全保障・核軍縮、核不拡散、国際法の3分野に分けて考察してきたが、ここではまず、核兵器と国際政治・安全保障・核軍縮の分野における主な論点を著すことにする。
核兵器の問題に関心のある大学生、大学院生、市民の皆さんの目に触れて、何がしかご参考になればと願っている。
[全文閲覧]
★ 既刊のレクナポリシーペーパーは こちら