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オーストリア外務省プレスリリース
<暫定訳>

クルツ外相:「核軍縮におけるパラダイム転換の機は熟している。」

オーストリア政府はウィーンにおいて国際会議を開催することを発表した。世界的な潮流は核兵器の人道的結末を議論の焦点に据えている。

2014年2月13日、ウィーン――「核兵器はすべての人類に絶えず付きまとう脅威であるのみならず、我々が最終的に打ち勝たなければならない冷戦の遺物でもある。とりわけ核兵器のさらなる拡散の危険性に照らして、国際的な核軍縮努力における早急なパラダイム転換が求められている」と、メキシコのナヤリットで本日開幕した核兵器の人道的結末に関する国際会議の席上で、オーストリアのセバスチャン・クルス外務大臣は述べた。

「核軍縮はグローバルな任務であり集団責任である。核不拡散条約(NPT)の一加盟国として、オーストリアは本条約の目的の達成に向けた責任の一端を果たしたいと思う。今年後半にウィーンにて開催される核兵器の人道的結末に関するフォローアップ国際会議への参加を要請する」と、クルス外相は核軍縮分野におけるオーストリアの努力ならびに政府の計画について説明した。

たとえ局地的な核紛争であっても、爆発直後の人道緊急事態に留まらず、健康、食糧安全保障、気候、経済、社会秩序といった面で世界規模の破滅的結末をもたらしうることが最近の研究で明らかになっている。「こうした危険は決して単に理論上のものではない。これは我々の頭上にかかげられた『ダモクレスの剣』(訳注:差し迫っている危険の意)であり、国際努力の中心に据えられるべきものである。加えて、事故、判断ミス、テロによる核爆発の可能性は私たちが気づくべき重大な危険である。核兵器依存は、安全保障に対するアプローチとしては時代遅れである。地球の完全破壊に基づく概念は、21世紀においてもはや居場所を失うべきである」とクルスは強調した。

「この議論はとりわけヨーロッパにおいて必要である。ヨーロッパにおいては今でも冷戦思考が安全保障ドクトリンの中心を占めている。100年前、第一次世界大戦における化学兵器の破壊的な使用をもって大量破壊兵器の時代が幕を切った。こんにちの統一されたヨーロッパにおいて、我々は20世紀の最も危険な遺産である核兵器を超えて前に進むべくあらゆる努力を講じなければならず、そのためにこの共通の記憶を活用すべきである」と、クルス外相は要請した。

ウィーンには核問題を扱う唯一の世界的機関が所在している。国際原子力機関(IAEA)と包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)は、核兵器のさらなる拡散防止のために極めて重要な役割を担っている。冷戦の終結以降、核兵器の数は減少したが、現在においても未だ人間の文明を消滅させるに十分な数が存在している。同時に、核武装国家の数は増え、これらの兵器を製造する技術的なハードルは低くなっている。これらのことから、核兵器の防止は、信頼性・不可逆性をともなう核軍縮と、核兵器に対する国際的な非難(Stigmatization)を結びつけることによってのみ実現可能であるとオーストリアは考える。

核爆発が一旦起きてしまえば、いかなる政府や援助機関であっても、その緊急性の度合に十分に対応できる人道援助を提供することはできない。こうした理由から、オーストリアは、これらの機関及び市民社会との緊密な協力が、核兵器の廃棄に求められる幅広い国際支持を築いてゆく上で欠かすことのできない要素であるとみなしている。

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