2018年1月30日
 平成30年1月12日(金)から14日(日)にかけて、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長が来崎されました。フィン氏は1月13日に爆心地公園で献花を行い、長崎原爆資料館および国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を見学された後、長崎原爆資料館ホールで行われた、ノーベル平和賞受賞記念特別市民セミナー「核兵器禁止条約をどう活かすか~ナガサキからのメッセージ~」にて講演されました。
 翌日1月14日(日)には、長崎大学医学部良順会館にて「ノーベル平和賞団体『ICAN』のフィン事務局長と語る:核兵器廃絶と若者の役割」と題した若者との対話集会に参加され、核兵器廃絶研究センター(RECNA)が招待した高校生・大学生らと活発な意見交換を行いました。

特別市民セミナー,若者との対話集会,WEBニュースおよびフォトギャラリーのページを別途設けておりますので,詳細は以下をご覧ください。
>>特別市民セミナーについて

>>若者との対話集会について

>>WEBニュースはこちら

>>フォトギャラリー

 献花の様子(爆心地公園)  記者会見で質問に答えるフィン事務局長
歓迎レセプションで乾杯する参加者ら 歓迎レセプション集合写真

 

2017年11月29日
日時: 2017年11月23日(木)13:30~16:30
場所: 東京大学伊藤国際学術研究センター中教室
主催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
共催: 東京大学政策ビジョン研究センター安全保障ユニット

 

 科研費結果発表を行う鈴木センター長  パネル討論の光景
     右から順に
     吉田文彦 RECNA副センター長
     藤原帰一 東大政策ビジョン研究センター長
     太田昌克 共同通信社編集委員

 11月23日(木)に公開シンポジウム 「核の脅威にどう対処すべきか:北東アジアの非核化と安全保障」が東京大学伊藤国際学術研究センター中教室にて行われ、約60名もの方々が集まりました。

 本シンポジウムは長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)を中心に、東京大学、広島市立大学、一橋大学等の研究者が、科研費「核廃絶実現に向けての促進・阻害要因の分析と北東アジアの安全保障」(平成27~29年度)の成果を踏まえて、今後の核の脅威への対応と北東アジアの安全保障について討論を行ったものです。

 前半は研究チームを代表して、RECNAの鈴木達治郎センター長、広瀬訓副センター長が、研究成果の概要を発表しました。また、研究成果は2018年3月に「核の脅威にどう対処すべきか:北東アジアの非核化と安全保障」(仮題)(藤原帰一監修、広瀬訓・鈴木達治郎編著)として法律と文化社より出版されることが紹介されました。

 後半は、研究プロジェクトチームのメンバーで、上記出版書の監修者でもある藤原帰一東大政策ビジョン研究センター長と、RECNA客員教授でもある太田昌克共同通信編集委員のお二人に、パネリストとして参加していただき、吉田文彦RECNA副センター長の司会でパネル討論を行いました。パネル討論では、まず「現在の安全保障政策における核兵器の役割」について、藤原教授からは「核兵器の役割は小さくなっているが、政策の経路依存のためにいまだに核抑止に依存している」、太田教授からは「核抑止の効果について体系的な分析研究が必要」との指摘がありました。続いて日本の安全保障政策についての議論となり、藤原教授は「抑止力は必要だが、核よりも通常兵器による抑止が重要」との意見を述べられました。最後に北朝鮮への対応について、藤原教授は「現在進められているのは『威嚇』ではなく『強制外交』(相手側の政策変更を促すべく、強力な制裁と限定的な軍事圧力をかけること)である」点を強調し、「核を使った威嚇外交は失敗する」点を強調されました。太田教授からは、RECNAの研究成果から「トラック2」の重要性を強調されました。

 最後に、RECNAの2教授も加えた質疑応答でも、フロアーからは核軍縮の検証、日本の非核政策、ミサイル防衛などについて活発な質問、意見交換が行われました。

会場の様子

 

<登壇者プロフィール>

<講演資料>

<講演動画>

※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。

2017年3月1日
日時: 2017年2月18日(土)13:30~15:30
場所: 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ
講師: 全 炳徳(チョン ビョンドク)(長崎大学核兵器廃絶研究センター兼務教員・長崎大学教育学部教授)
主催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

 

講演する全先生

平成28年度核兵器廃絶市民講座「核兵器のない世界を目指して」の第6回目(最終回)を,2月18日(土)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館にて実施し,講師は,全 炳徳 教授(RECNA兼務教員)がつとめました。

冒頭,核兵器廃絶長崎連絡協議会の調 漸会長から,開会に際し,「今年度最後の市民講座であるが,全6回で多くの市民・学生の方々に参加いただき,来年度も盛りだくさんの講座を用意しているので,引き続き参加いただきたい」と謝辞があった。

「RECNAと平和教育」と題した講座において,平和教育について,長崎市教育委員会が実施した「平和に関する意識調査」,平和教育に対する若者の反応について先生が実際に学生から聞いた経験などを交えてわかりやすく説明があり,平和教育とはまず何でもいいから実行することが重要であるとお話しいただきました。

また,ICTを活用した平和教育の事例や人工衛星画像の平和教育への利用など,新しい技術の紹介もいただき,とても興味深い内容となりました。
講座には約50名の市民が集まり,講座終了後の質疑の時間には参加者から平和教育について多数の質問がありました。最後に,司会者から,5名の方々の本講座皆勤賞の報告があり,「RECNAと語ろう」には16名の市民の皆さんに残っていただき,平和教育について語り合いました。

<講演動画>


※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。

>>平成28年度市民講座について
 

2017年1月12日

核不拡散条約(NPT)に入らないまま、1998年に相次いで核実験を行ったインドとパキスタン。両国は今も大小の軍事衝突を繰り返し、核軍拡競争を続けていることから、地球上で最も核戦争勃発のリスクが大きい地域とも言われています。南アジアの核問題は今後どうなるのか。国際的な専門家の解説、意見を聞ける貴重な機会です。

同時通訳付、申し込み不要、入場無料です。

皆さまのご参加をお待ちしています。

日 時: 平成29年2月2日(木) 18:30~20:00 20170202sympo-1
場 所: 長崎大学医学部 ポンぺ会館セミナー室(坂本1丁目12-4)
基調講演: 『印パで高まる核先制使用のリスク』
ジア・ミアン 氏
(米国プリンストン大学の「科学とグローバル安全保障プログラム」共同ディレクター)
主 催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
共 催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)

>>詳しくはこちら

2017年1月6日

核テロリズムの脅威は国際安全保障の最重要課題の一つです。

ここ北東アジアにおける核テロリズムの脅威、特に原子力関連施設へのテロの脅威について、米・中・韓・日の専門家がその実態と対応策について議論を行います。

同時通訳付、申し込み不要、入場無料です。

皆さまのご参加をお待ちしています。

日 時: 平成29年1月23日(月) 18:00~20:00 20170123sympo-1
場 所: 長崎大学医学部 良順会館2階ボードインホール(坂本1丁目12-4)
基調講演: 『原子力発電施設へのテロ攻撃とその防止について』
マーサ・クレンショー 氏
(スタンフォード大学、フリーマン・スポルギィ国際問題研究所、国際安全保障と協力センター、上級フェロー、米国)
パネリスト: ユンスー・ハング氏 (韓国原子力研究所、主席研究員、韓国)
板橋 功 氏 (公益財団法人 公共政策調査会研究センター長、日本)
フィ・ジャン氏 (ハーバード大学ケネディスクール上級研究員、中国)
ピーター・ヘイズ 氏 (ノーチラス研究所、米国)
モデレーター: 鈴木 達治郎(RECNAセンター長、教授)
主 催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共 催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
ノーチラス研究所

>>詳しくはこちら

2016年3月25日

被爆70年記念 特別市民セミナー市民セミナー「非核の選択~モンゴルの挑戦と北東アジアへの教訓~」

日時: 2016年2月29日(月)18:00~20:00
場所: 長崎市原爆資料館 平和学習室
講師: ジャルガルサイハン・エンクサイハン氏
主催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
共催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)

 

 
講演をするエンクサイハン氏 会場の様子

 

「非核の選択~モンゴルの挑戦と北東アジアの教訓~」というタイトルのもと、モンゴル特命全権大使にご講演いただきました。その後、オーストラリアのビクトリア大学教授であるマイケル・ハメル=グリーン氏、中国のパグウォッシュ会議評議員である潘振強(パン・ツゥンチャン)氏にコメントをいただきました。講演では、ロシア・中国という大国に挟まれたモンゴルという小国が「非核兵器地帯」という地位を確立したことについてお話いただきました。そのことで、本当の意味での独立を創り上げ、現在はどんな国とも良い関係を持つことができていることを示されました。また、どんな小さな国でも声を上げ続けなければならないことを強調されました。その後、ハメル=グリーン氏は他の多くの地域で「非核兵器地帯」を確立させることが重要だとコメントし、潘氏は「非核兵器地帯」でモンゴルが他国と良い関係を構築していることはとても感銘深いことだと述べました。

講演会には約50名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。

 

 

エンクサイハン氏講演資料(英語版)

エンクサイハン氏講演資料(日本語版)

〈エンクサイハン氏講演動画〉・・・後日公開予定

 

※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。

 

2016年2月3日

被爆70年記念 特別市民セミナー

「非核の選択 ~モンゴルの挑戦と北東アジアへの教訓~」

日 時: 平成28年2月29日(月) 18:00~20:00
場 所: 長崎原爆資料館平和学習室(平野町7-8)
講 師: ジャンガルサイハン・エンクサイハン 氏 (モンゴル特命全権大使)
コメンテーター: マイケル・ハメル=グリーン 氏 (ビクトリア大学教授、オーストラリア)
潘 振強 (パン・ツゥンチャン) 氏 (パグウォッシュ会議評議員、中国)
主 催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)
共 催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)

ロシア、中国という核保有国にはさまれたモンゴルは、「一国非核兵器地帯地位」を国際社会に認めさせるという、世界に例をみないユニークな政策で注目を集めました。核保有国から「核兵器で威嚇、攻撃しない」という安全の保証を取り付けることで、核に頼らない安全保障を実現しようとしたものです。本セミナーでは、この政策の立役者であるモンゴル大使らとともに、モンゴル非核政策の経緯と意義をあらためて問い直し、さらに「ウランバートル・プロセス」という、北朝鮮も参加する民間外交の場についてもお話しいただきます。それらを踏まえ、今後の北東アジア、そして日本の進むべき道を考えます。北朝鮮の四度の核実験という局面を迎えた今こそ、モンゴルの選択から私たちが学べることは大きいのではないでしょうか。ぜひふるってお越しください。

  

 

2016年1月15日

被爆70年記念 特別市民セミナー「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散」

日時: 2016年1月8日(金)18:30~20:00
場所: 長崎歴史文化博物館1階ホール
講師: エレナ・ソコヴァ 教授(ジェームズ・マーティン不拡散研究センター副所長)
主催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

 

講演をするソコヴァ教授 会場の様子

 

「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散」というタイトルのもと、ジェームズ・マーティン不拡散研究所の副所長であるエレナ・ソコヴァ先生にご講演いただきました。講演では、核テロリズムの4つのシナリオ(「核兵器所有国から既存の核兵器・爆弾を窃取し使用」「核分裂性物質を窃取又は購入し、簡易核兵器を製造」「核施設への攻撃」「放射性物質散布装置または放射能放出装置の製造及び爆破」)を示されました。また、核物質が現在どのように使用され、不正に取引されているのかを説明されました。さらに、現実に「イスラム国」のようなテロ組織が核兵器を使用したテロを実行できる可能性は低いものの、核テロをテロの手段として肯定しているグループもあり、警戒を怠るべきではないという点を強調されました。最後に現状の問題点として、「核の密輸が摘発されない可能性」や「多くの国で核セキュリティの文化が根付いていない」ことを話されました。

講演会には約60名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。

ソコヴァ教授講演資料(英語版)

ソコヴァ教授講演資料(日本語版)

〈ソコヴァ教授講演動画〉・・・後日公開予定

 

※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。

 

2015年12月27日

特別市民セミナー「核兵器と戦争の根絶を目指して」

①パグウォッシュ会議の報告

②特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」

日時: 2015年12月19日(土)15:00~17:00
場所: 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 交流ラウンジ(地下2階)
講師: 鈴木 達治郎 教授(長崎大学核兵器廃絶研究センター長)
モンテ・カセム 教授(立命館大学国際平和ミュージアム館長)
主催: 核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)
共催: 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

 

講演をする鈴木教授 講演をするカセム教授

11月に長崎でパグウォッシュ会議が開催されました。その報告をRECNAセンター長である鈴木達治郎教授が行いました。会議の報告では、会議の趣旨や歴史を説明し、今回の会議の概要を報告したあと、会議後に発表された「長崎を最後の被爆地に」から始まる長崎宣言についてその意義について説明しました。またパグウォッシュ会議とRECNAの連携を図り北東アジアの信頼醸成に取り組むこと等を説明しました。

その後、特別講演「サスティナビリティ学の視点から見た平和と繁栄―立命館国際平和ミュージアムの今後を考える」として立命館大学国際平和ミュージアムの館長であるモンテ・カセム教授においでいただきました。特別講演では、タイトルにあるサスティナビリティ学の説明からこれまで「いのちのゆりかご」の上の生物がとても不安定にあることを話されました。経済を最優先する現代社会の考え方は核兵器の保持にもつながることを示されました。また、平和ミュージアムの取り組みとして「心の支配」をテーマに日英共同プロジェクトを開始したことをご紹介いただきました。

講演会には約50名が参加し、質疑応答では、多くの質問が寄せられました。

鈴木教授講演資料

〈カセム教授講演資料〉・・・後日公開予定

〈鈴木教授講演動画〉

〈カセム教授講演動画〉

 

※本講演会の内容は講演者及び対談者個人の意見を表すものであり、主催団体及び共催団体等の見解を示すものではありません。

 

2015年12月25日

被爆70年記念 特別市民セミナー

「核テロは防げるか:核の密輸問題と不拡散

日 時: 平成28年1月8日(金) 18:30~20:00
場 所:

長崎歴史文化博物館1階ホール 詳細はこちら

講 演:

エレナ・ソコヴァ 教授 (ジェームズ・マーティン不拡散研究センター副所長)

主 催:

共 催:

核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)

長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)

現在の不安定な世界情勢を考えるとき、「もし核を使ったテロが発生したら・・・」という不安を抱く人がいても不思議ではありません。核兵器の製造に使われる核分裂性物質や関連技術は、いくつもの国際条約により、厳重に規制されています。しかし、それにもかかわらず、核物質や技術を密かに取引する「核の闇市場」のうわさは絶えません。果たしてその現状はどうなっているのか、核物質や技術の不法な流出は防止できるのか、国際的な専門家の意見を直接聞くことのできる貴重な機会です。

  チラシはこちら

 

 

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