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【解説】
NPT 再検討会議第 2 回フォローアップ会議における共同声明

6 月 27 日から 29 日にかけて、5 核兵器国(米国、ロシア、フランス、英国、中国。「P5」と呼ばれる)による核不拡散条約(NPT)再検討会議第 2 回フォローアップ会議がワシントンで開催され、最終日に共同声明が発表された。2009 年にも P5 は会合しているので、声明は第 3 回と数えている。2010 年の NPT 再検討会議最終文書で P5 は、行動 5 および行動 21 において具体的な義務を負った。行動 5 は核軍縮や核兵器の役割低減などに関する履行報告を 2014 年再検討準備委員会に報告する義務であり、行動 21 は信頼醸成措置として核兵器国間で報告の標準様式と報告頻度について早期に合意し実行する義務である。今回のワシントン会議の共同声明に何か著しい進展が見られたわけではないが、相互の信頼醸成に向けて努力する姿勢が継続していることを確認することができる。今後、監視しながら警戒すべきことは、行動 5 の報告義務は P5 で一致した報告が義務付けられているわけでではないにもかかわらず、会議で意見交換が続けられていることの意味である。会合が積極的な役割を果たすか、逆に消極的な役割を果たすか、市民の目が注がれていることを示し続ける必要がある。

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