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Asuka’s Blog【ウィーンより愛を込めて】

 

No.0, Monday, 1May

皆さんこんにちは!
ナガサキユース代表団5期生の西垣あすかと申します。私は奈良県出身で、現在長崎大学医学部3年生です。今日は国連パスを午前に取得しました。現地報告第0号を記したいと思います。会議最終日まで参加することはできませんが、会期中は毎日記します。(寝ないように)頑張ります!よろしくお願いします。

さて、

≪ウィーンにて≫

ウィーンでは、少し観光をしました。どこをとっても綺麗な街です。ペーター教会という教会が本当にきれいで、感動しました。写真をアップロードしますので、よければご覧ください。空港からのCATという快速列車はドレミファソラシドレ~♪の最初のドで動き出し、最後のレ~で加速しだして一人爆笑しました。駅のトイレではオペラが流れていたり、毎日オペラ座でも学友教会でもどこでも違う演目が上演されていて、やはり音楽の都です。

昨日は朝ウィーン少年合唱団の歌声を聞くために朝早くから無料の立見席に並んだり、夜はオペラ座を4ユーロで見れるとのことで立見席に並んだため足が腐るかと思うほどパンパンになりました。日本の方もよく見かけます。どこをとっても本当にきれいな街です。

今日はメーデーで、日本と違い、フェスティバルや行進があちらこちらで行われていました。市役所前で休憩しているとオーストリアのケルン首相(周りの人がchancellorと言っていましたし、ネットでも調べましたが本物と思われます、、、)がいました!めちゃめちゃ驚きました!

ウィーン。どこをとっても綺麗で、首相も一般人の声を聴いて握手してその辺を歩いています。平和です。本当に平和です。

≪ウィーンまで≫

4月26日に試験を受けて夜に福岡に入り、4月27日(木)に日本を出国。シンガポールで9時間のトランジットがあり(いろんな出来事がありました、、、)、28日(金)10時半頃にウィーンに到着しました。シンガポールは本当に暑かったのですが、ヨーロッパは日本よりも寒いです。時差は7時間です。まだ時差ボケが治りません。

元々海外旅行が好きなのですが、出国して例えば空港では、本当にいろんな国の人がいますよね。あの雰囲気が本当に好きで。

138億年前にビッグバンで宇宙が誕生したときほぼ同時に、電子や陽子、中性子も誕生し、奇跡的に0から1が生み出されたわけですが、私たちもすべての人類も空気も動物も花も土も何もかも初めはきっと一つの原子だったわけですよね。0から1が生み出されてそれがいろんな反応を繰り返して生命体が生まれ(最初はアメーバみたいなものだったかと思いますが)、水中から地上に上がり、人類へと発展し、次のまたさらに新しい生命体へとつながるこの進化の過程で私たちは生きてるわけです。元々一つだったであろう生命体から、現在73億の生命体が派生していて、73億人すべて違う存在だというこの事実を日本を出て空港や海外に行くと改めて実感します。生命が存在していることが奇跡で。そしてあぁなんて人類や生命体の多様性は面白いのか、と思うわけです。

~閑話休題

こんな考え方をしているから、国ごとに括ったり、民族で括ったり、小競り合いをしたり、戦争をしたり、、、というこの世界の状況が私には未だに理解できません。ですが、国という単位で色んな小競り合いを有史ずっと人間は続けてきていて、きっとこれから先もずっと続いていくこのシステムの中で、今一番大きな問題だと思われるのが核問題だと思います。昨年以降トランプ氏がアメリカ大統領になり、北朝鮮の攻撃も増え、アメリカ空母が射程圏内に入るなど世界情勢はとても悪化しました。(日本を離れている間に日本にミサイルが飛んで行ったらどうしよう、、、とびくびくしています。)

今は第3次世界大戦の戦前になってしまうかもしれない雰囲気を感じます。こういった状況で、私は核という問題をどれだけ知っているのか、そして世界はどうなるのか。こういった現状もちゃんと勉強する必要があると思い私は昨年、ナガサキユースに応募しました。

≪ウィーンでは≫

ユースではいろんな勉強をして、いろんな準備をしてきました。明日から会議が始まります。私は8日の平和首長会議で山田ゆりちゃんと発表をします。ちょっと緊張しています。

先ほども申しましたが、現在とても歴史のターニングポイントにいるように思いますし、このタイミングで国連での準備委員会に参加できたことに感謝したいと思います。期間中、IAEA やCTBTO訪問ももちろん楽しみですが、今回のこの準備委員会で、各国がどういった発言をするのか、参加者はどういった考えで参加しているのかに重きを置いて傍聴・活動したいと思っています。こういった状況だからこそ、本当の真意をいろんな人から聞けると思うからです。

ただ、核問題は世界のトップが一生懸命に活動していても難しい問題です。核廃絶のために一番重要なことは市民社会での認識を向上させ、皆が現状を知り、意見を発信していくことではないかと思います。そのために、今お読みの皆さんには、もしメンバーのブログ等を読んで、少しでもそうだ!その通りだ!と思う部分があればいいねしていただきたいです。これまで関心のなかった人にも目を向けてもらえるかもしれません。

千里の道も一歩から。今何里目にいるのかは分からないけれど、一歩一歩できることをやります。私の英語は拙いですが、思っていることをしっかり伝えてきたいと思います。

長くなりましたが、ありがとうございました。

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No.1, Tuesday, 2May

こんばんは。現地時間22時過ぎのウィーンから会議初日の様子を報告します。
何もかも初めての今日。朝から女子部屋はあれがない、これがない、ご飯どこ!という感じで、てんやわんやの大騒ぎでした!
会議は午前が①10:00~13:00,②13:00~15:00の休憩を挟んで③15:00~18:00まで行われます。今日は①、②、③ともに異なる行動をとったので、それぞれについて書きたいと思います。

①10:00~13:00

海外でスーツを着て何かするということが初めてだったのもあり、緊張しながら国連に向かいました。荷物検査を終えて、まずは国連の前に立っている加盟国の国旗の中から日本の旗どれだ~?と探し、無事に見つけて、会議場へ向かいます。当たり前ですが、色んな国の方がいらっしゃいます。(スーツがみなさんお似合いです、、、)

会議場はとても広く、高校のときに模擬国連部に所属していたのですが、昔使ったことのあるマイクなどを見て、本当に今日から会議が始まるのだなと実感しました。議長からの説明が始まりました。

議長が

“Yesterday is history, tomorrow is a mystery, today is a gift of God, which is why we call it the present”

とおっしゃっていました。これはビル・ケーンさんというアメリカの漫画家の言葉のようです。今日を大事にして議論を始めましょうという議長の雰囲気を感じました。

それが終わるとともに各国がstatementを読み始めます。1番目は日本でした。岸田外務大臣はstatementを日本語で読まれたり、終わり次第すぐに帰られたり!びっくりするとともに、少し残念でした。内容としては現状維持をしつつ、援助もしつつ、専門家会議を東京で開きますといったことをおっしゃっていたのですが特に新たなことが加わったわけではないように感じました。私が外務大臣だったらもっと言いたいことあるのに。と思いましたが、やはり、何かを根本的に変えるには権力をもつことも大事なようです。

②13:00~15:00

休憩が始まります。私は、自分の興味のある範囲で、ウィーンで何ができるだろかと考えたときに、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の方のお話が聞きたいと思いました。朝長先生のご援助もあり、IPPNWオーストリア支部のKlaus先生とお話しする機会を得れたので、この時間を使って調先生とともにカフェトークをしました。医学部に所属し、まだ何も専門を決めない期間にいる私にとって、IPPNWの活動という一つの選択肢を考えるいい機会になりました。今年9月にロンドンで開かれる第22回IPPNW世界大会の説明もしていただけてとても興味を持ちました。ここにはいろんな機会を得られる可能性があると感じました。

③15:00~18:00

サイドイベントの傍聴をしました。“Fighting nuclear weapons in Europe”というテーマです。イタリア・ドイツ・フランス・アメリカなどが各国の状況を説明しつつ、自国の政府の見解は理解できないと述べていたり、各々の活動について述べていました。アメリカの方の発言が印象的で、長崎、広島だけでなく日本人はアメリカに是非来て、政府の前で意見を述べてほしいとおっしゃっていました。サイドイベント内ではないのですが、宿泊先で出会った沖縄で勤務経験のある米軍の軍人の方も、会議で頑張って核兵器をすべてなくしてくれ。と言ってくれたのが意外でした。どの国も政府の意見が国民の意見とは限らないようです。

19:00~

国連から少し離れたDiplomatic Academy of Viennaという場所でThe future role of nuclear weapons in Europeというサイドイベントを傍聴しました。これは国連ではない市内なので会議参加者以外にもたくさんの人が参加していましたが、ネイティブスピーカーの滑らかな英語が難しく、内容があまりわからなくてとても残念でした。ただ、会議参加者でもそうでなくても、みんなメモ帳にメモしていて、ヨーロッパの人の勉強することへの熱意を感じました。

【1日目 まとめ】

1日目は初日といっても、会議傍聴、サイドイベント傍聴をして雰囲気をつかみました。私のつたない英語でも1質問したら皆さん100で答えてくれましたし、どのイベントでも、必ず広島・長崎の単語が聞こえてきて、2県の存在感をとても感じます。

明日はまた今日とは全く違うスケジュールになります。一日議論を聞いて、歩いて疲労困憊ですが、明日も頑張りたいと思います。短いですが、今日はここまでにします。ありがとうございました。

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No.2, Wednesday, 3May

こんばんは。西垣あすかです。

天気は晴れ。ウィーンの電車にはとても躾けられたわんちゃんが結構乗っていて、癒されます。
今日は会議2日目がありました。今日の報告をします。

今日のスケジュールは以下の通りです。

・9:00~9:30briefingに参加

・9:45~CTBTOを見学。その後本会議傍聴

・14:15~ICRCの方との面談

・15:00~NGOのプレゼンを本会議場で傍聴

・19:00~ウィーン大学学生との交流

全てを説明するのは莫大な文字数になるので、

①各国のstatement

②日本からの発信

に分けて述べたいと思います。

①印象的だったフィンランドのstatement

http://www.reachingcriticalwill.org/…/stat…/3May_Finland.pdf

今回の会議は、正式名称NPT再検討会議第一回準備委員会というのですが、NPTは3本の柱の、核の不拡散、核軍縮、核エネルギーの平和利用から構成されています。各国のstatementは核の不拡散、核軍縮について述べているものが大半を占めているように感じます。

フィンランドは今日絶対聞きたいと思っていました。というのは、フィンランドの電気供給状況を以前学んでいたからです。

*****************************************************************************国内エネルギー資源の乏しいフィンランドでは、石油代替エネルギーとして原子力開発を進め、現在4基の原発があり、1基が建設中。これに加えて、新たに2基の建設が承認されています。原子力発電開発の推進も重視し、現在の原子力発電の占める33%の割合から最終的に60%まで上げる予定だそうです。原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分についての対策もとられており、世界で初めて建設許可が出されたフィンランドの最終処分場“オンカロ”の稼働も目指されています。オンカロでは使用済み燃料を、10億年以上活動していない安定した地下、約450メートルの岩盤地層に埋設。金属製容器に封印した使用済み燃料を数万~10万年にわたり地下で隔離します。

********************************************************************************

こういった状況で、フィンランドがどういったスピーチをするのか気になっていました。まず、フィンランドはやはりNPT3本の柱のうちどちらかというと核の平和利用について多く語ったように思いました。ただ、現在世界は以前より脱原発方向に傾いていると思っていましたが、国の状況もあるのでしょう。フィンランド政府は“IAEAの基準のもとに動けば、各国が原子力を使おうと使うまいと自由だ。だが、責任ある核の使用にはきちんとした管理と核廃棄物の管理戦略が必要である、我が国はそう考えているからこそ、原子力の平和利用への国際協力にフィンランドは尽力している。”と述べました。世界の脱原発の流れの中、日本でも福島での原子力発電事故以来原発に対してネガティブなイメージを持つようになっているのに、その流れに逆行し、逆行しているけれど、一応筋を通している発言でした。

私としては、福島での事故の際、人が扱いえないものは有事の際に事が大事に至る恐怖を感じました。だから、原発はなくすべきだし、石炭等もなくなる、なくなると言われながら、まだ十分存在するようですし、欠点もあるだろうけど、まだ人が扱い得れる水や火、風などに変えるべきだと思います。皆さんはどう思われますでしょうか?

帰国までにフィンランド政府の方とお話しする機会があれば、原発に対する恐怖はないのか、有事の際はどうする対策を取っているのかなどをお聞きしたいと思います。ヨーロッパといっても、国によって意見が大きく違います。そのことは今回の大きな発見でした。

②NGOプレゼン傍聴の感想

ここでは、色んなNGOのプレゼンがありました。長崎市長(メンバーの長崎出身の子たちは市長大好きです)や、IPPNWオーストリア支部のクラウス教授などもお話しされました。市長の、ぜひ長崎に来て被爆者の目を見て思いを感じてくださいといった内容が印象的でした。昨日開催された“fighting nuclear weapon in Europe”でのアメリカ出身の方も、日本のみなさん、被爆者のみなさんに対して、ぜひアメリカに来て、政府の前で思いを伝えてください、と述べていらっしゃっていました。日本もアメリカ(市民)も思うことは一緒なのだなと思いました。

【2日目まとめ】

今日は他にCTBTO見学、ウィーン大学との交流会もあり、中々忙しくなってきました。昨日よりstatement傍聴にも慣れましたので、メモを取りやすくなってきました。ICRCのルーさんとのお話では、やりたいことがあってそれについて悩んでいるなら、心がこっちって言ってるほうについていけばいいといったことや、色んな分野の人と話すことで、違う視点から問題を見ることができるし、結論も変わってくるという言葉も考え深かったです。

少し長くなりました。書きたいことはたくさんありますが、取り合えず今日まではドタバタドタバタしていますが、女子ドミトリーは意外と楽しんでいます。みんなでいろいろと交換したりしています。

今日はここまでにします。ありがとうございました。

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No.3, Thursday, 4May

今日は会議3日目。今日の報告をしたいと思います。

今日のスケジュールは以下の通りです。

・9:00~ briefing

・12:00-12:20 IAEA天野事務局長との面談

・12:30-15:00ドイツ学生との意見交換会

・16:00-17:00北野大使との意見交換会

・19:00-打ち上げ

◎まずはIAEAについて述べたいと思います。

****************************

IAEAは原子力の平和的利用の促進や原子力の軍事的利用への転用防止を目的としている国際機関です。日本人の天野さんが事務局長であることで有名です。核拡散防止のための査察を担うことから「核の番人」と呼ばれ本部はウィーンにあります。核不拡散と技術協力の両面で、役割の重要性が増しています。

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今回の面談では、特に核の技術協力面のお話が面白かったです。

*医療面での核利用

腫瘍組織における糖代謝レベルの上昇を検出することにより癌の診断に利用されるPETという技術には、放射能が使われています。こういう分野への援助をしている(PETの存在は知っていたのですが、IAEAとの関係は知りませんでした!)だけでなく、がん治療の一つに放射線治療があるのですが、アフリカ28か国にはこの放射線治療器具が存在していないそうで、その援助活動もしておられるそうです。

*水問題

IAEAの技術では物質のアイソトープを見つけられるので、これを分析することで水を見つけることができるそうです!また水の年齢を測ることで(信じられないですね!)、いい水を特定するそうです。

*危険探知

ペルーエクアドルでの地震の際に実施されたそうですが、地震が起こると、建物には崩壊の危険性が潜んでいます。この崩壊の可能性も放射線を確認することでわかるそうで、崩壊で巻き込まれて死ぬ人を減らせるそうです。

*食糧問題への応用

放射線を野菜や果物に照射し、突然変異を誘発させたあと、例えば、海水・干ばつに適応できるものを探す試みをしているそうです。遺伝子工学と違い、人工的なものではなく“自然で起きることを早めているだけ”という説明がとてもしっくりきました。

→核の番犬としての印象が強かったので、“世界政府”を対象にしているのかと思っていましたが、こんなにも様々な分野に精通していて地球規模のすべての環境や、環境変化にも進出しているということが新たな発見でした。

天野事務局長は、とても熱心に説明してくださりました。抑揚や雰囲気がとてもすごかったです。事務局長は日本が過去の経験を教える際に、私たちが“教える”のではなく、広島・長崎に実際に行ってもらって本人自身が“感じた”ことをシェアすることで、お互いに多くのことを学べるのではないかとおっしゃっていました。確かに新たな視点だと思いました。ただこれは、実際に日本に来てもらう必要がありますが、、、。

◎次はドイツ学生との交流について述べます。

今日はドイツとオーストリアの学生と議論しました。テーマは、原子力利用/核の抑止力/どう歴史を乗り越えるかについてでした。

まず思ったことは、日常会話程度はできても英語で議論することが本当に難しかったということです!!

また、私のグループの学生は国際政治を専攻しているということもあったのかもしれませんが、こっちの学生はすごい知識量を持っていました。自分の国の教育体制、システム、政治など博識でした。それに対して私は日本出身なのに、自分の国のことを全く知らず、本当に議論は難しかったです、、、

彼らとは以下のような会話をしました。

*日本の原子力利用について

ドイツでは福島原発事故の後、2022年までに、原子力発電所稼動を完全に停止する計画を発表しています。その分日本の原子力利用についてとても興味津々で聞かれました。

私が、日本では57基存在していて廃炉になったものもあるが、稼働し始めたものもあり、裁判中のものもあると答えたところ、

Q日本には自然エネルギーを推進する政党はないのか?と聞かれました。

日本で育った私は、すでに国の政治は期待するものではないと思っていたし、日本では政治や政策について話すことは全くないということもあり、自分の国の政党が何を考えているのかを考えたことがなかったのですが、こちらではこういったことをテーマに議論することが活発なようで驚きました。その場でうまく答えられなかったのですが、今回調べてみました。(http://go2senkyo.com/articles/2016/07/03/21003.html

日本共産党、社会民主党、生活の党と山本太郎の仲間たち、国民怒りの声の4党のみが脱原発を推進しているようです!この事実を初めて知りました。あれだけの事故があったのに、この4党以外は少なくとも利用したいと思っていることにショックを受けました。

Ans.日本には脱原発を推進する党もあるが、少数派だった。

*どう歴史を乗り越えるか

ドイツでは幼少時か何度も歴史を学んでいるそうです。ドイツがヒトラーを選んだのだから、その責任が私たちにあるといっていました。

わたしたち日本人はどうでしょうか?私は、日本はとても世界の流れから取り残されていると思います。日本は第二次世界大戦を過去の歴史ととらえ、原爆のことも広島、長崎では教育があるけれど、ほかの県では全くありません。過去の原爆(もちろん大事なこと)だけでなく、現在の核兵器問題についてユースになって勉強するまで、ほとんど知りませんでした。歴史を乗り越えるためには、歴史を認め、目を背けてはいけません。私たちも向き合わなければいけないと思います。なんでテレビではまともな番組がないのに、その代わり、こういったまじめに世界の状況を解説するようなものが少ないのでしょうか。英語に対してただでさえハンデがあるのに、世界の現状を何も知らないでいるこの国に対して未来を感じられません、、、

我々がヒトラーを選び、そしてその責任を負わなければいけない。だからこそ、今こちらで問題となっている難民に対して、私たちはできる限りの援助をしなければいけないし、だからこそ本当に大量の難民が押し寄せるけれど、受け入れるのが義務なんだという言葉もとても印象的でした。

日本は島国で、世界の流れを感じにくい状況にあると思ってはいましたが、今回会議に参加して、こういった違う国の考えを聞くと、本当に後れを感じます。やばいです。

【3日目まとめ】

今日は自分の英語力のなさ、私たちの知識不足、日本があまりにも遅れていることを感じました。今日は本会議に参加する時間がなかったのですが、ほかの機関訪問や、交流を通して、視野がとても広がるとともに絶望感すら感じます。北野大使との意見交換会でも政府と市民社会の大きな溝を感じました。ただ政府は政府で政府の思う正義を進んでいるのでしょう。私のやりたいこと。その最終ゴール。そしてアプローチのやり方。同じゴールを目指していてもアプローチが異なることで溝が生まれることを、今会議でも切に感じます。

この3つをしっかり考えたうえで、将来どういった活動に貢献したいのかを考えなければいけないと感じました。

今日は夜に打ち上げをしました。勉強とはまた違うウィーンの雰囲気をとても感じられました。先生方やみんなともいろんな話をすることができました。明日もいろんなスケジュールがあります。明日も頑張ります!

今日はここまでにしたいと思います。ありがとうございました。

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No.4, Friday, 5May

みなさんこんばんは。西垣あすかです。

今日は会議4日目を迎えました。4日目に入りいろいろと疲れもでてきました。

今日のスケジュールは以下の通りです。

・10:00~本会議傍聴

・13:00~15:00 ウィーン医科大学の学生との交流
・15:30~国連・IAEA見学ツアー
・16:30~IAEAブリーフィング

今日はまず、会議傍聴について少し述べたいと思います。(私は各国の発言を聞いて思ったこと分析したことを書きますので、内容を詳しく知りたい方は他のメンバーのブログを読むことをお勧めします。)

一昨日よりchapter1が始まりました。

今日はアメリカの発言について少し考えたことを述べたいと思います。

アメリカの資料は(http://www.reachingcriticalwill.org/…/statemen…/5May_USA.pdf

こちらをご覧ください。

まず、“いまトランプ政権が、戦略政策や核軍縮に関する問題の相互作用に関した疑問を取り扱った再検討を行っています。どうなるか予測できませんが、我々が直面している多くの問題を解決することを期待します”という部分がありました。国際的な文章としてどうなるか予測できません、というのは、大丈夫なのか!?とかなり心配になりました。

次に、印象的だったのは、アメリカのこれまで行ってきた活動についてです。これはこれまでの授業でも学んでいたことですが、やはり少しお伝えしたいので書かせてもらいます。

例えばこのstatementの中で、冷戦時代のピークの1967年の核弾頭31,225発から2016年には4018発と、85%を削減した。という部分があります。

世界にはもちろんまだまだたくさんの核兵器が存在します。85%の削減というと聞こえはいいけれど、実際4018発(申告してない可能性もあるでしょうし)あります。ほかの兵器も存在していますよね。

少し話を一瞬とばしますが、このブログを書くにあたって、世界の軍事費について調べてみました。正直これまでちゃんとこういった分野を勉強してきませんでしたので、間違っている部分もあるかと思われるので、ご指摘いただけると幸いです。

さて、日本はこの中で世界8位の軍事費を捻出しています。何も知らなかったときは、憲法9条があるから日本は戦争しないでしょと思っていたけれど、約5兆のお金がかけられていると、そうもいっていられないですよね。

それにしても世界8位というのは驚きでした。

核はもちろん今でもたくさん存在しています。これまでは、核さえなくなれば世界は平和になると考えていたけれど、アメリカの軍事費約60兆円、中国約20兆円というデータを見て核があってもなくても各国はそれぞれ自国を守るため(?)に軍事費を大量に使っているのを見ると、本当の平和とは何なのかよくわからなくなってしまいます。ただ、それだけお金をかけて軍事力を挙げているのなら、対話によって信頼関係を構築できれば核をなくすことは可能ではないかと思います。

それにしても、平成の時代に生まれ、これまで海外旅行に行ったり、交流をしてきた私から見ると、もちろんまだ学生ということもあると思いますが、なぜそこまでして国を守らなければいけないのかがわかりません。政府各国の活動は、結局その国の存在を守り、その国の民衆を守るため、に動いているのでしょう。ただ、歴史的に見ても最盛期が2回あった国はありませんし(だからこそ最盛期というのですけど)、大きな戦争を経験してきたのですから、“その国”を守るのではなく、“人類”という大きなくくりで見ることはできないのでしょうか?私が日本という国にあまり思い入れがなかったり不信感があるからかもしれませんが、そう思ってしまいます。

他国を信頼して本当にいい世界を作ろうとするだけが目標なのに。ただ、みんな他国のことが信頼できないからこういった問題が起きているのでしょう。

なぜ信頼できないのか。私は言語と宗教の違いではないかと思います。

もちろんこれらは選択の自由があります。ただ、言語が違うだけで、公用語の英語を話していても“私たちとはちがう”と思ってしまったり、例えば宗教は、同じ宗教を信じている人に対しては、この人は“同類だ”と、感じると聞いたことがあります。つまり、違う宗教の人に対して“”何を考えているのかわからない“と思ってしまうのではないでしょうか。

だからって、どうすればいいかというアイデアはまだ浮かびません。私が右寄りなのか左寄りなのかもわかりません。ただ、私は、宇宙という地球という星に住む1人の地球人として、もう少し、一歩みんなで歩き出したいだけなのに、と思ってしまいます。

いろんな分野を勉強して、自分なりの答えを見つけたいと思います。

◎ウィーン医科大学との交流

今日はウィーン医科大学生徒の交流もしました。日本の病院がとてもシンプルなイメージなのに対し、こちらはとても華やかな雰囲気で、病院特有の暗めの雰囲気がなくてびっくりしました。いろいろと言いたいことはありますが、簡単に言うとやはり医療面でも日本は遅れているなと感じました。本当に切に日本は遅れていると感じます。

【今日のまとめ】

新しい世界を見て、毎日世界が広がっています。ただ、それと同時に、日本は本当に遅れていると感じます。日本のテレビで、日本の技術が素晴らしいといった番組が横行しているように感じます。世界の流れからただでさえ遅れているのに、日本は素晴らしい国だからと、努力しなくなるのではないでしょうか?

素晴らしいという評価は、外から見た人がするのであって、内部の人間が言ってはいけないことだと思います。

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No.5,Monday ,8May

おはようございます。昨日から体調があまりよろしくなく昨日の報告が今朝になりました。
以下が昨日の報告です。
↓↓

会議2週目が始まり、日本に帰る日が近づいています、、、、。帰りたくなーい!

ただ、今回いろんな人に会い、いろんなものを見、いろんな経験をしたことで、とても人生に悩んでいます。が、私は自分の国じゃない国にいる方が、ストレスを感じず本来の自分でいられるようで、こちらであまりいらっとすることがありません。ウィーンでは電車も定刻にでていますしね!笑。

これから先の人生をどうするべきか。とっっっても悩んでいますが、最後はなるようになる!し、挑戦することを恐れずに挑戦したいと思います!

さて、本日のスケジュールは以下の通りです。

11:00~13:00 平和首長会議での発表

14:00~16:45  IAEAにて活動の概要説明

16:50~ 本会議傍聴

私的に今日一番大きいイベントだったのが、平和首長会議です。というのも私と山田ゆりちゃんが発表者だったからです。

平和首長会議とは英語でMayer for peaceといい、反核運動を促進する世界の地方自治体で構成される国際機構のことです。世界162ヶ国・地域の7,196の都市が加盟しています。

今回私たちは“平和活動をとおして感じた・考えたことについて”のプレゼンテーションを行いました。二人ともなかなか忙しく、昨日の夜まで修正をしたりして、いろいろとご迷惑をおかけしました、、、。

今日も朝から二人で最終確認をして会場に向かいます。中村けいこ先生が平和首長会議の司会でした。私たちは日本代表として高校生大使8人のあとに発表です、日本代表と書いたのは理由があり、このサイドイベントでは、ドイツやブラジル・ロシア(この二国はスカイプにて)なども参加していたからです。

私たちの発表で使用したスライドの一部を写真としてあとで掲載します。発表はスライドが映らなかったりもしましたが、すごく緊張してちゃんと言えない部分もありました涙

ただ、でも、高校生やドイツの大学生、リアルタイムでロシアやブラジルからもサイドイベントに参加している光景を見て、政府レベルでは難しいのだろうけれど、市民レベルや若者レベルでは平和を作ることはそんなに難しくなさそうだなと思えました。(平和という定義が難しいですが。)

核廃絶に対して、何が一番大事かと考えたときに私達5期は“教育”が必要だと考えました。というのも、私たち日本人はあまり平和教育を学校で受けません。(広島・長崎を除いてですが)そして、その成果はわからないけれど、私たちは原爆を過去のものととらえ、現在こうして問題になっている核問題を現代しいては“今”の問題としてとらえていないように思います。北朝鮮のミサイル発射は怖いけれど、いまどの国が核を保有しているか、それぞれどのくらい存在しているか、核兵器をなくすために作られてきた条約についてご存知でしょうか?こういった世界の常識を私はナガサキユースで勉強するまで何も知りませんでした。

また、私たちはこれまで勉強してきた中で、市民活動次第で政府も動くということも知りました。日本では、そういった世界の状況を知る機会がないために、市民活動が弱く、結果政府に働きかけることができなくなっていると思います。(日本ではさらにデモなどに対してネガティブなイメージを持つ人も多いと思います。)

そういったすべての問題の一つの原因として平和教育がとても大事だと思っています。そのため5期のメンバーはこちらの現地校で平和教育を行ったり、帰国してからもピースキャラバンという平和教育を進めていく予定です。

ピースキャラバンに興味を持たれた方はぜひご連絡ください。

今日は朝から本会議を傍聴しています。体調もあまりよろしくないですが、最後まで頑張りたいと思います。ありがとうございました。

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No.6, Tuesday, 9May

こんばんは。西垣あすかです。今日は朝から調子が悪かったのですが、本会議が午前だけで終わったのがちょっと良かったです。
今日のスケジュールは以下の通りです。
・9:00~13:00 本会議傍聴
・13:20~17:10 明日のプレゼン準備と韓国の学生との交流

今日は全体的に何かがあったわけではないので、軽く説明したいと思います。今日印象的だったことは、会議が予定より早く終わったことです。今日は少し遅れて本会議に参加して、ふんふんと会議を聞いていたら、「じゃあ今日の会議は終わります。みんなまた明日ね」と言って、会議が終わったことが驚きでした。終わって会議室を出ると、軽食とお酒を含めたドリンクサービスまで準備されていて驚きました。

午前の本会議では核の平和利用についてでした。日本の大使も述べており、IAEAへの金銭援助や、原子力について述べていたように思いましたが、statementがまだ上がっていないので、確認してからちゃんと述べられていることを書きたいと思います。

午後は韓国との交流をしながらランチを食べました。国連の食堂はとても面白かったです。というのも、ベジタリアン、world1,world2,あとお寿司など6つくらいのセクションに分かれていて、そこに行列を作って並びます。私は今日world2の料理を食べたのですが、こんなに大きいなすびは見たことがない!というほど大きくて、とてもおいしかったです。お菓子や料理。海外で食べるものははずれを食べるのも楽しいのですが、おいしいものはやっぱりおいしいですね。

ほかにもサラダバーや、パン、ミカンの生絞り機、デザートやアイスなどすべてそろっていてとても面白かったです。

プレゼン準備はとても大変でした。私は平和首長会議でのパワポを短くしたものを読むだけなので、まだ大丈夫なのですが、ほかのみんなはスライドが終わってなかったり、韓国の学生とともにスライドを指摘しあって時間がいつの間にか過ぎました。

以前フィンランドの原子力発電について述べたのですが、調べれば調べるほどとても面白い国だなと思い、フィンランド代表の方に今日メールをしてみました。返事が来るかはわかりませんが。

依然述べていた核処理場としてのオンカロについてはこの先10億年、核廃棄物を貯蔵するのですが、10億年の間にこの場所が危険であると伝えていくことができればいいのですが、万一人類が滅亡するということが起こった場合を考えて、どういった看板を作れば正確にオンカロの存在を伝えられるかを考えているそうです。そこで考え出された看板を写真としてあげます。

また、フィンランドの原子力発電所では、万一問題が起こった場合にすぐに対応できるように発電会社の本社(社長も含めて)は原子力発電所内にあるそうです。

ちなみにフィンランドには5基の原子力発電所しかないのにこの対応をしているようで、しかも1987年ごろから政府と市民でどう核廃棄物を処理するかずっと考えてきたそうです。フィンランドの約10倍の原子力発電所を持ち、しかも地震も多い日本。核処理場もない。調べれば調べるほど、不安が大きくなります。

今日は最後にドイツの学生による模擬国連の傍聴をしました。彼らは英語もペラペラ。学ぶことが多いです。

明日は私たちの発表です。今みんなで集まって準備しています。ちゃんと睡眠もとって明日は頑張りたいと思います。最後まで駆け抜けます!今日もお疲れ様でした!!

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No.7, Wednesday, 10May

さきほど個人アカウントに乗せてしまっていたので、こちらにもう一度昨日の分の報告を上げます。

ウィーン滞在も残り二日となりました。気づけばこんなに早く時間が流れていました。

もともと自分の国が好きではないので、こちらに来て、もう帰りたくない気持ちしかありません。

今日のスケジュールは以下の通りです。

・9:00~10:20発表準備

・10:30~12:45 サイドイベントでの発表

・13:10~ドイツ学生による模擬国連の傍聴

・14:30~北欧政府に質問

・~16:30 本会議傍聴

今日のメインは何といってもサイドイベントでの発表です。本会議やサイドイベント傍聴がメインになりがちなユースの活動で、自分たちから発信する機会はこれが最大のものでした。そのため、ユース結成当初からテーマをどうするか、内容をどうするか、ミーティングの大半がこの発表についてだったと思います。

昨日も夜までみんな手直ししていたようです、、、!昨日までのホテルと今日泊まるホテルが違う場所でスーツケースを移動する時間がなさそうだったので、朝からタクシーで(痛い出費)ケプラープラッツにあるホテルに行ったところ、顔から生気の抜けてるみんなの姿が、、、。ほぼオールしていたようです、、、。

発表の時間までみんなスクリプトの練習をしました。私は発音が下手なので、ゆりちゃんやりーや、ゆうかに発音あってる?あってる?とかなりうざかったと思います。(みんなありがとう涙)

本番。パワポがうまく流れなかったりもしましたがとりあえず無事に終わりました!ただ。

いろんな人にチラシを配ったりしていたのですが、ほぼ傍聴者がいなくてとても残念でした。ドイツ学生が来てくれていたのですが、あんまり聞いていないように見えました、、、。とても残念です。どこがどうだったか指摘していただきたかったです。

ただ、軍縮会議大使の高見沢さんが見に来てくださったのがとてもうれしかったです。

ありがとうございました!最後は傍聴者は少ないけれど、ある意味アットホームな雰囲気で終わることができました。みんなお疲れさま!今日はぐっすり寝ましょう!

さて、会議を通して思っていたことなのですが、会議参加者の大使達はとてもフレンドリーに質問に答えてくれます。何のアポイントメントもなくても、「あの、こんにちは。少しお話を聞きたいのですが、いつお時間ありますか」と聞こうとしたら、話を聞きたいのですが、というところで、「なんだい!」といった感じでフレンドリーに答えてくれます。仕事中でしょうに、すごいです。

今日も会議が1時間半早く終わりました。こういったところもフレキシブルで素敵です。

今日はまた、ドイツ学生による会議傍聴も行いました。高校のときに模擬国連部をしていたので、その時のことを少し思い出しました。

模擬国連では、その名のとおり、国連のロールプレイを行います。各チームはそれぞれが国の代表として、その国を調べ、その国の代表として国連に参加するという設定です。

私がやっていたものと大差はないので、新たな発見というのはなかったのですが、本会議でも、今回の模擬国連でも(中村けいこ先生が議長をされていました。)、議長は常に会議を聞いて流れを作らなければいけません。おひるごはんのあとなどはとても眠いと思うのですが、、、!

大変だけど大事なお仕事ですね。

夜は最後の晩餐として、山野さんたちとメンバー数人でこちらのパブのようなところに行きました。

もう最後までどれもおいしくておいしくて、、、。おいしかったです!

明日帰国します。ここまで読んでいただいた方、皆様ありがとうございました。

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The final, Monday, 15May

みなさんこんにちは。西垣あすかです。13日(土)に24時間越えの移動を終えて長崎に戻ってきました。まだ時差ぼけが治ってないのに、土日はいろいろ動いてたので、長崎の暑さに倒れていました。昨日は母の日でしたね。4月に入り毎日どたばたしていたので、気づけば5月も中旬。密度の濃い1か月半でした。みんなのブログとか写真を見ていて、うーん。うちの顔ひどすぎる!とりあえず矯正しようか、、、と凹む今日この頃です。

今日は今回の渡航のまとめとしてFinal ver.を記したいと思います。

私は今回4/28~5/11までウィーンに滞在しました。Final ver.をどう書くべきかわからないので、①ウィーンについてと②会議など会期期間中の活動(ユースとしてのグループの面)③反省・振り返りの3つに分けて述べようと思います。これまですべてを読んでくださっている方には重複する内容があるかと思います。長くなりますが、読んでいただけると幸いです。

①ウィーンについて

ヨーロッパ訪問は2回目でした。1回目はロンドンでしたが、ロンドンは生きていけるなぁという感想が大きくあまり感動することがありませんでした。ただ、2回目の大陸側のヨーロッパは、古い歴史ある建造物が現在でも残っており(1300年代とかの建物も見ました!)、街全体が本当に綺麗で、毎日歩くだけで楽しい街でした。また、日本人を多く見かけました。(ただ、外国人にVISAがなかなか降りないようです。)

個人的にペーター教会という教会が、これまでの人生の中で一番綺麗で、言葉にできません。滞在中3回訪れました。ウィーンに行かれる際はぜひ訪れてほしいです。ウィーンはカトリック系教会が多く、見ごたえのある教会ばかりでした。

ご飯はシュニッツェルというカツレツ(ジャムをつけて食べてもおいしい!)と、ザッハトルテが有名です。(ザッハトルテのレシピを巡って裁判もあったそう)でも、ホットドックがとても大きくておいしかったり、ケバブなども駅前でたくさん売られていました。とても安くて美味しかったです!あとは、kinderのお菓子もおいしかったです。

ちなみに日曜はスーパーなど、空いてませんでした!平日も7時―8時あたりで多くの店が閉まります。治安はばりばりよかったです。

帰国してからウィーンシックになっています。ウィーンに戻りたい、、、。ウィーンはリピーターが多いというのもすごく理解できます。

②会期期間中の活動

会議は最終日まで参加することができませんでした。が、会議の内容だけでなく、会議の雰囲気が日本では絶対ないなという驚きだらけでした。

まず、

・どこかの国のDelegatesが話していても、構わずおしゃべり。ケータイは当たり前

・11時からと言ったのに、始まった瞬間終わる(!)

・逆に早く終わったから3時半(一応6時まで)に解散

・終わったらドリンクや軽食が用意されてる日もある。

・これは日本の外務大臣の話ですが、国連公用語でない日本語で話す。なぜか日本語の通訳が当日だけ存在する。終わったら帰る。など、大臣なら英語がんばれよ、、、と思ってしまいました。

と、まぁ、日本とは違うことも多くありましたが、私的にはヨーロッパの、やることやったら帰るスタンスや、ちょっといい加減な感じが自分のスタンスにしっくりきました。お酒飲みながらとかタバコ吸うとかなく、“仕事”して終わったら帰る!という本来の働き方って感じでした。あちらでいい加減な並び方や追い抜かしとかに慣れてしまったので、日本に帰ってコンビニで白い眼を向けられたりもしました、、、。

会議について。

印象的だったのは多くの国が、北朝鮮についてstatements内で触れていたことです。今回改めて感じたことは、日本は島国で、大陸と適度に離れているために、海外のいい面しか見えていないというか、平和ぼけしているなということです。北朝鮮がミサイルを打ってきても、私たちの日々の生活でミサイルの話が議論されることはありません。正直私は政治に対しても諦めしか感じず、選挙に行きたいとも思わなくなっています。

ただ、会議では、北朝鮮を各国が危険視しているのをひしひしと感じましたし、ドイツ大学生との交流では、「日本は北朝鮮のミサイルに対してどんな対応をとっているのか」と聞かれたときに、核シェルターなどの売れ行きが伸びているそうだけど正直何もしていないというと本当にびっくりしていました。

本会議をがっつり聞けた時間が実際少なかったのですが、会議では核の3本柱について各国がどう考えているのかをstatementで述べられました。ただ、その考えをまとめたり、フィードバックすることがありませんでした。今回が第一回準備委員会であり、これまでの復習という面が大きかったのですが、実際の会議で議論といった部分も聞きたかったなとも思いました。3年後のNPT再検討会議がどう進むのかがとても気になります。2020年。オリンピックも予定されていますが、ぜひNPT再検討会議もご注目ください。

個人的にウィーン医科大学と病院を訪れたこともすごく勉強になりました。日本の医療の遅れもひしひしと感じましたし、こういったところで勉強したい!と本当に思いました。

③反省・振り返り

・今回切に感じたことは英語力の低さです。韓国の学生がぺらぺらとしゃべっているのを聞いて、アジア人が話せないというのではなく、日本の英語教育の弊害を実感しました。高校教育まで終わっている私は、もう自分で頑張るしか道はありません。が、英語があればむしろなんでもできると思いました。帰国した今、死ぬ気で頑張ります。

・今回の経験を通して、世界がぐわっと広がりました。私は将来何がしたいのか、今やっていることはそのために必要なことなのか。本当に今やりたいことは何なのか。国連見学なども通じて、将来のことをしっかり考えなければいけないと思いました。人生、悩ましいですね。また、乗り継ぎのシンガポールでお会いしたワーホリに行っている女性から、「大学生の時の後悔がずっと残ったままで、今回ワーホリに行くことにした。21なんてまだ若い。やりたいように。後悔するからね」と言われたことも大きく心に残っています。

ただ、日常が始まると、日常を繰り返すことで手一杯になりそうな気がしますので、今思っていることを忘れず、進路をしっかり考えたいと思います。日本は世界の中心からかなり距離のある国です。日本を称賛するテレビなども横行していますが、あまりこの国に染まらないように強く自分を持とうと思いました。

軽くすべてのまとめを記しました。すでにすごい文字数になっていますね、、、。

最後に、すべての人に感謝を。12月面接で私の前の人がペラペラ英語をしゃべっていたのを聞いて、来なければよかったと思ったのが懐かしい思い出です。

先生方に感謝を。講義をしていただいたり、現地でもサポートしていただきありがとうございました。こういった機会を与えてくださったこと、本当に感謝しています。

事務方を執り行ってくださった皆さんに感謝を。書類提出が締め切りに間に合わず迷惑をおかけしました。

現地でお会いした皆さんに感謝を。質問に答えてくれたDelegates、会議参加者、Klaus先生、道を教えてくれた現地の方、間違えた切符の差額分を返してくれた車掌さん、すべての人に感謝を。ウィーンで得られた経験は一生の思い出です。

最後に、メンバーのみんなに感謝を。私がすごく迷惑をかけたことほんとうにごめんなさい。応援してくれて本当にありがとう。うちは、協調性があまりないタイプだし、一人で旅行とか行くタイプだから、みんなで国連まででジャンプするような写真を撮る日が来るとは思っていませんでした。正直、団体行動ならではの辛さもあったし、機嫌悪い感じ抑えられなかった日もあって今、本当にごめんなさいって思えます。辛い時もあったけど、市長さんを含めた打ち上げは本当においしかったし、楽しかったです!

女子ドミトリーでの宿泊も色々あったけど、すごい散らかった部屋で夜までブログに追われたのは本当に眠かった!!

りーやゆうかが毎日チョコレートばっか食べてたこと、華子が死んだ様に寝ていたこと、たまきの準備の良さに感動したこと、ゆりちゃんのまわりが一番散らからずきれいだったこと。今思い出しても面白いです。

もちろん帰国してからもいろんな活動が予定されています。まず6月に活動報告会を行う予定です。私たちが思ったこと感じたことを皆さんに直接お伝えする機会になりますので、日程が決まり次第お伝えいたします。予定が合えばぜひ来ていただきたいと思います。

会議期間中から読んでいただきありがとうございました。これからも活動は続きますが、大きな経験をありがとうございました。

 

ナガサキユース代表団5期生

西垣あすか

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