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戦略攻撃兵器のさらなる削減及び制限のための措置に関する
アメリカ合衆国とロシア連邦との間の条約
(抜粋訳)

 

(前文)

アメリカ合衆国及びロシア連邦(以下「当事国」という)は、

世界的な挑戦と脅威が、両国間の戦略的関係全般にわたる相互作用における新しい取り組みを求めていることを確信し、

よって相互の信頼、公開性及び予測可能性に基づく新しい戦略的関係を築くために努力し、各々の核態勢を新しい関係に合致させることを願い、並びに核兵器の役割及び重要性をさらに縮小することを希求し、

1968年7月1日の核不拡散条約第6条の下における義務の完遂と、人類に対する核兵器の脅威の除去という歴史的目標の達成を誓約し、

核不拡散のために現在進められている世界的努力に対する強い支持を表明し、

保有核兵器の安全性及び保安を維持しつつ、核戦力の制限と削減のための段階的プロセスの継続を確かなものとし、同プロセスを新しく加速することを追求し、

安全保障の不可分性の原則に従い、戦略攻撃兵器の削減及び制限、並びに本条約が定めるその他の諸義務が両当事国の予測可能性、安定性、したがって安全保障を促進することを確信し、

戦略攻撃兵器と戦略防衛兵器は相互に関連していること、及び戦略核兵器の削減に伴いこの相互関係の重要性が増大すること、並びに現在の戦略防衛兵器が両当事国の戦略攻撃兵器の適合性及び有効性を損なうものではないことを認識し、

通常能力ICBM及びSLBMが戦略的安定性に及ぼす影響に留意し、

21世紀という節目において、大幅かつ検証可能な保有核兵器の削減が、世界の状況に対して及ぼす積極的な影響を考慮し、

本条約の下において、現実に適合し、簡素化され、1991年7月1日の戦略攻撃兵器の削減及び制限に関するアメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦の間の条約(以下「START条約」という)に比してより低コストの遵守検証メカニズムを創出することを願い

START条約が、ベラルーシ共和国、カザフスタン共和国、ロシア連邦、ウクライナ及びアメリカ合衆国によって履行されるとともに同条約が目指した削減水準が達成されたことを認識し、

1968年7月1日の核不拡散条約の下での非核兵器国としての、ベラルーシ共和国、カザフスタン共和国及びウクライナによる核軍縮及び国際の平和の強化への貢献に深く感謝し、

2002年5月24日の戦略的攻撃能力の削減に関するアメリカ合衆国とロシア連邦の間の条約の履行を歓迎し、

  以下のとおり合意する。

 

(翻訳:特定非営利活動法人ピースデポ)

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