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Yuka’s Blog 【Follow peace 友佳ブログ@ Vienna】

 

No. 0, Wednesday, 24April

こんにちは。ナガサキユース代表団5期生の北里友佳です。
昨日は初めて空港で一晩過ごし、今その中部国際空港で次の飛行機待ちです。
この後ヘルシンキを経由してウィーンにつきます。ウィーンはまだまだ遠い・・・。
昨日はあまりにも荷物が重すぎてドキドキわくわく、というより荷物が重い、疲れた、ということしか頭にありませんでした(笑)

12月にナガサキユースに選ばれてからもう五か月が経とうとしています。早いです。

今までたくさん勉強会、ミーティングを重ねてきて、たくさんの人と出会い、たくさんのことを学んできました、が、正直、自分の知識や言語力で本当に大丈夫かな、という気持ちがあります。しかし今までたくさんの人に支えられて頑張ってきた!自信をもって自分が出来ることを精一杯がんばってきます。

私はNPT再検討会議中、国連内のサイドルームで「Different perspectives on nuclear weapons in Japan ,China and Korea」という題名で「日中韓の核兵器に対する認識の違い」を発表する予定です。いろんな想いをもってこの発表を一生懸命準備してきました。(まだ準備は完全に終わってませんが…)

私は本当に小さい者だけど、この発表がアジア、世界の核兵器廃絶、平和な世界に繋がる何かのヒントになったらいいな…。

もしかしたらこんな1人の想い、行動は一粒の砂のようで何も変わらないように思うかもしれない、けど、だからって諦めたり見て見ぬ振りしてたら、本当にその悪い状況に従うことになってしまう。だから、核の問題は本当に難しいけど、核兵器はダメだということを言い続けて、関わり続けていきたいと思う今日この頃です。

私が両親の元で育ち、長崎に引っ越してきたこと、平和教育を受けてきたこと、長崎大学多文化社会学部に入学したこと、核兵器のモジュールを受けてきたこと、ユースに選ばれたこと、広島合宿に行ったこと、国連で発表が決まったこと、(まだまだたくさんあるけど)それぞれ、その時は「点」で起こったような出来事が、全て線でつながっていくそんな感覚をおぼえてます。

ウィーンでの新たな学びと出会いが今後どのように繋がっていくかとっても楽しみです!!!(^ν^)

みんなみんなありがとう!そしてこれからもよろしく!では行ってまいります!!!

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No. 1, Tuesday, 2May

こんにちは。北里友佳です。ただいま現地時間午前5時です。(昨日の夜は書きながらいつの間にか寝ていました。朝起きて一人暗い中ホラーのように原稿を書いていたら、パソコンの調子が悪く全部消えてしまい、今再度文章を書き直しています…涙涙涙。1時間2時間の努力が…(T ^ T))

5月2日、いよいよNPTの第1回準備委員会が始まりました。5月1日はメイデーという休日(店はほとんど閉まっていました)だったため、人が少ない国連に入って国連パスを取得しに行きましたが、2日、いざ会議が始まり、国連に入るとスーツを着た大人がたくさんいて「あぁ、いよいよ本当に始まったなぁ」という実感がわき鳥肌がたちました。

鳥肌がたつのもつかの間、会議がはじまると、これまた意外と体力を使うんですね…。同じ体勢でずっと各国のステートメントを聞くのは意外と体力が必要で、それに加えて台がないところでパソコンを使いながらノートにメモを取るのも結構至難の技でした。これからの約2週間頑張ります_φ(・_・!

今日の会議では岸田外務大臣がステートメントを発表しました。岸田外務大臣が来られていたためか、日本人政府関係者と記者がものすごく多く、それにも驚きましたが、岸田外務大臣が話し終わって会議の途中で出て行く時に日本人政府関係者と記者が一斉に出て行くのも印象的でした。(アメリカのステートメントの後も人々がたくさん帰って行きました、ここまで顕著なのが興味深かったです)

岸田外務大臣はステートメントの中で一貫して核兵器国と非核兵器異国の対立が大きくなっていること、双方の連携と関係構築が大切であることを強調していました。また、「法的枠組みを持ち出すタイミングを間違えてはならない」といっていました。つまり今国連で話し合われている「核兵器禁止条約」をずっと批判しているようでした。たしかに核兵器禁止条約に核保有国は参加していないため、双方が一緒になって話を進めている条約ではありません。しかしNPTで核兵器国と非核兵器国が一緒になって核廃絶に向かう道のりがなかなか進んでいないことも事実です。もちろん2020年のNPTでは岸田外務大臣が言った通り日本が成功に向けて全力を尽くしてほしいですが、いつの時代も普遍的に非人道的な核兵器を悪いものであると法的に示すことに「核兵器禁止条約」の意味があるのではないか、と思いました。難しいです…。

また、5月2日は初めて会場に入ったのですが、実際に入ってみると自分たちが発表するときの部屋が想像と違い、「でかっ!やばい…。」と思ったのが正直なところです。10日に発表があるので限られた時間の中で練習を頑張ろうと思わされた初日でした。

P.S.

どんどんあたりが明るくなってきました。もう六時になります。(私がパソコンに向かっているのもホラーでは無くなりました)みんなはまだすやすや寝ています(z_z)

国連の鳩はみんなまるまるぷっくりしていて、とっっっても可愛かったので写真に載せておきます(笑)

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No. 2, Wednesday, 3May

こんにちは。北里友佳です。
5月3日は活動内容が盛りだくさんでした。↓
・CTBTO(包括的核実験禁止条約機関準備委員会)見学
・会議傍聴
・ICRC(赤十字国際委員会)の方と意見交換
・会議傍聴(NGOs)
・オランダ政府と意見交換
・ウィーンの大学生と交流
この中からいくつか印象に残ったことをなるべく短く挙げて書きたいと思います。
【CTBTO見学】(CTBTO:包括的核実験禁止条約機関準備委員会)
CTBT(包括的核実験ん禁止条約)とはあらゆる場所に置いて核兵器の実験爆発や他の核爆発を禁止する国際条約です。(まだ発効までされていません)
CTBTOでは全世界各地にある約300もの観測所で、地震波、放射性核種、水中音波、微気圧振動を監視し核実験を24時間監視します。
5月3日は実際にCTBTOで働いている日本人の方に案内と説明をしていただくことができました。現役で国際機関に勤めている日本の方に実際に話を聞くことはとても貴重な経験で、若者をとても応援してくれていたのでみんな励まされた様子でした( ^ ^ )/仕事といっても本当にたくさんの仕事があり、いろんな形で核の問題に関わることができることを知らされました。
【ICRCの方と意見交換】(ICRC:赤十字国際委員会)
今回はICRCの“法律家”の方にお話を聞くことができました。赤十字と聞いたら“医療関係”のことを思い浮かべますが、こうして法律家がNPTの第1回準備委員会に参加し、私たちと話してくださいました。
メンバーの一人が「いろんな分野の人と一緒に働くことについてどう思いますか」と質問したときに「それぞれ違う分野、視点を生かすからこそ、それぞれの得意分野が交差して新しい答えが導き出せる」というようなことを言われていました。本当にそうだなぁと思います。同じ専門、同じ得意分野を一本の紐に例えると、いろんな専門、得意分野があるからこそ、その“紐”が交差し強い“網”のようになっていくのだなぁ、お互い得意なところと足りないところを補い合っていくのだなぁ、多様性って素敵だなぁ…(´-`).。oOと思いました。(ちょっと本題とずれているかもしれませんが笑)
そういえば、ユース代表団もいろんな専門の人が集まって一つのゴールに向かっているので、その例えの縮図といえるかもしれません!
CTBTO見学もそうですが、この日は自分の将来について考えさせられた日でした。将来自分はどのように自分の得意分野を用いて他の人と共に働いているのか…楽しみです。
【NGOsステートメント傍聴】
NGOのステートメントは広島の被爆者の方から始まり、長崎市長もステートメントを発表しました。他にもいろんなNGOのステートメント(例えば法律家、医師の会、宗教団体などなど)を聞くことができました。どこもそれぞれの想いが詰まっていてなぜか安心して聞くことができました。特に被爆者の話や非人道性の点から話しているステートメントを聞いている時、核廃絶の原点に戻された感覚でした。理論的に現実的に考えるのも大切ですが、そこで人間性、モラルを抜きにしてしまうのはとても危ういことです。私のブログの題名にもなっていますが「follow peace」ということを常に心の中心に据えていきたいです。

他にも書きたいことはたくさんありますが今日はここら辺にしときます。

ではまた!

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No. 3, Thursday, 4May

こんにちは。北里友佳です!
今日は会議3日目でした。体感としてはもう5日目ぐらいですが…(笑)それぐらい濃い毎日を過ごしているってことですね。今日も内容が盛りだくさんでした。↓
・Government briefing
・会議傍聴
・IAEAで天野事務局長と面談
・ドイツ・オーストリア学生と交流
・在ウィーン国際機関日本政府代表部で北野全権大使と面談
・長崎市長と共にチームナガサキで夕食

今日もいくつかに絞ってまとめます。

【ドイツ・オーストリア学生と交流】

ドイツとオーストリア学生とはDonau City Church という国連の向かいにあるスタイリッシュな教会で交流を持ちました。(写真に載せます)

5人の小グループになりディスカッションをしましたが、ドイツ側が多かったため日本人1人という状況でのディスカッションでした。

ディスカッションのトピックは

・日本とドイツのdark side of the history をどう乗り越えるか

・核抑止論について

・原子力の平和利用について

という三本柱でした。

見ても分かる通り日本では友達同士であまり話さないような重たい真面目なトピックばかりでした。自分の考えを英語で表現するのもすごく難しかったです。が、なによりも、そもそも自分の勉強と考えがまだまだ足りないことを痛感し、自分の意見をまとめられず、さらに英語でうまく伝えられないというダブルのもどかしさをものすごく感じました。。。それに対してドイツやオーストリアの学生は内容の濃い考えをスラスラと英語で答えていました。

彼らは日本人がどう考えているのか興味を示してくれ、鋭い質問をいくつも私に聞いてくれましたが、満足な答えが一つも答えられず…それでも私の下手くそな英語とまとまってない答えを忍耐強く聞いてくれました…。

このもどかしい思いをモチベーションにして切実に英語と勉強をがんばろうと思います。

【北野全権大使との面談】

日本政府の方と約1時間も面談できたのはすごく貴重な時間でした。この時間は、私たちが質問し北野大使に答えてもらうというインタラクティブな場でした。北野大使は私たちの質問を親身に聞いて、答えてくれました。なるほどなぁと思う部分もたくさんあったし、日頃疑問に思っていた点に対する答えを聞いたとき、さらに疑問がいくつも増えてしまう点もありました。一時間といえど、一時間では全然収まらず、私もみんなも聞きたいことがまだまだ残っています。同じステージに立って話し合える時間がまたすぐにでもあったらなぁと思います。

日本は民主主義国家で、私たち国民が国の代表者を選ぶ権利を持っていますが、必ずしも市民と政府の意見が通じているわけではなく、政府の見解を市民がよく理解できていないのでは、と個人的には思います。(もちろん自分から知ろうとして調べたとしても。例えば日本が国連の「核兵器禁止条約」になぜ反対したのか、日本政府の見解を知っている人もたくさんいると思いますが、一般的に本当にみんなが日本の見解を知っていて、理解しているのかなど)どうしてそこに溝が生まれるのかも不思議に思いました。

だからこそ、こういう風にお互いが日頃思っていることや疑問に思っていることをシェアする時間、対話する時間はすごく大切だと思いましたし、もっとこういう時間が増えていくべきだと思いました。

(ここでドイツ・オーストリア学生との交流に話は戻りますが、彼らは政治の話を始めとする真面目な話に興味をもち、話し慣れている様子でした。また自分の意見を恐れずに堂々と発言する姿が印象的でした。日本ではそもそも、あまり友達や周りの人と本気でそのような話に触れる機会が少ない気がします、というかあまり触れたくないよね…。もちろん人によりますが)

【チームナガサキの食事会】

この食事会では長崎市長も共に夜ご飯を食べました。すごく楽しく有意義な時間でした。ユースのみんなが長崎市長とずっと話している姿と、それを優しく聞いている市長の姿を見ながら、ここまで市民と近い市長さんが私の市長さんであることがすごく嬉しく誇りに思います。(長崎出身ではないユースのメンバーが自分のところの市長が誰か分からないかも、ということを言っていましたが、そういえば長崎の人はみんな長崎市長が誰か知っているなぁと改めて市民との近さを感じました。

市長さんもそうですが、北野全権大使もすごく若者を応援してくださり、こうやって応援されて活動できることがすごくありがたいです、いつもみなさんありがとうございます。気を引き締めて引き続き頑張ります。(^0^)/

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No. 4, Friday, 5May

こんにちは。北里友佳です。
更新が少しおそくなってしまい、申し訳ありません。目がまわるような一週間があっという間に過ぎてしまいました。早いですね・・・。また新しい一週間が始まりました。
この日のスケジュールはこんな感じでした。↓
・会議傍聴
・ウィーンの日本人学校に出前講座
・国連ツアー&IAEAのブリーフィング
いつものように特に印象に残ったことをまとめます。

【会議傍聴】

この日は、オーストリア政府とアメリカ政府のステートメントが印象的でしたた。というのも、この2カ国のステートメントの差があまりにも大きく真逆だからです。

オーストリアの考え方を幾つか挙げると…

・非人道性を考えた時に、核抑止論は100%働く訳ではない

・核のもとに生活するということは核兵器が使われるかもしれないという脅威の元に生活するということである

・humanitarian approach は人類全体のセキュリティのためになる

・核兵器禁止条約は有効的な手段である

・核兵器禁止条約はNPTの弱い部分(特に第6条)を強化するものである

というものでした。

それに対してアメリカは…

・核抑止というものが平和と安定を保っている

・セキュリティのことを考えずして、核兵器禁止をしようとする条約は核兵器を一個もなくすことができず、国のセキュリティを高めることもできない

・核兵器禁止条約は世界をもっと危ないもの、不安定なものとする

ということを言っていました。

上に挙げた点を見てわかるように2カ国の意見は全く違います。NPTは核兵器国と非核兵器国が共に話し合える会議ですが、ここまで意見がバラバラしていと、どうやって最終的に一つのdocumentにまとめるのだろうと正直不安になった反面、2020年の最終文書がどうなるか楽しみでもあります。

そういえば、日本は核兵器国と非核兵器国が一緒に話し合えない、建設的に話し合えないという理由で核兵器禁止条約に反対し、その代わりNPTを大切にし、被爆国としてリーダーシップを発揮していくと言っていますが、日本がこの中でどのようにリーダーシップを発揮していくかも楽しみです。

【ウィーンの日本人学校】

ウィーンの日本人学校は芝生の校庭にタンポポが咲いて、入った瞬間からとても素敵な学校でした。私自信子供が好きで、子供達に会えるこの日がとても楽しみでした。(私自身は授業をする側ではなくサポート側でした)細かい授業内容まではここには書ききれませんが、簡単にまとめるとこの日の授業は低学年と高学年に分かれ、実際に核兵器が落とされた時何が起こったのか(広島・長崎)、核兵器は現在どれほど存在しているのか、自分や自分の大切な物を核兵器の問題や平和と引きつけて考える、という感じでした。

あまりにも純粋で素直で元気でかわいい子供達を見ながら、教えるどころか教えられるばかりでした。

「あなたにとって大切なものはなんですか」という質問に「友達、家族、家族とのキーホルダー、命、水…」、「どうやったら平和がつくれるかな?」という質問に「お母さんのご飯に感謝する、協力する、武力行使ではなく話し合いをする…」などいろんな心のこもった答えが返ってきました。その純粋な姿が心にグサグサとささりました。授業の内容も自分たちが思った以上に子供たちに届いており、知識としてではなく、彼らの心に確実に届いていると感じました。

私の中で今回の日本人学校で学んだことのキーワードは「人間の心」ということです。一人一人大切な心というものを持っていて、一人一人かけがえのない存在であり、このような純粋な子供達を見ながら、すごく大切なもの(一番大切なもの?)に気づかされ人間に戻されたようなそんな感覚を覚えました。それに対して核兵器というものを考えるとあまりにも非人道的で、誰も受けるに値しないし、絶対に使ってはならない。「核の非人道性」を改めて感じました。

子供達の姿を思い出してこれからも頑張ります!また会いたいなぁ…(^^)

P.S.

日本人学校の教頭先生と奇遇にも日曜日にまた会いました!出会いって面白いですね。

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No. 5, Monday, 8May

こんにちは。北里友佳です。
毎日なにかとバタバタで体力とメンタル勝負な今日この頃です。
今日の活動内容はこんな感じでした↓
・IAEAショートトレーニングプログラム
・平和市長会議ユースフォーラム
・会議傍聴
・中満泉さん(国連軍縮問題高等代表)のレセプション

【IAEAショートトレーニングプログラム】

こっちに来てIAEAの方から説明を聞く機会がたくさん与えられ、ウィーンに来る前と来た後ではだいぶ原子力への考え方?イメージ?が変わりました。今まで原子力と聞くと「原発!」というイメージがありました。が、実際はそうではなく、原子力はいろんなものに役立たせることができることがわかりました。例えば農作物が育つのを早める、安全な水かどうか判断する(水の年齢をはかる)、アイソトープなどなど。使い方や使う状況を間違えなければメリットもあるしポテンシャルも高い、まぁポテンシャルが高いからこそこわいですが。まさに諸刃の剣だなぁと思います。デメリットのイメージが強かった私がメリットについても考えるようになったことに関しては良かったと思います。まぁ、地震が多い(どこで地震があってもおかしくない)日本で原発を使うリスクや被害の結果を考えると日本は福島も経験しているし、やはり原発に関しては賛成できないなぁと思います。(今日学んだこととだいぶ内容はずれますが…)

ちなみに今日、バーチャル原発を見せてもらい、実際に原発の中がどんな感じで、どのようにIAEAがverifyしているのか説明をいただきました。純粋に面白かったです。

【平和市長会議ユースフォーラム】

このフォーラムの中では、広島と沖縄からきた高校生と、私たちナガサキユース代表団の2名が発表をしました。一言で言うと「高校生レベル高!!!」

スクリプトを完全に覚え、抑揚をつけて伝えたいことをストレートにわかりやすく伝え、パッション溢れる姿に感服しました。若者のパワーってすごい!自分もその若者パワーの一部に十分なれるようにがんばろう。

私たちの発表は明後日…(いや12時過ぎているから明日か…)

ただただ頑張ろうと思わされました。はい。頑張ります。

p.s. レセプションの時間はいろんな方(政府代表やNGOの方々)と気軽にお話ができて楽しかったです。(つまみの食べ物も美味しかったです笑)

快く若者の相手をしてくれるのはすごくありがたいです。

さぁ明日(今日か…)もがんばるぞ。もう朝の4時だ。

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No. 6, Thursday, 9May

こちら前回間違って投稿を消してしまったNo.6です。再度アップします。(内容は前回と一緒です)

こんにちは。北里友佳です。更新が遅れてしまい申し訳ありません。

昨日の夜は発表の準備でバタバタしてブログが書けませんでした。なので昨日の気持ちに戻ってこのブログを書こうと思います(笑)(と書いていたのですが、いつの間にかバタバタしていたら日本についていました(笑)5月13日、日本から9日のことを思い出して書こうと思います。)

この日のスケジュールはこんな感じでした。↓

・IAEAショートトレーニングプログラム

・初国連カフェテリアで食事(桂子先生ごちそうさまでした)

・5月10日のプレゼンのための練習

・練習

・修正

・修正

・修正…練習…

こんな感じでした。この日は「病は気から」なのか体調と気分がすぐれなかったことを思えています。

【IAEAショートトレーニングプログラム】

この日は実際にIAEAではどのように原子力利用を管理しているのか、どのように放射線をはかっているのか、IAEAの保障措置について学びました。

実際に放射線の波長を図って放射性物質が何であるかを調べたり、放射性物質にどのように封をして管理しているのか、体験させていただきました。

高校の時に理系の授業で習ったことが出てきて、(γ線、波長、グラフ…などなど)私自身、理系の授業が好きだったので(今でも自分は理系ぽいと感じていますが…笑)、久しぶりに理系独特のワクワクを味わいました(笑)

別の日にIAEAの事務局長天野さんから話を伺った時に、放射性物質を実際にどう管理しているのかという質問に対して「箱にシールを貼る」という方法を聞いていました。そのときは「意外とシンプルな方法なんだな…」と思いました。が、実際にシールがどのようなもので、どのように封をしているか体験してみると、シールには様々な工夫がしてあることが分かり、感心しました。ただのシールと言っても誰かが盗もうとしたり箱を開けようと試みたら、必ず分かる仕組みになっていました。

IAEAの保障措置とだけ聞いても、漠然としていたものが、実際にこうやって体験することによって具体的なイメージがはっきり持てるようになりました。実際に手に触って体験することの大切さを改めて感じたとともに、こういう機会が与えられていることに感謝です。

【プレゼン準備】

いよいよプレゼン前日ということで、スクリプトの練習もしなければならない中、そもそも発表内容を補足しなければならなかったり、修正部分がかなり出てきたりして、なんで前日にこんな出てくるんだーーーーー!!!と追われていました。私自身日本で結構準備が完成に近いものと思っていたし、何回かほかの人にチェックしてもらっていたので、もうそんなに変えるところはないんじゃないかと思っていましたが、それは完全に私の一方的な思い込みであって、もっと客観的に批判的に自分の考え、プレゼンを見つめる必要があったし、もっと日本にいる間にできる準備がたくさんあったなぁと知らされました。

後輩たちにはこんな直前にきつい思いをして欲しくないので、サイドイベントを主催するならしっかりアドバイスしようと思います…汗笑

結局数時間仮眠しかとってない状態で当日をむかえ、体力的にも精神的にもきつかったですが、夜遅くまで訂正に付き合ってくれた桂子先生、日付が変わるまで場所を提供してくれ、的確なアドバイスをくれた3期生のOB、おいしい手作り夜ご飯をふるまってくれた朝日新聞の記者さん、一緒に頑張ったメンバーのみんな……みんなの愛がなかったらほんとに何も出来ていないなぁとしみじみ。

周りに本気で応援してくれる人々がいるからユースは成り立っています。本当に。いつもみなさんありがとうございます。

P.S. 発表前日はいよいよ発表だ!伝えるぞ!と「期待」の気持ちが強かったですがこの気持ちがどう変わっていくかは次回以降(No.7)の記事で書いていこうと思います。

(今回写真が少し多くなってしまいました)

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No. 7, Wednesday, 10May

みなさんこんにちは。投稿が遅くなってすみません。
No.6の写真を編集しようと思ったら間違って投稿自体を消したみたいでNo.6は再度アップしますね(:_;)

(パソコンの調子早く良くなれ~…)ということで今日はNo. 7です。

5月10日。それは私たちのプレゼン本番の日であり最終日でもありました。

まずはプレゼンのことから。

私たちは “Why Is Youth Action So important? ~Challenge of Japanese& Korean Youth~”という題名で韓国の学生とのコラボを含め、4パートからプレゼンをしました。構成としては①国内、②日中韓、③韓国の学生による朝鮮半島の現状について、④範囲を広げて国家間の不信感、という風に徐々に焦点を広げていく形で発表を構成していました。

私の担当は②の日中韓についてで、 “Different Perspectives on Nuclear Weapons in Japan, China, Korea” という題名で日中韓の核兵器に対する認識の違いを発表しました。詳しい内容まではここでは触れませんが、簡単に言うと、私たちが日中韓の大学生に行ったアンケートをもとに分析し、3か国間で(原爆と現在の核兵器に)どのような認識の違いがあるのか示し、それに加えて、3か国の教科書を比較し、教科書の間ではどのような違いがあるのかを示しました。そして、それらの差を閉じていくためにはどうしたらいいか。という発表でした。

そもそもなぜ私がこの発表をするに至ったか。それは、国連で何を発表しようか、といろいろ迷走していた時期に、いろんな出来事や思いが重なったり思い出されたりしたからなのですが…(広島合宿の李さんのお話、私のバックグラウンド、メンバーが平和学生会議に参加したことなどなど)、しいて言葉で表すならば、私たちは核兵器の問題を考えたときに、世界の問題として捉えますが(もちろん世界の問題であり、世界全体で解決しなければなりません)、実際に近くの国に目を向けると、こんなに近くにこれだけの認識の違いがありそれを無視して核兵器の問題に関わり続けることに、もやもやを感じたからです。

そういうわけで今回この発表準備に取り組みました。自分の考えとしては、この差に対してどういう解決策があるのか、と解決策を提案するのも大切だけど、それよりもその差を示し、問題提起するだけで十分意義があると思います。そういう中で準備に取り組んできたのですが…。

発表当日…。「あれ!思っているのと違う…」ネガティブな意味でショックを受けました。思っていたよりお客さんが少ないことと、一番聞いてほしい日中韓の人々がほとんどいないという状況…。私のパートは真ん中だったので、まだ人も多い方で20人ぐらいいたでしょうか。しかし他のパートに移り、時間が進むにつれ人が減っていき最後には関係者以外は5人ぐらいになっていました。その状況を目の当たりにし、発表前から「なんで今から私は発表するんだ」と正直思ってしまいました。「私たちは“発表するため”にここにいるのではなくて、たくさんの人に“伝えるため”にここにいるのに…。」「これだけ長い時間をかけて調査をして準備をしたのに…」(これが当時の正直な気持ちです。)

もちろん日本政府の高見沢さん、日本の方、たくさんのドイツの学生、NGO関係者の方、先生や記者さんOBの先輩などなど、熱心に聞いてくれ、コメントをくれたことすごくうれしかったです。が長い時間かけて、想いも含めて伝えるためにがんばって準備をしてきたがゆえに発表後は達成感をあまり感じることもなく「あっけなかった、悔しい、これで終わってしまったのか」という思いが正直残りました。

どうしてこうなってしまったのか、問題点として挙げられるのは、プレゼンをした時間、宣伝の仕方、自分たちのプレゼンの仕方(?これについてはみんな一生懸命準備してきたし、素晴らしかったことは間違いないのです。しかしもっと本気を出せばもっと綿密に準備できたかもしれないし、発表する側を謙虚に疑うこともすごく大切だと思うので敢えて問題点として挙げます、みんなの発表を決して否定しているわけではありません)などが挙げられると思います。プレゼンをする時間や、宣伝の仕方などは今後すぐに改善できる余地があるので、後輩たちがもしサイドイベントを企画するなら、同じ思いをしないようにここの点をしっかり伝えようと思います。(もしこのブログを読んでいる後輩がいたら心にぜひ留めておいてください!笑。サイドイベントはするなら会議一週目の昼!)

そんなこんなで発表が終わり、ドイツの学生たちがやっていた模擬国連を見に行き、レベルの高さに驚きながら…(かなり省略していますが)、あっという間にウィーンでの日程が終わってしまいました。

伝えたいこと、書きたいことはまだまだありますが、今日はここまでにしときます。

次回、かなり更新が遅れていますが、【最終回】で全体を通して一回分書こうと思います。

次回まで読んでくださるととてもうれしいです。

いつも皆さんありがとうございます。ほんとに感謝しています。

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No.Final, Thursday, 10May

こんにちは。北里友佳です。いよいよファイナルとなってしまいました(+o+)早いです。

まず初めから余談ですが、日本の“だし”って本当においしいですよね…。たった2,3週間ヨーロッパにいるだけで日本のうどんが恋しくなり、帰ってきてもう5回ぐらいは食べました。ヨーロッパでチョコやお菓子ばかり食べているのもいいですが(笑)やっぱり日本食は最高です!

さて、本題に戻ります…

今回ウィーンでのNPT再検討会議第1回準備委員会に参加して自分が何を学び、何を感じたか。

ウィーンでの活動のベースは会議傍聴ですから、初めに会議に関していえば、実際現場にいることによって、リアルに感じる国同士のあまりに大きすぎる意見の違いが一番印象的でした。これについては、事前に学んではいたけど、その場にいることでひしひしと感じることが出来ました。ここまで違う意見、差のある意見をどうやって最終文書にまとめるのか。もはや興味しかありません。NPTが大切、NPTで引っ張っていくと言っている日本に期待しつつ、2020年のNPT再検討会議がどうなるか、NPTを毎年見守りたいと思います。私自身、夏から中国に1年間留学に行くため、ユース6期生として活動することは出来ませんが(ほんとはすごく引き継ぎたいです)、どうにかお金を貯めて来年のジュネーブで開催されるNPT第二回準備委員会にOGとして行こうかと割と本気で考えているところです…。

こういう気持ちになったのも、実際に現地に行って、リアルに感じることが出来たから。日本で勉強するだけでは、ここまで自分と引き付けて関心を持つこと正直出来なかっただろうなぁー…。いくら勉強しても行ってみないと、手に触れてみないと実際に分からないこと、感じられないことがあるなぁと。だからこうやって派遣されることって本当にありがたいです、感謝しています。

そう考えるとやはり自分もいろんなところに行って学びたいし、たくさんの人に「広島・長崎」に来てもらいたいと思うし、「被爆者の実際の声」を聞いてほしいと思います。

次にウィーンで一番強く印象に残っているものは?と聞かれたら、真っ先にウィーン日本人学校での授業が頭に浮かびます。子供たちがあまりに純粋で素直で…かけがえのない一人ひとりが本当にかわいかったです。この日は自分にとって、大切なものを思い出させてくれた大切な日でした。(この日の詳しいことはNo. 4に書いています)

今更ですが、日本人学校で大切な思い出になった会話をここに残しておきます。

(一輪車をしている小学一年生の女の子に)

私「お姉ちゃんたちもう帰るね、バイバイ!」

女の子「おねえちゃん、ひろしまはあぶないから気をつけてかえってね(・・)」

私「…( ;∀;)ありがとう♡ありがとう。気をつけて帰るね!」

女の子「うん!♡わたし、明日ひろしまに手紙かくとおもう。」

私「広島に手紙書いてくれるの?」

女の子「うん!♡おねえちゃんに、みーんなに。漢字もつかってかくね!ひらがなと漢字。お母さんに漢字をきいて。」

私「…( ;∀;)ありがとう、ありがとう。」

ひらがなもまだ学校で習っていない小学一年生のほんとにほんとに純粋な気持ちや姿に、20歳の凝り固まった私の心はドッカ―――ン!!!と打たれた気持ちになりました。本当に子供たちから学ぶことがたくさんあります。

普段の学校や日々の生活の中では、淡々と理論を勉強したり、(良くも悪くも私の癖なのですが)ピンピンと批判的思考を働かせたり、その中で核兵器の問題について悲観的になってしまったりと…それ自体は別に悪いことではないと思うのですが、どうやら近頃一番大切な「peace、心、人間性」というものが後回しになっていたようでした。自分の意識の中では後回しにしたつもりはないし、それがいかに大切なものか分かっているつもりなのですが、ここで気付いたのが、自分の頭がどんどん固くなっていたということと、何を“一番大事”にし、“一番優先”させるかということでした。

核兵器の問題を「難しい、今の状況を考えると…」という地点からスタートしたら「peace、心、人間性」にはたどり着かないかもしれないし、消極的になるかもしれないけど、「peace、心、人間性」からスタートしたらいくら難しくても大切にしたいもののためにがんばる!と思えるし、アクションのモチベーションになると思いました。自分は一番大切なものを大切にして生きていきたいです。

そこで私のブログの題名になっている「Follow Peace」にもつながります。

ここでいっている「Peace」の意味は「戦争がないこと」のPeaceというよりは、“日常レベル”でPeaceに従う、Peaceを求めていくということになります。周りの人を愛することも、感謝することも、人を妬まないことも、嘘をつかないことも…全部全部Following peaceです。私自身平和とは、作り出していかなければならないもの(何か行動をしなければならないもの)だと考えていますので、実はブログの題名をつけるときに「Peacemaker 友佳ブログ」という題名と悩みました。しかし、Peacemakerだと主語が私になってしまうし、もうすでに私がPeacemakerになっているように思えてやめました。その代り、日常レベルから平和を求めていきたいし、主語が“私”ではなく、“みんなを巻き込んだ題名”にしたいということで「Follow Peace」にしました。

「Follow Peace」を頭の中心に入れたとき、核兵器があまりに非人道的な故に、この問題を無視せずにはいられないと思います。ぜひみなさんにも考えていただきたいです。

最後になりますが、いつもナガサキユースを応援してくださっている方々、長崎連絡協議会の方々、RECNAの先生方、レクサポのみんな、自分を犠牲にしてまで私たちに付き合ってくれる桂子先生、メンバーのみんな、すべての人に本っっっ当に感謝しています。ブログの「いいね」も「コメント」も本当に私の励みでした!みなさんがいなかったら私は何も出来ていません。いつもありがとうございます。これからもナガサキユース代表団をよろしくお願いします。

P.S. 最終号が最長のブログになってしまいました。このブログを5月18日から毎日コツコツ書いてきたのですが、いつの間にか5月22日になっている…5日間!5日間の思いが詰まっています。長いけど読んでくれたらうれしいです。6月7日の報告会にもぜひ!いらしてください。

ナガサキ・ユース代表団5期生

北里 友佳

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